お外でいちばん私たちが恥ずかしい!

「ひなちゃん、ここ、誰もいないよ?」


月明かりの差し込む小さな公園。

人気のないベンチ。草の匂い、夜の風。

風は制服のまま、スカートを軽く揺らして、私の手を引いた。


「風、ほんとに……ここで何する気?」


「“秘密のやつ”って言ったよ? ひなちゃんがこの前、やりたいって言った……」


「言ってない」


「言ってた♡ 目が言ってた」


「……風、ほんとに……っ」


ふわり、と風が私の胸に顔をうずめてくる。

制服のボタンの隙間から指を滑り込ませながら、囁く。


「ねえ……ここで、したい。誰もいないし、見られないし……ふたりきりだし」


「風……」


私の胸をゆっくり撫でながら、風が顔を上げる。

瞳は夜に溶けるほど潤んでいて、唇は熱を帯びていた。


私はもう、拒めなかった。

公園のベンチに座ると、風はそのまま私の膝に乗ってきた。


「……ねえ、キスして?」


「……ばか」


でも、私は言われるままに唇を重ねた。

深く、深く。

舌がふれる音が、夜の静けさにとけていく。


「ひなちゃん、わたしのこと……触って」


「……言わせるな」


でも私は、風のスカートの中に手を伸ばしていた。


指先が、ふるえてる。

風の脚の間をなぞると、下着越しに熱が伝わる。


「んっ……や、ぁ……そこ……♡」


「……もう、こんなに……」


「ひなちゃんがさわるからだもん……わたし、ほんとに……もう」


風が、自分の下着を、ずらす。

その瞬間、夜風がふたりの秘密の場所をふわりとなでた。


「見られちゃうかも……って思うと……すごい、ゾクゾクする……♡」


「ほんとに……風って、えっち」


「ひなちゃんにだけ、だよ……? ひなちゃんしか知らない、わたし……全部、あげる」


私の指が、風の中に沈んでいく。

小さく喘ぐ声。ふるえる腰。

夜の中でふたりだけが熱を持って、つながっていく。


「もっと……して……好きって、言って……」


「風、好き。好きだから……してる」


「わたしも……んんっ、だいすき……」


しずくがこぼれる音が、静かな夜にだけ響いた。

ふたりだけの“いけない場所”で、

“好き”は、ずっと奥の方まで溶けていった。

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