#4 序章Ⅲ

「あっ、あのっ!仲間とか...」


王様「えっ...?仲間?」


「そうですよ仲間!仲間です!」

一人で城を閉め出されそうになり、焦って叫ぶ。


王様「仲間が必要...なのですかな?」


「当たり前じゃないですか!魔王討伐に一人だなんて正気ですか!?」


王様「あ、いえ...前の勇者は一人で行かれたので...」


「俺は前の勇者とは違う!仲間をくれ!」


強い口調になってしまったが、王様が仲間を手配してくれることになった。




王様「この国にいるとっておきの3人を連れてきましたぞ。」


「おぉ!」


前に並んでいた、これから旅を共にする3人。

どんな奴らが来るのか楽しみだ。

俺強くないしとんでもなく強い奴が欲しいけど...


王様「3人の職業はそれぞれ、「魔法使い」、「戦士」、「僧侶」でございます。」


おぉっ!なんとバランスのいい...!

これは期待ができる!


王様「それでは、こちらに出てきてください。」


姿を現したのは、


杖も服装もボロボロの魔法使い、

ガタイはいいが、辛そうな顔をしている戦士、

体に大きめの傷がある僧侶。


魔法使い「えっと...これからよろしくお願いします!」

戦士「足を引っ張らないように全力で努めま...ゴホッ...努めます!」

僧侶「頑張ります。」


「みんな...よろしくね...」


嘘だろ!?何がとっておきの3人だ!どう考えてもそうには見えない!

戦士に関しては死にそうじゃないか!

僧侶も何故その傷を治さない!?ほんとに回復できるのかよ!


戦士「あっ、すみません少し...待っててください。」

戦士が小走りで帰っていく。咳をしながら立ち止まり、今度は歩いて帰っていった。


「...?」


王様「恐らく...薬を飲みに行かれたのではないでしょうか...」


ゴーンと6回鐘がなる。


王様「あぁ、やはり、彼は薬を飲みに行かれたのですな。1日に3回ほど薬を飲みに行かれるのですが、今の鐘の音がその合図なのです。」




戦士「お待たせしてしまいました...」

僧侶「チッ」


えっ?今舌打ちした?


こうして3人の仲間が加わり、とうとう魔王討伐の旅に出かけることになった。




のだが。

魔法使いがいない。

後ろを振り返ると、王様と話している。


...旅の最初にもらえる、金の話をしているようだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る