第2話 研究発表会12

きみ

あの有名ゆうめいでいだいな

ネズミ大先生だいせんせい

いなのかい。

すごいなぁ」


「いやあ、

そんなことはないよ。

たまたま、

友達ともだち友達ともだちだったので、

そのえんでっただけさ」


 ケンはおおきなみみ

パタパタなる

ほどあたまをふって、

なんでもないふう

こういました。


そしてすっとせき

ましたが、本当ほんとうはおどり

だしたい気持きもちちでした。


そしてますます今日きょう

発表はっぴょう自信じしんがつき、

体中からだじゅうちからがみなぎって

るのがかるのでした。


「でも、あの素晴すばらしい

大先生だいせんせいが、きみ発表はっぴょう

一番いちばんたのしみにしている

ったのだよ。

うらやましいかぎりだよ」


 吉右衛門きちえもんは、

笑顔えがおでそういました。


「ところで吉右衛門きちえもんくん

今日きょうなん発表はっぴょうをするのだい」


 ネズミ大先生だいせんせい

えたよろこびから、

すこきを

りもどすと、

ふとになって、

ケンはたずねました。


「ぼくは、

うらないについて発表はっぴょうするのだ」


 ケンはかなりおどろいて、

かえしました。


うらないだって?」


 しかし吉右衛門きちえもんは、

ケンのおどきに

まったがつかずに、

笑顔えがおのままでいました。


「そう。

世界中せかいじゅううらないについて、

前々まえまえから調しらべていた

ことを発表はっぴょうするのだ」


うらないだって? 

みんな科学かがく

生物せいぶつ研究けんきゅうや、

電気でんきについてや、

医学いがくあたらしく

発明はつめいした機械きかいについて

発表はっぴょうするのに。

うらないだって! 

このいぬすこし、

ピントがずれて

いやしないかな。

どうもこれは、たいした

研究けんきゅうではなさそうだぞ)


 ケンはそうおもいましたが、

吉右衛門きちえもんわるいので、

なにわずにいました。



読んでいただき、ありがとうございます。

次回の掲載は2025年10月20日です。

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またいかなる場合もコメントへ

返信することはございません。

読者の方のコミュニティーとして

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〇注意:この作品は 『小説家になろう』、

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同時掲載しております。

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