ノーパン飛行隊。ユニフォームが私たちを守ってくれる。だから戦えるんだ。-謎の光源さんは仕事なんです-
五平
第1部:『だるだるロンTと少女たちの空戦 ~肌色の恥辱と始まりの絆~
第1話:だるだるロンTと初陣の恥辱
ああ、始まった始まった。
今日も俺の仕事が始まるぜ……。
って、待て待て待て。
おいおいおい、初っ端からこれかよ!?
俺、光源さん。
この物語の裏方を担当する、
言わば羞恥の検閲官だ。
俺の役目は、空を舞うリリーサーたちが
ユニフォームが風でめくれたり、
だるだるの首元が露わになったりした時、
読者の見えてはいけない部分が飛び込まないように、
光で覆い隠すこと。
そう、まさに光の番人ってやつだ。
しかし、俺には致命的な弱点がある。
俺の光は、BD(ブルーレイディスク)になると
消えちまうんだ。
どれだけ現場で必死こいて隠しても、
円盤になったら彼女たちの真の姿は晒される。
そういう契約だから仕方ねぇ。
だが、この無力感、
誰にぶつければいいんだ?
さてと、今日の主役は…っと。
お、来た来た!
日向あかり、星野きらり、月城さやか、
そして白銀ユウ、この四人組か。
うんうん、元気があってよろしい!
物語の舞台は、
突如現れた謎の生命体ヴァイスから
世界を守るために結成された、
対ヴァイス組織のリリーサー拠点だ。
初々しい彼女たちが、これから戦場に立つ。
俺の仕事もいよいよ本格化するってわけだ。
廊下を歩く四人の前に、
軍の支給担当官が仁王立ちしていた。
いかにも真面目そうな顔をして、
手に持っていたのは、
どう見ても普通の肌色ロンT。
いや、むしろだるだる感がすごい。
担当官はドヤ顔で言い放つ。
「皆さま、これが今回のユニフォームになります!
これを着用することで、万が一の際にも
肌の露出を防ぎ、皆さまの羞恥心、
ひいては尊厳を守ることができます!」
あかりは困惑顔でそのロンTを受け取る。
「えっと…これ、
本当に透けないんですか…?」
彼女の疑問はもっともだ。
どう見ても下着にしか見えねぇ。
遠目には肌色一色だ。
俺も心の中で
おいおい、冗談だろ?
ってツッコミを入れたぜ。
きらりは既に試着室で着替え始めていて、
「わー!肌色だー!
なんか体操服みたいだねー!」と
無邪気にはしゃいでいる。
さやかは冷めた目でロンTを見つめ、
冷たく言い放つ。
「…これを着て戦えと?
軍のセンスを疑うわね」
ユウは何も言わず、
ただ静かにそれを見つめていた。
そして、いよいよ初陣の時が来た。
訓練とはいえ、
上空には巨大なヴァイスが浮かんでいる。
緊張が走る中、
あかりは支給された肌色ロンTを着用し、
空へと飛び立った。
うおおおおお!
風が…風がすごいっ!
あかりが宙を舞うと、
たちまち風圧でだるだるの首元が
めくれ上がり始めた。
重力と風のいたずらで、
だるだるのロンTが彼女の身体に張り付き、
まるで肌そのもののように見える。
特に首元から胸元にかけては、
今にも見えてはいけない部分が
露わになりそうだ。
薄い生地が、彼女の柔らかな膨らみを
はっきりと浮かび上がらせる。
風を受けるたび、
その輪郭が揺らめき、
俺の光が必死にそれを覆い隠そうと奔走する。
ひぃぃぃっ! や、やばいっ!
まるで裸みたいに…っ!
あかりの悲鳴が聞こえる。
俺は慌てて光の出力を最大にする。
おいおいおい、まだ初陣だぞ!
こんな序盤からR15ギリギリの攻防戦を
強いられるなんて聞いてねぇぞ!?
必死で光を当てるが夜戦になると
状況はさらに悪化した。
薄暗闇の中、
光源の光も届きにくい部分が出てくる。
きらりもさやかも、
必死にロンTを抑えながら戦っているが、
風とヴァイスの攻撃で
身体が大きく揺れるたびに、
彼らのロンTもまた大きくめくれる。
きらりのロンTは、
激しい動きで肩からずり落ちかけ、
その下の肌色Tシャツが
まるで何も着ていないかのように
彼女の丸みを帯びた肩を露わにする。
さやかの首元は、
だるだるに伸びきって、
風が吹くたび、
その奥に秘められた谷間が
ちらりと覗きそうになるのを、
俺の光が寸前で食い止める。
くそっ!
俺の光じゃ隠しきれねぇ部分もあるんだよ!
特にあの、風でぴっちり張り付いた時の
ラインとか、
もうBDだと丸見えだろうが!
俺の心の声が
虚しく響く。
彼女たちの羞恥心と、
俺の仕事の限界。
初陣は、ヴァイスとの戦いだけでなく、
まさに羞恥との戦いでもあった。
なんとかヴァイスを撃退し、
リリーサーたちは無事に帰還した。
疲労困憊のあかりは、
へたり込んだまま呟く。
「もう…こんな恥ずかしい思いをするくらいなら…」
俺は心の中で毒づく。
俺、BDには出禁喰らってんだ…
この苦労、
誰が分かってくれるんだよ…!
初陣は終わったが、
俺とリリーサーたちの羞恥との戦いは、
まだ始まったばかりだ。
いや、むしろ本番はこれからなのかもしれない。
だって、この物語、全36話もあるんだからな!
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