第10話 ダッシュ
レストランでテント達に殴られ気絶してしまった黒葉の親衛隊は目を覚ましたら起き上がり黒葉を探した。焦りの表情を露わにしレストランの表口から出てきた男共を見た騎士は嫌な予感がし話し掛けた。
「どうしたの?」
「黒葉様が居ないんです!和夜って女も」
「ああ、後ガンバも居ねぇ」
「あの男ってテントって奴だろ。黒葉様がヤベぇよ。連れ去られた」
騎士は和夜に何か怪我でもさせられたらと思うと居ても立っても居られず
「そのテントって奴はどこにいるの!?」
「それが分からないんですよ。いきなり殴られたし」
そこへまた1人、黒葉の親衛隊が中から出てきて
「果たし状!果たし状がありました!伸郎宛てですが・・・」
と言った。そこには3人を連れ去ったこと、解放して欲しいなら勝負をすること、居場所が書かれていた。読んだ瞬間に騎士は走って向かった。黒葉の親衛隊は追うか迷ったが伸郎を探し手紙を見せ助けてほしいとお願いすることを優先した。
伸郎は学校が終わり家に帰るといつものようにランニングに出掛けた。その途中にスマホが震え手に取ると美智子からの電話だった。
「どうした?」
「今、買い物の帰りに知らない男2人に絡まれたんだけど和夜は大丈夫?」
「えっ大丈夫か!?」
「私は何ともないわよ。今から家に帰るところ。それより私が絡まれるってことは和夜も絡まれてるんじゃないか気になって電話したのよ。少し前に和夜に連絡したけどまだ返信がないし」
「そうか、1人ではないから大丈夫だろうが・・・友達と一緒にレストランに行くから夕飯はいらないみたいな連絡があっただろ?」
「確かに・・・そうね。じゃあ貴方も気を付けてね」
電話を切った。両親は一瞬とても不安になったが強い友達も居てレストランに行っているだけだから大丈夫だろうと思い直した。ちなみに美智子が大丈夫な理由は小学生の時に習っていた空手が役に立ったのである。知らない男2人に絡まれた理由はテントは和夜以外にも1人連れ去ろうと考え美智子を狙った。しかし、失敗に終わる。
伸郎がランニングを開始しようとしたら猛スピードで走る騎士を見つけた。騎士は伸郎に気付き駆け寄った。伸郎は急に走って向かって来るものだから驚いた。
「そんなに急いでどうしたんだよ。トイレか?」
「付いて来て下さい!和夜ちゃんが黒葉って子と一緒に食事した時に連れ去られたそうです!相手はテントっていう男らしくお兄さんに果たし状を送ってます!」
「何!?」
2人は全力疾走で向かった。
果たし状にあった場所へ向かう途中にテントの仲間と思われる奴らが絡んできた。2人は
「邪魔だ!」
「どいて」
と言い目にも留まらぬ速さでぶっ倒しながら突き進む。そして目的地へ辿り着いた。
そこで見た光景に2人は驚愕した。男達が地面に倒れ大怪我をしていると思ったら和夜もボロボロで地面に横になり、ぼんやりした顔をしていたからである。大惨事だった。
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