ムジナの穴
四季式部
知
ファミレスに行くと大抵、二人分のお冷とおしぼりが配られる。そのたびに私は「一人なんですが」と呟く。そんな現象が始まったのは多分、あの日から。
梅雨前線にまつわる話でニュースは持ちきりであったが、私たちは恋バナで持ちきりであった。大学生になったというのに恥ずかしい。「でさ、お前、古川さん好きやろ」鳩が豆鉄砲を食ったように私は図星と顔を覆った。「まじか~裕って古川さんなんだ~」悪知恵を働く子供のような顔で覗き込んでくる。そんな日常会話のなかで唯一印象に残っているのは友人が言った「おまじない」という話だった。
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