第2話「@tsubame_k_2nd」

あの日以来、翼とのDMは毎晩の習慣になっていた。

仕事の合間にふとスマホを開けば、そこには彼のライトなひと言や、今日撮ったコーヒーの写真。

だけど、ある日、由莉は気まぐれに「フォローされたユーザー」を辿っていると、奇妙なアカウントに出会った。


@tsubame_k_2nd


投稿は少なく、鍵はかかっていない。

けれど、文面はまるで独り言のようだった。


「東京、あんまり好きじゃない。あの人がいないから」

「思い出したくないのに、あの夜のことばかり頭をよぎる」

「いつかまた、何もなかったように笑いあえるかな」


プロフィール画像は、翼がいつもつけている腕時計の写真。

偶然とは思えなかった。


胸の奥で、何かがかすかに引っかかる。

「これは…彼の、本音…?」

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