THE NOVEMBERS
以降『ノベンバ』と呼ぶ。
V系ではない。
まだ二年くらいしか聴いてないにわかだけど、シャウトやギターの音作り、ベースの歪ませ方・重さ・艶かしさが異質でずば抜けているのに歌詞は柔らかく暗い、そんなバンドである。
影響を受けたのは『ART-SCHOOL』、『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』、『ピクシーズ』など。
メンバーは
・小林祐介(ギター・ボーカル)
・ケンゴマツモト(ギター)
・高松浩史(ベース・コーラス)
・吉木諒祐(ドラム)
の四人。
後述の『THE SPELLBOUND(以降スペルバ)』で小林祐介(ギター・ボーカル。以降こばうさ)を知り、「ノベンバも同じやさしい感じかな」と思っていたら衝撃を受けすぎて何日か寝れなかった。
こっちが本性だろ、とでも言いたげな(本人めっちゃ優しそう。あと涙もろそう)こばうさのライブのシャウト。もうね、シャウトじゃない。ヒステリーなシャウト、絶叫。悪く言えば金切り声。
毎回ライブ映像聴くたびに「喉掻き切れるんじゃないか……?」と思ってしまうシャウトを連発する。でもその後でも音源を軽く超えてくる。
ギター担当のケンゴマツモト(以降ケンゴ)もなかなかにイカれている。彼はシンセ系の電子的なギター音を奏でることが多い、そこまではまだ良い。
問題は音作りである。
その「この空気感はどう作るんだ」と言いたいくらいのダークな無重力の遊泳。
DigiTech系の製品を使っているのは解るが、ハードなプレイをしているのに聴き疲れを起こしにくい。不思議な音である。
因みにこの方、とある楽曲で、チェロやコントラバス、ヴァイオリンやストリングスなどの”擦って奏でる”弦楽器の弓(手に持つ方)を使ってギターの弦を操る『ボウイング奏法』を披露した事がある。
ベースの高松浩史(以降高松)のベースの重さの最大もなかなかにぶっ飛んでいる。前回の『時雨』の345と同じくブリブリ音なのは解るが、それよりもっと歪んでいる。
ブリブリじゃなくて粗暴なゴリゴリをイメージしたら解るだろうか。いかつく歪んだその音は、ディストーション系エフェクターで表現しているどころの話ではない。おそらく最近の邦楽の中で一番歪んでるんではないか?
でも不快感は生まれない(普通の音で演奏するときもあるが、彼のポテンシャルはこれにあると勝手に思っている)。
全くもって不思議である。
ドラムの吉木諒祐(以降吉木)もすごい。激しいプレイを連発しながらパワフルな、それでいて重く歪んだ音を奏でている。
ライブ音源版のどの楽曲もパワープレイで、それでいて考え抜かれた奏法で、「体力持つのすげえ」と思わず唸ってしまう。
激しめな曲では鉄板の『Xeno』と『黒い虹』、そして『こわれる』は圧巻の一言。個人的に好きなのは『黒い虹』で、ライブ音源のシャウトが凄いので必聴。
CDジャケットイラストは長年同じ方(『tobird』というイラストレーター)を採用していて、初期のモノトーンな感じもいいけど、近年の鮮やかな感じも味があって良い。
──ここまで『ライブ』も含めて解説してきたが、このバンドをバンドたらしめているのが『オーディエンス』と『音量』である。
『時雨』の時もそうだが、皆黒い。
こちらもこばうさをはじめ、メンバーが皆黒い色を基調とした服や、色合いに紫などのダークカラーを使用しているのが起因している為かもしれない。
そして皆が落ち着いている。知ったのがコロナ禍後なのでそれもあるかもしれないが、ライブ映像を見る限りモッシュが起こっていない。
そして『音量』というのはそのままの意味で、とにかくデカイ。例えるならたまにいる、車から漏れ出ている音楽くらいでかい。
これもパフォーマンスとして全然ありなのだが、初見はびっくりするだろう。そして衝撃を受けてほしい。このバンドが生半可なバンドではないことを。
末永く追いかけていきたいし、今後の動向がとても気になるバンドである。
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