第27話 誕生日パーティーは火の車

 こんなにも怒っているリーたんを見るのって、いつぶりかな。

 多分、孤児院時代に一度見たきりだと思う。


 せっかくの誕生日パーティーが……。



「もうミースなんて知らないっっっ!!!」

「待って!」



 やばい。

 私、何を間違った?


 ううん。

 反省は後。


 今はとにかく、リーたんを追いかけないと!


 リーたんは足が遅いから、すぐに追いつける。

 ほら、もう目の前……。



「……ぁ」


 

 私、どう声を掛ければいい?



「リーたん、おうちに――」

「ついてこないでっっっ!!!」

「………………え?」



 リーたん、なんで私の手を振り払うの?

 なんでそんなに辛そうな、自分でも驚いているような顔をしてるの?


 ねえ、行かないでよ。


 雨降ってるんだよ。

 風邪ひいちゃうよ?


 家に帰って、温かいスープでも飲もうよ。


 まだいっぱい誕生日パーティーの料理が残ってるんだよ。

 食べきれないぐらい。いっぱい。


 料理している時、ずっと考えていたの。


 この料理を食べた時、リーたんがどんな顔をするんだろう、って。

 笑ってくれるのかな?

 おいしいって言ってくれる?

 それとも、照れ隠しで無表情?

 

 ずっとずっと。

 この数日間、リーたんのことを考えて準備してきたのよ。


 だから――



「行かないでよ……」



 どんどん離れていっちゃう。

 追いかければ、簡単に追いつけると思う。


 でも、もう一度拒絶されたら……。


 怖い。

 足が震えて動かない。

 


 「リーたん……フリーゼ……」



 もう、姿が見えなくなっちゃった。


 誕生日パーティーをしていたのに、なんでこんなことになったの?


 私、何を間違えたの?

 ママとして失格なの?


 わかんない。

 教えてよ。


 ああ。


 でも、まだ諦めたくない。

 リーたんと一緒に暮らしたい。


 そうだ。

 ちょっとずつ思い出していこう。


 誕生日パーティーでの出来事。

 


 たしか、バースデーソングの話から始まって――






―――――――――――――――――――――

今回短めで申し訳ございません


また、いつも読んで頂き、ありがとうございます!(≧▽≦)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る