3度目の人生は未来世界で! 仲間に裏切られ、記憶を失った元勇者の男女比1対50の未来学園甘々生活。【 カドカワBOOKS10周年記念長編コンテスト中間突破 無念最終落選】
第37話 神は本当に居たの......ある研究員の体験
第37話 神は本当に居たの......ある研究員の体験
一体、何が起きたの……
セレスの周りがブレてカメラがぶれ続けていたかと思えば……急にセレスが呪文みたいな言葉を言いはじめた。
さっきと同じで何も起きない。
そう思っていたのだけど……
「はい!『光よ……その輝ける生命力の元に死に贖い傷を治せ……パーフェクトヒール』」
……いきなり、セレスの手が輝きはじめたかと思えば……嘘でしょう……
老婆のように変わり果てたレイラがみるみる若返っていった。
そして、欠損していた目が、足をも再生されていった。
空想上の人物。
かっていたとされる神が本当に居たというの?
ブッダ、アマテラス、キリスト、ゼウス。
それらは本当には居なかった。
人物としては居た物もいたが神では無かった。
それは証明されている。
『セレス、私、私……』
『元通り、ううん、元よりずうっと綺麗だよ……レイラ……』
『ああっ、ああっ本当……本当に元通りだ! セレス様、女神様、ありがとう……ううっ、本当にありがとう!』
『イシュタス様、本当に、本当にありがとうございます!』
彼等が感謝を述べている方向にカメラを向けたが何も映ってない。
セレスとレイラは『イシュタス』という女神が居るかの様に話しているけど……そこには誰もいない。
『『イシュタス様!?』』
誰かと話しているようだけど、私には彼等二人の声しか聞こえない。
『はい』
こんなのどう報告すればいいの?
神が居たなんて……頭がおかしくなった。
そう思われるかも知れない。
後ろから声が聞こえる……
私がふり返ると、そこには……だれもいなかった。
『私は神の一柱アマテラス。映像は消させて貰う……この事を口外したら、災いが降りかかるわ』
そう声だけが聞こえた。
私は……急にカメラが壊れた。
そう上司に伝えた。
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