第3話その2 これからどうしよう?

百合小説を書いてみたはいいものの、

イチャイチャしている風景しか思い浮かばず、人に見せたら赤っ恥を食らう様な物だった。それにより、全然筆が乗らなかった。

タッシー(-.-;)(ん〜なんか違うぞ。

僕が思ってたものが何故かできない。)

タッシー(ん〜前にソーダさんが言ってた思い浮かんでいる事をとりあえず吐き出すやつ、ちょっとやってみようかな。)

タッシーは、思っている事をスマホに入力し始めた。

タッシー(物理的な距離が自然と近くなる2人、好きですアピールをする為にちょっかいかけて、そしてお互い自然と笑顔になる、ほっぺに不意打ちでキス、膝枕、そして添い寝……あぁもうこんなの見せても変態扱いされるだけじゃないかぁ!

ちゃんと思い浮かんでいるのになんでそこから物語に発展しないんだよぉ。)

タッシーは、ドキッとする光景を表す言葉の羅列を勢いよく消した。

タッシー(これ以上やってもしょうがないし、一旦中断するか。)

タッシーはひと仕事終わらせたといった感じで、椅子に深く背もたれをついた。

タッシー(さてとクールタイムクールタイム。)ぼーっとし始め、一点を見つめる。

するとタッシーの頭の中でショート動画が勝手に再生された。もちろん流れてくる動画はとある百合カップルの光景しか存在しない。もっと言うなればさっきまで思い浮かべていたイチャイチャが鮮明になっている映像だ。断片的ではあるがそれでもタッシーの身体は火照っていた。それらの光景はどれも平和的で見ていると、この世のありとあらゆる

危険な物を全て忘れてしまう様な感覚になり安心感でいっぱいになる。

そしてそんな素敵な光景を見ていたら

タッシーはふと、ある事を思った。

タッシー「……待てよ。もしかして、」

タッシー{お気に入りのFAを見ながら}

「イラストだったらいけるんじゃね?」

タッシー(昔から思ってたけど僕ってあれだ。きっと、言葉より先に映像が思い浮かんで

それを後で言葉にするという頭の

作りなんだ。だったら、イラストなら

上手くいくかも。)

さっそくパソコンを開き、絵描きアプリを

インストールして描き始めてみた。

タッシー{絵を描きながら}(とりあえず下

半分にベットを書くか。)

タッシー(よし、こんな感じかな。そして背景にカーテンを描いてっと。)

{絵を描きながら}(カーテンは閉めといた方がいいかもな。)

タッシー(そしてこのベットの真ん中あたりに座ってイチャついている感じにしよう。)

タッシーは構図を決めた後、さっそく描き

始めた。タッシーのイラストは、ベットや

カーテンがかなりシンプルに描かれているが影を忘れずに描いているし、比率は大雑把に描いた割にはあまり違和感ない比率になっていたので、結構いい出来栄えの背景イラストが出来上がった。

ひと段落ついたらしく、タッシーはスマホを

開きながら休憩を始めた。そして休憩の途中でイラストの描き方に興味が湧いたらしく、ネットで調べたら、その合間でレイヤーや

ショートカットキーさらにはグラデーション機能の存在を知った。タッシーはそれを知るとすぐに絵を描く事を再開した。便利な機能のおかげなのはもちろん、ネットでAI生成の

