第32話 [最終回後編!!!]オレは!鳴理金次郎ダッッ!!!!

 えーと……………確か………オレの名前は…………


「金次郎……鳴理金次郎………」


 お!そうだそうだ!オレは鳴理金次郎!……て、今の声誰だ?


「アタシの……金次郎………」


 え、誰だよオレを呼んでんの?てかどこだここ。なんか地面が雲みたいに白い………てかこれ雲じゃね?地面が雲なんですけど!つうかここ空の上じゃね?周り見渡しても空っぽいんだけど………


「金次郎!!!いい加減に無視しないで!!!」


「ッッッッ!?」


 オレの背後に、なんと!!なんとあの!!!






 山本秋美が立っていた!!!!


「な!なんでこんな所に居るんだテメェ!!」


 オレは即座に振り返り、そして距離を取る!!


「なんでって……私、神様だから……」


「……………………は?神様?お前ホント頭おかしいよなぁ!!!何が神様だよ!!!つかここどこ?」


「え、ここは天国。そして実は私神様なんだよね」


「は!?天国!?じゃあオレ死んだんか??」


「うん、アタシが貴方と一緒に居られる方法を考えて、そして金次郎を死なせちゃえばいいんだと思ったから死なせた。」


「……………ナニ言ってんだマジ………」


 ホンッッッットに訳わかんねえわコイツ。自分を神様って言って、しかもオレを死なせたダァ?嘘ばっか吐きやがって。


「取り敢えず元の場所に戻せよ!お前なんて顔も見たくねえんだよ!!」


「…………ハァ。これは少しお灸を添えないといけないみたい……」


「ハァ?」


 そして!!!山本秋美がオレに手を伸ばしたその時!!!!



「やめろ山本!!!」


 突然ッッッッ!!!第三者の声がした!!!その声の主は!!!!





「岡…………ピー……………岡ピー!!!!!!」


 死んだはずの岡ピーが山本秋美に飛び蹴り喰らわした!!!!


 山本秋美は吹っ飛んでいった!!!!



「久しぶりだな、金次郎」


「岡ピー!なんで……死んだはずじゃ…!!」


 ヤベェ……涙が出てきた……。


「ああ、俺はあの山本に殺された。そしてここは天国、山本は神様、これは本当の事だ」


「なっ!?マジでかよ岡ピー………」


「ああ、つまりお前は死んでいる事になる………が、大丈夫。お前を生き返らせる事ができるぞ!」


「ま、マジで!?どうやって!?」


「あっちに扉があるだろ」


 岡ピーはオレの背後の方を指さす。そこにはデッカい扉があった。


「あそこを開いたらお前は生き返れる。分かったな」


「岡ピーも……岡ピーも一緒に行こうぜ!!!なあ!!!そしてまた………」


「ダメだ。俺はもうここに来てから長くなる。もう現世には戻れない………だから」


 岡ピーはこれの両肩をガシッと掴んで、


「お前はこれからの人生、大切に生きろよ」


 と言い残し、オレに背を向けて山本秋美の吹っ飛んでいった方へと走る。


「待ってくれ!待ってくれよ岡ピー!!」


「走れ金次郎!!!俺は……俺は山本秋美を倒すッッ!!!」


 岡ピー…………クソ!!!カッコつけやがって!!!


 オレはデッカい扉の方へと走る。


「ああ!アタシの!アタシの金次郎が!!!現世には戻ってしまう!!!この………岡山ッッッッ!!!!」


「行かせない!!俺が……俺が相手だッッッッ!!!!」


 そんな声が背後から聞こえたが、オレは扉を開いた。

















「ハッッッ!!」


 オレが目を覚めると、そこは棺桶の中だった!!


 オレはその棺桶を力一杯開け、外に出た!!!そしたら………


「え……あ、あい………ぼう………?」



 葬式中だった!!!!



「よ!生き返ったぜ!」




「あ、相棒が…………相棒が生き返ったァァァァ!!!!!」


 銀三郎がそう言うと、葬式に居た人達が喜びの渦に巻き込まれたぜ!!!!!!


「ああ………アタシの………アタシの金次郎が……生き返ってくれた………」


「お!なんだ妙子!お前泣いてんのか?ツンデレのくせして〜!!」


「な!当たり前よ!!どんだけ……どんだけ悲しかったと思ってるのよ!!!!」


「ハハ……そうだな……悪いな」


 オレはそう笑顔で言った。







 その後はもうお祭り騒ぎだぜ!!!!


 家族やダチコー、それに親戚や学校の先生達と飲めや歌えやの大騒ぎだぜ!!ま!当然ちゃ当然だよな!人が生き返った訳だしさ!ただ…………………………



「ああ、やっぱり私が金次郎を監禁しなくちゃ……じゃなきゃまた金次郎が遠くへと………」


 と妙子がオレの前で言い、


「は?何言ってるの妙子?鳴理君を監禁するのは私なんですけど?」


 と、内田が妙子の右隣に立ち言う。


「ハァ……鳴理君。また私が保護してア・ゲ・ル」


 と田宮センセーが妙子の左隣に立ち、


「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん」


 と、妙子の目の前に何故か体育座りな霧子がいた。

 そして……


「鳴・理・さ・ん♡私の家で一緒に暮らしましょう!私、女優で稼いでるから生活安泰ですよ!だから…………一生、暮らしましょう♡」


 前田がオレの背後に立つ………。


「ハァ……相棒………お前マジでヤンデレにモテんよな〜!!」


「ハハハハハ………あれ、結構危険な状況じゃない?」


「銅四郎……もう遅いでござる………」


 と、遠目に銀三郎、銅四郎、鉄五郎が観戦している………いや、助けてくれよ…………。


「ハァ………ヤンデレ?もう遅い?」


 オレは大きくため息を吐く。そして………











「うるせぇ!全員来るならかかってこい!相手してやる!」


 オレはドヤ顔でそう言い放ったぜ!!!!!!!

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