4話 猫の惑星

「師匠~♪都会の話聞かせてっス~♪」


 飛子ちゃんはどうやら都会に憧れがあるらしく、自己紹介を済ませてからずっと質問責めにあっている。


「師匠~♪都会ではタピオカが流行ってるってホントっスか?」

「流行ってるっていうか、流行ってたというか...」


 都会でタピオカが流行ったのは結構前だけど猫耳町にはタピオカなんてないだろうし、なんといえばいいのか...


「にゃ、飛子、ちょっとこっち来るにゃ」


子寝本さんが廊下から飛子ちゃんを手招きすると、二人が廊下でこそこそ話を始める。


「そういえばそろそろ“アレ”の時間っス♪ボソボソ」

「早く杈火さんを連れて行くにゃ ボソボソ」


 まる聞こえなんですが...


「杈火さん、ちょっと来てほしいにゃ」

「早くっス~♪」


 二人に手を掴まれ、強引に外へ連れ出される。


「二人とも、自分で歩けるってば」


 言ってみても、それでも手は離れません。


彼女達二人の猫耳はお飾りなのか、目をキラキラさせまるで子供?子猫?のように私をどこかへ連れて行こうと手を引く。


 連れられて二分程、ここら辺では一番大きそうな公民館のような場所に到着する。


「ささ♪杈火さん、入ってにゃ♪」

「きっと驚くっス♪」


 町に着いてから一切見かけない住民達、やたらと怪しい二人の行動、なんとなく察しはつくが...


とりあえず公民館のドアを開けてみる。


パァァン!!「マタタビさん、猫耳町にようこそにゃー!」


 公民館のドアを開けるなり、いきなり20人ほどの猫耳娘達にクラッカーをならされる。

名前間違えられてるし...


 私が公民館の入り口で立ち止まっていると、メガネをかけた猫耳娘がこちらに近づいてくる。


「杈火さん、猫耳町にようこそ、町長の尾長(おなが)です」


 他の猫耳娘とは違う、知的な雰囲気を出す尾長さんが私に握手を求める。


「尾長さん、お世話になります」

そう言って、尾長さんと握手を交わす。

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