かわいい女子のイラストを見ていたおかげもあり、自分が思い浮かべている百合カップルを描く工程は20分程で終わった。

タッシー「よし、これで完成っと。」

スマホに送る方法がよく分からなかったらしく、タッシーはパソコンの画面を写メして

それをLINEのノートに貼った。

タッシー

「@明羅 出来たよ。ノートに貼っておいた。」             15:50

明羅

「お疲れ様です。どんなの小説なのか楽しみに待ってました!」          15:50

タッシー

「あ、それなんですけど、小説がちょっと上手くいかなくてイラストに変えたんですよ。」

                  15:51

(LINEの通知)ブゥー

 【明羅さんがあなたのノートにコメント

 しました。】

タッシー{通知をタップ}


   コメント11 いいね8

明羅

「え、これ神絵すぎでしょ?!」

4分前


奈美なみたん

「やるじゃん。d(^_^o)これ、レントに教えてこよっと。」

4分前


あいか

「かわいい♡私とまりかみたい。」

3分前


まりか

「こういうの大好き、めっちゃ憧れる。」

3分前


イチジク

「マジか、タッシー君こんな才能持ってたんやな!カーテンの向こう側に夜桜とかあったらもっとエモくなりそうや。」

3分前


タッシー

「もしかしてあいかさんって今日ショッピングモール行った?なんかそれっぽい2人を見かけたんですけど。」

3分前


あいか

「そうなんですよ。まりかとペットショップ行ったので、もしペットショップで見かけたのなら、それ私とまりかかも。」

2分前


まりか

「うさぎさん達と戯れれて楽しかったもんね。」

2分前


あいか

「うん、近々また一緒に行きたいぐらい

だよ。」

2分前


タッシー(゚∀゚)(あのカップルって、あいかと

まりかなんだ。(≧∀≦)え、最高じゃん!)


タッシー

「これからも2人の関係を応援してるね。」

1分前


あいか

「それって私とまりかが最高の友達関係って事?まぁ、ありがとう。私もタッシーの百合イラスト楽しみに待ってるよ。」

たった今


タッシー(๑>◡<๑)✧(やったぁ。百合カップルの友達が出来たぞ!よし、イラストを会話の

きっかけにしてもっと近づいていこう。そして特等席であいかとまりかのイチャイチャを見るんだ!(✧∀✧)あと、もしかしかたらあいかさんが恋愛の相談をしにくるかもしれないからそんな時の為にも、もっと引き出しを

持っとかないとね。いやぁ、色々と忙しく

なりそうだ。)

そんな風に妄想に耽っていたタッシーだったが、ふとスマホに目をやるとノートにいいねがめちゃくちゃついていた。


タッシー

      【百合のイラスト】

描いてみたけど、どうかな?

🫥7💬11📤


タッシー( ^ω^ )(いいねの方も付いてるぞ。){タップする}


   コメント11 リアクション8

合計8 👍4 😆2 😊1 😢1


奈美たん👍


ミルキーウェイ👍


イチジク👍


まりか😆


あいか😊


ナイトウ👑👍


キズナ😢


明羅😆


タッシー(・□・!)(キズナ、……そういえばキズナの様子がおかしいんだった。)

タッシーΣ(-᷅_-᷄๑)(というかこんな幸福のかたまり

みたいなイラストに涙マークって、やっぱり絶対になんかある。)

タッシー(もしかしたらメッセージを送って

こないのって、誰かにバレたらやばいから

みたいな感じ?もしそうなら一旦消して

おいた方がいいな。)

タッシー{ノートを削除する}

タッシー

「やっぱ、恥ずかしいから消そうと思う。」

                15:56

明羅

「えぇ、せっかくの芸術作品だったのに。」

                 15:56

タッシー

「@明羅 ごめんね。」15:56

タッシー{スマホの電源を切る。}

会話が終わると部屋は静まり返っていた。

タッシー(……………………とりあえず、……

…………ディスコード試す?)

そしてすっかり寝てしまったパソコンに

目を向けた。

タッシー「ん〜ダメ元でやってみるかぁ。」Discordで「キズナ」と検索した。

サーバー:個人チャット

▸ 雑談部屋

▸ キズナによろしく

▸ かわいい絵だね

タッシー「え!」

タッシー(まさかとは、思うけど……)

少し硬直気味だったが、それでもタッシーは思い切って入室ボタンを押した。


キズナ 今日 09:36

入ったらメンション頼みます。


この部屋には、そんな置き手紙ひとつしか

置かれておらず、まるでここは開館前の図書館の様だった。

タッシー(` •̀ω•́ )ゝ

(タイピング音)カタカタカタ


タッシー 今日 16:02

@キズナ 僕の事、さっきから呼んでるよね?


キズナ 今日 16:02


キズナ 今日 16:03

タッシー!タッシーだよね?


タッシー 今日 16:03

そうだよ。

あのイラストを描いたタッシーだ。


キズナ 今日 16:03

よかったぁ、タッシーだけでも合流できて

ホントよかったよ。


タッシー 今日 16:04

とりあえずVCで話す?


