SF的には、春が小説を読んだ途端にあまりにも衝動的に過去へ行きたくなったのは、この出会いを補完する為なのでしょうね。太陽系の崩壊のタイミングと大昔の小説が繋がっているのが、なんともロマンですね。
　過去にタイムトラベルが出来て、さらに過去に干渉も出来る世界なのに、それでもなすすべなく太陽が消滅するのが不思議に思っていましたが、……いや、これ普通に太陽の寿命かｗ　だから一兆年というSF作品としても珍しいくらい未来で、そしてどうあっても太陽は消滅する、と。気付いたら面白い設定だなと感じました。普通なら外宇宙に移住を試みるところでしょうけれど……外宇宙がどうなっているのかもSFの作中それぞれの設定だし、まぁ何か理由があってできなかったのだろうなと。
　恋愛感情部分が唐突な気もするけれども、描写は綺麗で、……きっと一目ぼれってこういう感じなのだろうなと思います。
　とても綺麗で面白い作品だなと感じました。

言葉のひとつひとつが綺麗で、溢れんばかりの文章力に、読んでいて引き込まれました。
すごいです。