ゲーム実況について

「私さ、RPGとか苦手なんだよねー」


 今日はゲーム実況。

 有名なクラフトゲームをやりつつ雑談。


〈なんで?〉

〈えー、面白いよー〉


「歩くたびにモンスターと遭遇して戦闘。もうこれが無理だね。邪魔されるとイラッとくる」


〈前に進めないから?〉

〈いきなりタスクを押し付けられるからかな?〉

〈分かる。雑魚モンスター倒すのめんどい〉


「それと経験値とレベル。ちまちまとモンスターを倒して、経験値を得て、レベルを上げていく。勇者なんだから始めっからレベルマックスでいろよと思うよね」


〈レベルマックスw〉

〈もうRPGでなくない?〉

〈強くてニューゲーム的な?〉


「しかも初めに王様と謁見してお金貰うんだけど、ケチだね。ちょっと物語進めると王様より倒したモンスターの方がお金くれるよ。てか、なんでモンスターがお金を持ってるの?」


〈買える武器も鉄剣とかだしね〉

〈周りのモンスターも弱いから〉

〈勇者じゃなくて勇者候補生?〉

〈RPG以外で何が好き?〉

〈ポケ◯ン、どのシリーズやってた?〉


「その質問はやめーい。それ言ったら年代がバレんだろー」


〈ミカはどんなゲームが好きなの?〉

〈RPGが嫌いなら子供の時はどんなゲームやってた?〉


「パズルゲームだね。あとは体を動かすテニスとかゴルフゲーム」


〈カートゲームは?〉


「カードゲーム? 女子はそういうゲームしないよ」


〈カードではないカート〉

〈レーシングゲーム〉

〈F1とかそういうやつ〉


「ああ! カートゲームね。はいはい。そういうのもやってないなー。ああいうのって上手い人がずっと独走じゃん。私、下手なのよねー。カーブしたらクルマがクルクル回るの。あれ意味不明」


〈回る?〉

〈スピンか〉

〈ブレーキ踏んでなくね?〉


「私、ブレーキ知らなかったの。ブレーキってさ、止まる時に踏むやつと思ってたからさ、ゲームではずっとアクセル踏んで、カーブの時はアクセル弱めてたんだよ」


〈そりゃあスピンするわな〉

〈ブレーキを踏め!〉


「ま、そんなわけだから、私はパズルゲームとテニスゲームだよ。あー、そうそうテニスゲームなんだけどさー。親戚のガキがさ……2歳児だったか? そのガキがリモコンコントローラーの紐を手首に着けないから、リモコンコントローラーが飛ぶのよ。2歳だからってぶん投げたら、すごいんだよ。窓に当たってたら割れたね」


〈あるある〉

〈ガキ呼ばわりw〉

〈ゲーム画面最初に注意喚起されてるよね〉

〈周りに注意しましょう〉


「注意するとイヤイヤするし、泣き喚くし。マジでこのクソガキと思ったね。そのガキの……私の親戚にあたるガキの親がね、『子供なんだから』とか言って私を非難するの。意味不明じゃない。じゃあ、窓割ったらテメェが弁償するのかっての。しかも法事の時でさ、坊さんがお経読んでる時に、クソガキが猫を追いかけてさ、私、叱ったの。そしたら泣いてさ。で、親戚の馬鹿親が逆ギレするの」


〈マジオコ〉

〈どうどう〉

〈深呼吸して〉

〈躾のなってない親っているよね〉

〈逆ギレは腹立つね〉


「でしょでしょ。私は言いたい。子供が子供を産むな!」


 おっと、憤慨していたら建築を間違えた。

 修正、修正。


「それでさ、その子が中学生になったのよ」


〈まだ続くのか?〉

〈どんだけ苛立っとんねん〉

〈2歳が中学生か〉

〈いつの話だったんだ〉


「おばさん、仕事何してるのって笑いながら聞くの? こいつ、知ってるなと勘付いたよ」


〈おばさんw〉

〈VTuberと返答したの?〉

〈クソガキだね〉


「VTuberというとあれこれうるさく聞かれ、しまいには他人に話して、そして身バレになる可能性が高いから動画編集をしていると言ったわ」


〈まあ、間違いではない〉

〈動画も載せているしね〉

〈無難な答え〉


「でもさ、向こうは私がVTuberぽいことやってるって気づいているらしいんだよねー」


〈面倒くさいことになったー〉

〈探り合いか?〉

〈キッズうぜえ〉


「適当に返事してその場をしのいだわ」


〈中学生は大人を見下しているからね〉

〈大変だったね〉


「いやー、それでもさ、それで食っていけるのなんて言われたよ」


〈スパチャの準備か?〉

〈グッズ売ればいいじゃない?〉


「グッズは作りません。売りません」


〈えー、なんでー〉


「部屋の中がパンパンになります。それに私がいちいち個包装するのは面倒。あと、売れ残ったらどうするのさー」


〈シビアだ〉

〈在庫処分はきついよね〉

〈悲しいよねー〉

〈自分が売れなかった証明〉


「ですので私はグッズ商法は致しません」


〈それならいっぱいゲーム実況しないとね〉

〈苦手なRPGやる?〉

〈そういえばミカはホラゲやらないの?〉

〈オバケ苦手か?〉


「別にホラゲは苦手じゃないぞ。ただ、ああいうのって作業ゲーになってるからさ。隠れて、謎解きみたいな。全然ホラーじゃないよね。音楽とキャラで怖がらせようとしてない?」


〈それ分かる。作業ゲーだよね〉

〈なら、作業なしなら、どんなホラゲがあるよ?〉

〈でも、夏はやっぱホラゲじゃない?〉


「ま、夏は暑さを忘れさせてくれるホラゲなのかな? でも、知恵熱出るタイプだから、謎が解けないと発熱しちゃうよ」


〈パズルゲーム好きなら、謎解きも好きでしょ?〉


「は? 謎解きとパズルゲームは全然違いますー」


〈あーあ、拗ねちゃった〉

〈おいおい、怒らせるなよ〉

〈ごめん〉


「ま、怒ってないから。安心してね。で、ホラゲだっけ。まあ、配信者なんだから一度はやってみないとね」


〈それなら仰向いるかとのコラボ推奨〉


「いるか? どうして? あいつ、クール系だから平気でしょ? どうせ物理学的にありえないとか言いそう」


〈そうでもない〉

〈いるかはホラゲ苦手〉


「え、そうなの? ホラゲ苦手なの?」


〈絶叫タイプ〉

〈前に怖すぎて中断した。しかもその後、放置〉

〈未クリアだからな〉


 そんなに苦手ならしなければいいのと思うけど、仰向あおむけいるかは企業勢。きっと箱のメンバーが皆、やっているのだろう。


 箱では反応集という名の切り抜きが多く、他のメンバーとのリアクション比較が切り抜きでされるのだ。


 よりよいリアクションをすれば、それだけサムネイルにも使われる。


 それゆえ箱では自分のリアクションが他のメンバーと比べてどう違うのかを知る勉強にもなるため皆はこぞって同じゲームをすることが多い。


「それなら今度誘ってみようかな」


〈楽しみにしてる〉

〈一緒にプレイ?〉

〈並走対決?〉

〈並走だと圧勝しちゃう〉


「なるほど並走はダメか。なら、一緒にやるタイプかな」

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