キズナ 今日 16:04

うん、そうしよう。


そして2人とも、事前にキズナが作っていたVC部屋へ入った。

入ると2人とも画面が非表示になっていた。

キズナ「タッシー、聞こえてる?」

タッシー「うん、バッチリ。」

タッシー(キズナは、顔出しをしないつもり

なのかな。じゃあ僕もしばらくの間これで

やろう。)

タッシー「まず聞きたいんだけど、キズナは

1週間もオプを浮上しなかったじゃん。

何があったの?

僕的には、誰かのイタズラか何かで浮上が

できなかったって感じに見えたんだけど。」キズナ「それなんだけど、こんな被害に遭ったの多分世界で私が初だと思うから上手く説明できなくて、ちょっと待ってて。今、文章の方で送るから。」


キズナ 今日 16:07

私が最後にオプで喋った夜に、こんなのが

送られてきたの。↓

「今からデスゲームをしよう。私は今から

ここのオプチャの人達を特定して暗殺します。ただし君が私よりも先にここのオプチャの

人達を特定してリアルで合流する事が出来ればその人は見逃してあげます。さて君は友達を救えるかな?後それとLINEでやり取りでき

ちゃうとゲームが簡単になってしまうから

ハッキングで一切の意思疎通ができるアプリを使えないようにしておくよ。」


タッシー「え、てっきり嫌がれせ目的の

ハッキングが何かだったと思ってたけど、

こんな過激なものが送られて来たの?!」

キズナ「私も初めはそう思ったよ。でも菅野亮さんの退会通知が来た2、3時間後ぐらいにニュースで大和田菅野亮さんの遺体が自宅で発見されたって報道されて、」

タッシー「そんな、大和田菅野亮って、

本当にあの菅野亮なのか?」

キズナ「そして、次にターゲットになりそうだったニコポンを守る為に駅中を探し回ってやっと見つけたと思ったらニコポンが突然、泡を吹いて倒れたの。」

タッシー (;゙゚'ω゚')「それマジで言ってるのか?!つまり白猫も菅野亮もニコポンも、」

キズナ「いや、幸いニコポンだけまだ生きてる。狩人少女に監禁されてるだけだからまだ取り返しがつくよ。」

タッシー「狩人少女……そいつが主犯?」

キズナ「いや、それはどうだかって感じ。

狩人少女って名乗ってるって事と声的に

女子だって事以外は、ぶっちゃけ誰なのか

分かんない。」

キズナ「とにかく、このままじゃ個人情報が漏れた人からどんどん消されていっちゃう

わけなの。だからタッシーが私の代わりに、このオプにとんでもない人がいるってみんなに伝えてほしい。タッシーだったらまだ

メッセージ送れるはずだから。」

タッシー「分かった、僕がノートで注意喚起しておくよ。これで、ひとまず安全になる

はず。」

タッシー(` •̀ω•́ )ゝ

(タイピング音)カタカタカタ

タッシー

【みなさんに大事なお知らせがあります。

狩人少女という人がこのオプを荒らしていると報告がありました。その人は荒らしの度を超えて犯罪の様な事をしています。

これまで大和田菅野亮、ニコポン、白猫が被害に遭っており、とにかくしばらく個人情報が漏洩する様な写真やメッセージは、送らないようにして下さい。@ナイトウ👑 大事な

ノートに貼って下さい。】

🫥 💬 📤

タッシー「こんな感じに書いといた。」

キズナ「これで、なんとかなるよね。」

タッシー「分からないけど、やらないよりかはマシなはず。」

キズナ「これでダメだったその時はその時でって感じね。」

タッシー「まぁそうだね。

よし、この話はひとまず終わりって事で。」

タッシー「ところで、キズナにもう一個

聞きたいことがあるんだけど。」

キズナ「うん、」

タッシー「ショッピングモールでゲーム機

専門店のおばちゃん店員に、姉がいる前提で訳の分からないこと言われたんだけど、

それってキズナの仕業?」

キズナ「やっぱりそれで気付いたんだね。」タッシー「どういう作戦だったのか、

いま一度教えてよ。」

キズナ「実はね、」

深雪はショッピングモールでの出来事を

回想しながら説明した。

深雪{ゲーム機専門店の様子を見ながら}

(よし、まだ来てない。じゃあここで

張り込みを……いやダメだ。今私がしている事はニコポンの時と全く同じじゃん。

もしかしたらまた同じ失敗を繰り返すかも

しれない。)

深雪(それに仮に張り込みをしてタッシーや

白猫らしき人がギガやチップを買いに来た所で、その人が絶対にタッシーまたは白猫だとは限らない。もっとちゃんとした作戦を

行わないと。でもどうすれば?)

