第4話


朝十時から十五時の間、御父様が用意した家政婦の山中さんが来る。


山中さんは、屋敷に居る間も、私の専属家政婦だった。


余計な事は話さないし、余計な事も聞かない人。


それに洗濯は私がするから、彼が帰って来ないと言う事を、山中さんは知らない。


普通に生きていくだけの日々は他人とは違う。


誰かに救ってもらいたいとかもはないけど、思ってしまう。



私はなんの為に生まれてきたのだろうかと……?



確かに私は他人より恵まれた家に生まれたのかも知れないけど、ただそれだけの事。


今時流行らない政略結婚と言う形は、私の心の奥を凍てつかせる。

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