『売れるものを書く』、『書きたいものを書く』問題

 夏真っ盛りですね。


 恐らく小説家、ラノベ作家だけでなく全ての物書きの方が所属しているであろう派閥。


 『売れるものを書く』、『書きたいものを書く』という二派閥。


 この二つの派閥には絶対的な隔たりがあり、決して交わることのないものだと思っています。


 極端な話ですが、『売れるものを書く』派閥は『書きたいものを書く』、すなわち作者自身が面白いと感じるものを書く派閥をバカにしている。


 商業で活躍されている方でもそういう方が見受けられると思います。


 売れるものと書きたいものは違う。

 おそらくコナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズを例に挙げる方がいらっしゃるのではないでしょうか。


 ドイルは歴史小説が書きたかったので、大人気の『シャーロック・ホームズ』シリーズをホームズの死によって一度終了させています。

 しかし、余りにも『シャーロック・ホームズ』シリーズが人気だったため、シリーズを復活させたという経緯があります。


 では、『書きたいものを書く』方々はその成功例がないのだろうかと言う話になってくると思います。

 自身が面白いと思うものを作って成功する例。


 小説の世界とは離れてしまうのですが、ゲーム会社『フロム・ソフトウェア』の理念がまさしく面白いと思うものを作るというところに合致するのではと考えています。

 宮崎社長のインタビュー記事を拝見しましたが、制作で大切なのは造りたいものなのかどうかだとお話されていました。

 『フロム・ソフトウェア』の成功については、ゲームソフト『DARK SOULS』シリーズや『ELDEN RING』といった大作が物語っています。

 

 作り上げるという点ではラノベもゲームも形こそ違えど、向き合う姿勢と言った部分は共通してくるのではないかと考えています。


 僕が『書きたいものを書く』のタイプなので肩入れしてしまいましたが、『売れるものを書く』、『書きたいものを書く』どちらも成功する事例が存在しているので、信じた道を行くのが一番後悔しないと思っています。


 他にもこんな事例がある、こんな話があるというのがございましたら、ぜひご教授頂けたら幸いです。

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