しばらくの間、深雪は考えた。そしたら

ひとつの策を思い付いた。

深雪(ひとまず、これでやってみよう。)

深雪{レジへ向かう}「あの、」

おばちゃん「ん、どないした?」

深雪「弟が私の誕生日にゲーム機を買って

くれたんだけど、弟がおちょこちょいなせいでオンラインに繋ぐためのチップを買い忘れてしまったんです。」

おばちゃん(=^▽^)σ「あぁ、それあるあるやね。」

深雪「今お母さんが最後までやるよう弟に

説得してまして、多分その説得は成功するはず。長い付き合いだから弟が今何考えているか大体分かるんですよ。ですから弟が来るまでキープしてほしいです。」

おばちゃん「分かった、えぇよ。そういえば弟くんの名前はなんちゅうねん?」

深雪「弟の名前はタッシー。ちなみに私は

キズナです。」

おばちゃん{メモりながら}「弟のタッシーと、姉のキズナちゃんね、了解。」

深雪「あとキープを頼んだのは、お母さんって事にしてくれませんか?お姉ちゃんが裏で手助けしてたなんて知ったら、やらせになって気まずいですし。」

おばちゃん「分かった。じゃあそうしよう」

深雪「あ!でもキズナやお母さんによろしく言ってねぐらいは言っていいかも。」

おばちゃん「確かに、じゃあ言っとくよ。」

深雪「では、こんな感じでお願いしますね。」

おばちゃん「おう、任せた。」

そう言うと深雪はゲーム機専門店を後に

した。

深雪(あとは白猫かぁ。ヒント全然無いけどどうしよう?)

キズナ「という感じで、タッシーなら違和感を感じられる嘘を店員さんに伝えて、

タッシーにSOSを出そうとしたってわけなんだ。あまり自信なかったから気付いてくれて本当に嬉しかったよ。」

タッシー「なるほどねぇ。」

(フェンス開閉音)カッタン!

(ドア開閉オン)キィ〜イイン

タッシー「あ、お母さん帰ってきた。」

タッシーの母さん「ただいまっと。達起、

今日はあらかじめ作り置きしてるから今日は夜ご飯早めにしちゃうね。なのでいつも通り風呂掃除頼みます。」

タッシー「うん、分かった。やっとくよ。」

キズナ「もう17時半か、早いね。いつもは

ご飯どれくらいの時間なの?」

タッシー「ん〜結構バラバラかな。」

(ドアの開閉音)バタン!

キズナ、タッシー(´⊙ω⊙` !)

???「兄ちゃん、ご飯できたよ。」

キズナ(誰だろう?)

タッシー「うわ!びっくりしたぁ。そんな

勢いよく開けんなって。」

???「ごめんごめん。{タッシーに近づく}そんな事より、それ何見てるの?」

タッシー(;゙゚'ω゚')

タッシー{パソコンをたたむ}「ストップ、今

兄ちゃんはエロをたしなんでいる最中なんだ。

気になるのは分かるけど今は1人に

させてほしい。」

キズナ(タッシーの弟かな?)

タッシーの弟{タッシーの耳元でささやく様に}「じゃあ今夜見せてよ。もう小4なんだし

見てもいいでしょ?」

タッシー「分かった。今夜色々とたっぷり

教えてあげるよ。」

タッシーの弟「え、マジ!やったぜ!」

タッシー「お母さんに自分のタイミングで

ご飯注ぐよって言っておいて。」

タッシーの弟「うん、早く今夜にならないかなぁ。楽しみぃ〜!」

キズナ(*´꒳`*)(結構仲良さそうだね。)

そう呟きながらスキップでタッシーの部屋を

後にした。

(ドアの開閉音)バタン

やっと1人きりに戻ったのでタッシーは、

パソコンを開いて会話の続きを始めた。

タッシー「ごめん、ごめん、第吉が入って

来ちゃって。」

キズナ(゚∀゚)(第吉!)

