第4幕:記憶
社会人になって、5ヶ月が過ぎた。そこで上司に急に呼び出された。
今から、この会社では、夢をみる機械の開発を始めるらしい。その時の僕はあまり考えずに承諾した。
そして、主に開発の記録に管理を任されるらしい。また残業が増えそうだ。
まあ、前よりはしんどくないので少し楽になったと考えよう。
それにしても、最近デジャブが多い気がする。よく一回見たことあるなと思うことが急に増えた。疲れているのだろうか。
資料を見ていると、懐かしいような、懐かしくないような、不思議な気分になってきた。
とある日の朝、それは急に起こった。現実世界の記憶が脳に入ってきた。それはこの世界が夢であることに気付いたということでもある。
その瞬間、この世界は僕の明晰夢ということになった。
神にでもなた気分だった。それなら、前の知識を使って、この世界でも夢をみる機械の改良版を作って、さらに過去に行って、やり直そうと思った。
そして、現実世界と同じように機械ができたが、今回は記憶を持ったまま、夢を見れる。つまり、明晰夢を見るための機械の開発に成功した。あとは、試用だけになった。
現世と同じようにまた、僕が試用することになった。
(もう一度やり直して、最高の人生にしてやる)
今回も、リクライニングの椅子に座って、頭に機械を取り付けて、麻酔を打ってもらった。
(実質3回目の人生だ、やりたいことを全てやってやる……)
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