巨人アイドルのマネージャになったらどうなるのか

UMA未確認党

第1話 巨大ツンデレアイドルと清楚系アイドル

 僕はただ逃げるしかなかった……


「あまり床を逃げないでくれるかしら?邪魔だし踏み潰すわよ?」


 僕の後ろに巨大な足が振り下ろされる。


「ご、ごめんなさい朝陽さん……」


「謝る暇があったら逃げるのを止めなさい」


 再び振り下ろされる足。今度はより近くに降ろされて地面が揺れる。


「うわぁ」


「クスクス。雑魚過ぎよ」


 倒れる僕を朝陽さんは軽々摘まみ上げる。


「アンタが何でアタシたちのアイドルグループのマネージャーになっているのか知らないようね?」


「そ、それは皆さんのスケジュール管理の為で……」


「不正解」


 朝陽さんは僕を机の上に投げ捨てる。


「アンタはアタシたちのオモチャなの。この中にアンタが居るとアタシたちのストレスが発散できるって訳」


「そ、そんな……酷いよ……」


「酷い?でも現実じゃないかしら」


 朝陽さんは僕の隣に手を置いて、そのまま二本の指で押さえつける。


「あ、朝陽さん……」



 この世界は不平等だ。持つものが権利を得、持たざる者は全てを失う……僕は後者だった。金が無い貧乏な家で小人族のままで……そのまま働かされることになった。就職先は年上のアイドル達のマネージャーという名の縮小奴隷である……


「ぐすっ」


「もう泣いちゃうの?弱虫ねぇ」


 朝陽さんは笑いながら僕を見下ろしながら指をトントンしている。


「本当に朝陽は年下のマネージャー君に厳しいですね」


 向かいに座る眼鏡女子。こっちもアイドルだ。今は本を読んでいるけれど…机の上から片手で僕を手繰り寄せて指でプニプニ触る。


「愛梨さん……」


「心拍に興奮傾向あり、女子にいじめられて嬉しいって訳ですか。変態君ですね」


「うわキッモ……」


 朝陽さんと愛梨さんはニヤニヤしている。


「ち、違うよ僕は……」


「何が違うんですか?」


 愛梨さんは指を動かす。


「下半身を見ましょう」


 そのまま指を下半身に近づけられる。


「そ、そこは……」


「大きくなってますね……やはり朝陽にいじめられて興奮していたんですか?」


「え?ちょっと見せなさいよ!」


 朝陽さんも面白半分で僕を押し倒す。


「うわ、やっぱり大きくなってるじゃない。変態なのね!」


「まぁあなたは絶対にエッチなことなんてできないですけどね。片手くらいの身長しかないですし」


 二人は笑っている。セクハラなんてできるわけがない。だって僕がセクハラされてるんだもん……


 でも愛梨さんはまだプニプニしている。


「おや?縮んできちゃいましたね。私がそんなに魅力ないですか?」


「そ、そういうわけじゃ……はぐっ」


 愛梨さんに身体を強く握られる。


「私だってアイドルですから、他の子より魅力が無いって言われるとちょっとね……」


 そして朝陽さんと自分を比較する。主に胸部を……


「ふ~ん…そう言うことでしたか」


 朝陽さんの胸にはたわわなものが実っている。しかし愛梨さんはそうではない……


「小人のくせに胸の大きさに興味があるんですね……」


 愛梨さんは冷たい目線を送る。


「い、いやそう言う訳じゃ……」


「それなら……」


 愛梨さんは本を持ってくる。そして……


「あなたもぺたんこにしましょうか?前から思ってたんです。マネージャー君の身体ってしおりに丁度良いって」


 そのまま愛梨さん本は本を閉じ、僕は間に挟まれる。


「や、止めてください……」


「頭は出してるので呼吸には困らないでしょう?そのまましばらく反省しててください」


「フン。いい気味ね」


 朝陽さんもクスクス笑いながらスマホをいじっている。


「もうちょこまか逃げられないわね」


 そのまま朝陽さんは僕の小さな手を綿棒でさわさわとくすぐった。


「や、止めてください……」


「いやよ♪おっぱい見てるのが悪いんでしょ」


 朝陽さんはスマホで動画を撮りながら綿棒を器用に動かし、僕の手や頭に快感を与えてくる。


「情けないですね……私の本で挟まれただけで動けなくなってしまうなんて」


 愛梨さんは本の上に手を置いてトントン叩く。


「どうですか?降参ですか?」


「ま、参りました……」


 愛梨さんは本を開いて僕を解放する。


「ふ、ふぅ~……」


「フン。いい気味ね」


 朝陽さんは僕の小さな手を指で摘まんだ。


「クスクス。愛梨見なさいよこのサイズ差。コイツの手、私の指一本より小さいじゃない」


 朝陽さんは僕の手をもみもみと揉む。


「クスクス。マネージャー君って本当に可愛いですね」


 愛梨さんも僕の手を指でトントンする。


「アンタのこんな小さな手で私たちが気持ちよくなるとでも思ってるの?」


 朝陽さんは再び僕を摘まみ上げる。そしてそのまま唇を近づける。


「今キスしたらどうなると思う?アタシの唇はアンタの何倍になるのかしら?」


「や、止めて……」


 朝陽さんは意地悪く笑い、僕を更に近づける。そして……ペロッと舐めた。


「子供みたいな味ね。まぁ実際子供だし仕方ないわね」


「ひぃっ……」


 愛梨さんも悪乗りして……


「私も分析してみたいです。子供みたいな味ってよく分かりませんし」


 僕の頭と愛梨さんの舌が接近する。そして……ピトッと付けられる。


「これが子供の味ですか…私には分かりませんね」


 愛梨さんはペロッと僕の頭を舐め、朝陽さんもまた……


「クスクス。アンタは一生アタシたちに遊ばれる運命なのよ」


「そうですね。それがあなたの運命です。私たち5人のオモチャですね」


 5人…そうだこのアイドルグループは5人組で…残りの3人も凄く怖いのだ……

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