第18話 腹減った〜。早く教室で飯食おっと!

 ハロー!マイネイムイズ"キンジロウナリ"!



 今は昼休み!オレは学校の購買でカップ麺を買ってきた!そして教室でダチコー達と食う予定だぜ!いや〜!学校で食うカップ麺ってマジで最高なんだよなぁ!


「あ、金次郎!」


 突然後ろから声を掛けられた!声の主は妙子だ!


「よう妙子!どうした!」


「いや、べっつに〜!ただアンタお昼食べる相手いるのかなぁ〜って思っただかよ!」


「どうしたオメェ?オレは銀三郎達と食べるつもりだけど……」


「ふ、ふ〜ん。そうなんだ〜」


 なんなんだコイツ。体をもじもじしながら話しやがって!ん?なんか照れてね?顔も赤いし。


「どうしたんだよ!お前も一緒に食いたいのか?」


「え、ま、まあ一緒に食べたいには食べたいかなぁなんて……」


「お、そうかそうか!じゃあ一緒に食おうぜ!」


 オレは妙子の手を取って教室に急いだ!


「な、ちょっ、ちょっと!一緒にって!二人っきりで…………」


「早く行かねえと昼休みの時間無くなっちまうぞ!」


「ちょっ!聞きなさいよ馬鹿〜!!」










 そして教室に着いた!



「おー相棒!遅ぇじゃねえかよ!」


「悪ぃ悪ぃ!妙子も一緒に食べたいって言うからさっ!」


「お、鈴木殿も食べるでござるか!」


 そう言ってきたのは銀三郎と鉄五郎だ!そしてプリティーでラブリーな女の子みてぇな男の子、その名前銅四郎も居た!昼は大体このメンツで食ってる!


「いや、えっと私は………」


 なんだなんだ?妙子は乗り気じゃねぇっぽいな?コイツが一緒に食いたいっつった癖に!


 その時ッ!可愛い銅四郎がキューティーなボイスで言ったッ!


「え?鈴木さんも一緒に食べようよ!」


「………………ハァ、仕方ないわね!可愛い銅四郎くんに免じて、一緒に食べてあげるわ!感謝しなさい金次郎!」


「え、お、おう……てかなんでオレ?」


 マジでなんなんだコイツ、頭パンプリンかよ…………。




 オレはカップ麺をすする!



 うんめーーーーーーーーーーッッッッ!!!

 なんじゃこりゃ!!!家で食う時とは段違いじゃあねぇかよ!!これが学校のチカラってやつかァァッ!?



「そういえばでござるか」


 突然、鉄五郎が話しかけてきた!


前田穂乃果まえだほのかをご存知でござるか!ご存知でござるよなぁ諸君!拙者の推しなのでござるが!」


「えぇ、知ってるわよ。あの高校生女優でしょ。今凄くテレビ出てるわよね〜」


 鉄五郎の話に妙子が乗っかる。そして銅四郎もソイツについて話し始める。


「あー、前田穂乃果ちゃんか〜。可愛いよね〜」


「いや銅四郎、お前も可愛いからな?」


「えっ、銀三郎君…?それってどういう意味…?僕男だけど……」


「そのままの意味だよ!当たりめぇだろ!な!相棒!」


 銀三郎がオレに話しかけてきた。


「お、おう!銅四郎も可愛いと思うぜ!」


「もぉ〜!金次郎君まで〜!」


 銅四郎はほっぺをプクゥーと膨らませて怒る。



 うん、可愛い。そんな奴よりゼッテーオレの銅四郎のが可愛い。けど………


「…………………………」


「ん?どうしたでござるか金次郎殿?」


「いや、さ………。その………マエダソノカ?って奴さ………オレ知らねえわ…………」












「「「「「「えええええーーーー!!!!!」」」」」」



 突然ッッッッ!!!!クラスから盛大な驚きが響くッッッッ!!!!


「し、しししししし知らないでござるか金次郎殿!!!!」


「お、おう。全く………」


「かァァァァ!!!なんと!なんとなんと!ここにまだ前田穂乃果を知らぬものがいたとなぁ!!」


「ほ、本当に知らないの金次郎!今バンバンテレビ出てるじゃない!!」


「そうだよ!しかもこの町に住んでいるって噂もあるのに!」


「おいおいおいおい!疎すぎだろ相棒!!」


「え……知らねぇよ………一体どんな奴だよ………」


「マジでござるか金次郎殿………。仕方ない!拙者が教えてしんぜよう!!


 前田穂乃果は今世間に注目されている人気美人女優でござる!!圧倒的な演技力!トーク力!そしてその美貌!!全てに置いて最高で最強な高校生女優でござる!!」


「び、美人って…………銅四郎よりも?」


「え!?金次郎君!?なんで僕と比べて………!?」


「同じぐらいでござる」


「マジかよ!?そんなに美人なのかよ!?」


 銅四郎と同じぐれぇって………ソイツは天使の顔を持っているのだろうか…………。

 ヤベェ、見たくなってきた!今度テレビで見てみようかな〜。

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