第3話 ケンのいへん6

 ポチが

『かわいいいぬのおみせ

なかびこむと、

そこにはいつもどおりの

やさしい時間じかん

ながれていました。


みせなかには、

イヴもミルクもオーティスも、

ダイもリリスも、

みんながいました。


かれらのかおると、

ポチはいくぶんほっとしました。


 ポチのはなしいたみんなは、

すぐさまものや、

くすりや、ひょうのうなんかをって、

ポチとともにケンの

うちかいました。


ケンのうちはいると、

イヴがすぐさま

おかゆをたきはじめて、

ミルクとオーティスは

手分てわけして家中いえじゅう

カーテンとまどをひらきました。


まどからはさわやかな

かぜはいってて、

それはいっしょに、

とりのさえずりも

はこんでました。


しかしケンは、

まどをけられると、

ひどくくるしみました。


かれみじかくうなったかとおもうと、

毛布もうふなかあたまからしっぽまで、

すっぽりかくれてしまいました。


「いったい全体ぜんたい

どうしたってうのさ。

やっぱりあんたは、

どこかわるいみたいね。

ねつはないようだけどさ」


 ケンから、毛布もうふ

強引ごういんきはがしながら、

リリスがいました。


ケンのかおると、

ダイがすかさずおでこに

ひょうのうをててやりました。

ねつはないものの、頭痛ずつう

あるようにおもえたからです。



読んでいただき、ありがとうございます。

次回の掲載は2025年11月17日です。

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〇注意:この作品は 『小説家になろう』、

『カクヨム』、『Novel days』に

同時掲載しております。

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