異世界

「っ!」


夜桜は周囲を見渡す!


(どう考えても洋風のお城の内装に騎士、、、やられた!座ってたせいで跳ぶのが間に合わなかった)


そして自身がどう考えても異世界に来たことを理解した


(ぱっと見だが人数的に有川以外の全員がこの場に居る)

直前の跳んで魔法陣に足を付いていなかった有川以外の全員が居ることを察知した夜

桜は


(左側に騎士が居るが高身長の立花が重なってるからここなら)


立花を影にして


「ステータスオープン」


小声でそう呟いた


すると手のひらから半透明のボードが現れ


夜桜明

・魔法

・スキル

*神眼{特異}

→鑑定・読心・望遠・暗視・透視


そう記されていた


「っ!」


(コメダ珈琲で朝食厄ネタでも頼んだのか?)


どう考えてもヤバい自身の能力に夜桜は顔をしかめた


そして


ドン!


「、、、そんな甘くなかったか」


自身の前に降り立った人物を見て夜桜はそう呟いた



「そうみたいだな、、、チートが宿ってることを願う」


少しだけ遅れて異世界に来た有川はそう呟いた


「オタク歓喜の事態だが、、、残念ながら実際は」


「喜べないな」


2人がそう呟き終わると同時に


「みなさん落ち着いてください」


そんな女性の声が聞こえた


「俺の陰に隠れてステータスボードを見ろ」


夜桜は有川に小声で言いながら騎士に見られないように有川を自身の体で隠した


「突然の事態に困惑しているでしょうが安心してください!私達は敵ではありません!」


そう女性が言うのを聞いて


(本当か?読心)


夜桜は女性を心の内を見る


{私の神之代弁者メタトロンで心を落ち着けさせればパニックにはならないは

ず。洗脳になるからあまり好きではないんだけどね。この世界のため、、、}


「、、、」


(あ、これはダメだ。ただ腐ってる人ならただの敵で済むけど清濁飲めるタイプの人

はやばい、、、というか神之代弁者って完全に最上位スキルだろ。クソが)


夜桜は想像以上に状況が悪いことに心の中で悪態をつく


「ひとまず、あの人は大丈夫そうだな」


有川が悲しいことにそう小声で言って来た


「あの女、洗脳スキル使ってる。気を付けろ」


「、、、スー、スー、なんだあの超絶グラマラス美女」


有川はどうにか平常心?を取り戻した


「まだマシだな、、、能力はどんな感じだ?」


「クソヤバい、、、どうする?洗脳スキルのお陰かみんな女を見てるが。俺空間系のスキルだからワンチャン逃げれるぞ」


「ミスったら一発で要注意人物だ。どこかでゆっくりと2人きりで話し合おう」


「賛成」


2人は即座に方針を決めた


「ということで皆さまはこの世界を脅かす魔王を討伐していたための勇者なのです!」


それと同時に一先ず超絶グラマラス美女の言葉が終わったそうだ


ざわざわざわ


それと同時にざわめきが起こる


(流石についで程度の洗脳じゃ完全には無理だよな、、、となるとこの後は恐らく)

夜桜がこれからの動きを予測し終わると同時に


「みんな!」


夜桜の左に座っていた立花が立ち上がり声を上げた


「いきなりで何が起こってるかわからないだろうけどまずは一回落ち着こう!そして

えっと、、、この女の人の話とか全部聞いてからみんなで色々と考えよう!」


「、、、そりゃ、立花はクラスじゃそう言う立場だったしな」


「ああ、、、ってことで」


「立花の言うとおりだ」


夜桜も立ち上がり声を上げた


「まずは情報を得よう。テストだって事前に何も知らなかったら0点だ」


(お前らに都合がいいように動いてやったんだ。信用があるだろ?)


そう考えて周囲の騎士の思考を読めば


{優秀な勇者様だ}


{アイリス様のご威光で心を落ち着けられているとはいえ素晴らしい}


{これは期待が持てる!}


と言った肯定的な意見が見受けられた


「っ!」


しかし夜桜の心に喜びは無かった


何故ならば


{くっ!教皇陣営にとんでもない追い風になるぞ!}


{枢機卿様の影響力が}


{あの者たちは暗殺でもしておくか?}


ヤバそうな意見も見られたからだ


しかも


{光魔法の適性者が何人いるか。そして闇魔法の適正者は違和感のないタイミングで殺すさないとな。本来なら忌まわしい闇魔法適正者などこの場で殺したいが、、、流石に勇者様たちに無駄な恐怖を与えてしまう}


闇魔法適正者がどうなるかを理解してしまったからだ


(これは、、、さっさと逃げないとヤバいな)


「お二人ともありがとうございます。このような状態にも拘らずそこまで理性的とはすばらしいですね」


「いえ、、、それで、私の名前は立花華凛と言います。お姉さんのお名前は?私達の世

界では名前を名乗ることが関係構築の始まりなので」


立花は威風堂々とアイリスに話しかける


「そうですね。私の名前はアイリス・エーデルワイス。このセラフィム神聖国の国主

を務めています。アイリスでも教皇でもなんとでもお呼びください」


「はい、、、それで?ひとまず私達がアイリス様達にこの世界に召喚されて魔王を倒すために呼ばれたこと。呼ばれた理由と目的は分かりました。となると私達が一番知りたいのは私達の今後の立場です」


立花がそう聞いた瞬間


「っ、待ってくれ!!」


夜桜が声を上げた


「ん?どうしたの明?」


立花が不思議そうにそう聞くと


「あの、、、アイリス様、、、話長くなるならあとで立花に話聞くのでちょっとトイレに行かせてもらえませんか?」


夜桜は今するか?!と言った発言をした


「正直、漏れそうで」


「な、なるほど」


{確かにいきなり召喚したんだからそうなるわよね}


「わかりました、、、そこに貴方たち。彼をトイレへ」


アイリスは夜桜の近くにいた騎士たちにそう指示を出した


「はっ!勇者様こちらです!」


騎士は夜桜を案内しようと近づいてきた


そして


「あ、待った。俺も」


有川と


「わ、私も!」


十川も一緒にトイレに行こうとした


(ナイス!!有川なら気が付いてくれると思ってたが十川も察してくれた!洗脳状態にあるだろうに!!)


「お前らもかよ、、、立花後で頼む」


「はいはい」


そうして夜桜、有川、十川はトイレに行くのであった






「広いなぁ」


「だなぁ、、、しかもとんでもない街並みだ。あの教皇様は少なくともこの街を、、、い

やこの文化レベルの国を治めているんだな」


「カリスマすごかったもん!異世界にいきなり来ても落ち着いていられた」


3人は騎士6人に先導されてトイレに向かいながらそう呟いた


(完全に監視だな、、、完全武装の騎士6人相手を騒ぎが起こらないように瞬殺は無理だな)


「魔王討伐かぁ、、、学生の私達が勝てるかな?」


十川がそう言うと


「まぁ、いわゆるチートがあるだろ。魔法とかあるのかな?」


有川は純粋な言葉で


「あるんじゃね?まぁ、どうやってそれを知るか全くわからんが」


夜桜は


(俺達は何も知らないちょっとだけ慣れてる感じで行く。万が一にも怪しまれるわけにはいかない)


演技のためにそう言うのであった


「まぁ、俺は弓使えるから最悪それで守ってやる」


「俺は、、、まぁ、日本人らしく剣でも使うか」


「私は、、、魔法使お」


そんな話をしている内に


「こちらです」


トイレに辿り着いた


「左の青色が男性、右の赤色が女性用です。我々はここでお待ちしておりますのでごゆっくりと」


「はい、大きい方なので長くなると思いますがお願いします」


そして3人はトイレに入って行った

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