キズナ(え、うそでしょ。あの子タッシーの

弟だったの!危ない、危ない、あの時キズナって名乗ってたらキズナ=私ってバレるところだったぁ。)

キズナ「タッシーって弟いたんだね。

仲良さげで嬉しいよ。」

タッシー「うん、よく同じ趣味で盛り上がってるんだ。」

タッシー(新しい扉を開くのは今夜だけど。)

キズナ「タッシーが描いたあのかわいい

イラストみたいなのをいつも2人で

描いてるの?」

タッシー「あぁ、いつもは見てるって感じで描いたのは初めてかな。」

キズナ「私、タッシーが書いてたイラスト

めっちゃハマった。同じシリーズのやつを

もう一度見たいぐらいだよ。」

タッシー(え、本当!)

タッシーは、自分の妄想を褒められて

赤面になった。

タッシー(て事はキズナさんって同志?!)

キズナ「私ね、中学高校いわゆる青春時代に親しい同年代の子を持ったことなかったから新鮮な擬似体験ができたよ。ありがとう」

タッシー(流石にそんな事なかったか。

もう、誰か同志いないのぉ?)

タッシー「僕も恋人出来なかったよ。

好きな人は、何人かいたんだけど結局

出来なかった。」

キズナ「いや、私の場合はそういう事じゃ

ないんだ。本当に周りに同年代の子が

少なかったって感じ」

タッシー「と言いますと?」

キズナ「………まぁ言っちゃってもいいか。別に私の個人情報漏れても殺されるわけじゃないし。」

キズナ「実は私、新潟出身でね。」

タッシー「うん」

キズナ「ほら最近、都会以外の都道府県全体で人口減少が進んでるじゃん。新潟県もそれをガッツリ喰らってるから同年代の子が

あまりいなかったんだ。」

タッシー「なるほどね。」

キズナ「もちろん新潟県の生活は悪いこと

ばかりじゃなかったよ。雪が1番印象的だったね。新潟が恋しいと思ったことランキングを作るなら1位はやっぱり雪景色。」

タッシー「新潟の冬休みは雪遊び三昧だったんだね。一度ぐらいは僕もそういうのやってみたいよ。」

キズナ「思春期になるにつれて同年代の子と関わりたい。もっと色々な体験をしたいっていう欲求が強くなっていって高校卒業後に

こっちの方に来て、そんなこんなで今は

街中無人島生活まちなかむじんとうせいかつやってるってわけですよ。」

タッシー「それ前にも聞いたけどよくその

無人島の中でよく餓死しないね。」

キズナ「狂気的な節約のおかげで今も

生きてます。」

タッシー「まぁ、ニート生活よりかは

マシか。実際働いてるんだし。」

キズナ「それはそうだね。でも最近、例の件があるから獣から守るべき物を守る生活を

迫られてるのがなぁ。」

タッシー「あぁ、それねぇ。…………………

……これ、会っておいた方がいいんじゃないでしょうか?連絡手段を確実にするために」

キズナ「じゃあ、そうしよっか。」

タッシー「よし、それでは集合場所どうしましょうか?」

【狩人少女が「作戦会議」に参加しました】

キズナ(え、狩人少女!)

狩人少女「あら〜2人とも、こんな所で

コソコソと何してるんです?」

キズナ「別に、なんでもないけど。」

狩人少女「あ、そう。じゃあこれは何?」


狩人少女 今日 17:50

        【写真】


写真には、タッシーがノートに書いた注意

喚起の文章が写っていた。

タッシー(;゙゚'ω゚')「あ、それは。」

狩人少女「まさか、ディスコードを使うとはねぇ。やり方がせこいのよ!」

キズナ「そんなこと言っても無駄よ。

次期にオプメンバー達がこのノートを見て

ガードが固くなるんだから。さぁ、今度こそ観念して。」

狩人少女「ふふふ、果たして本当に

そうかしらね?」

タッシー「キズナ、さっきのノート

消えてる!」

キズナ「え!」

確認して見ると、タッシーが言ったように

注意喚起のノートが消えていた。

狩人少女😈「誰かが消しちゃったみたい。」キズナ( *`ω´)

狩人少女「これで分かったでしょ。

あなた達にプライバシーは一切無いのよ。

ディスコードも時期にそうするからね。」

タッシー「これは、警察に通報した方がいいかも。」

タッシー(これで幾分いくぶんか弱きになるはず。)

狩人少女「え、いいの?こっちニコポンという名の人質持ってるんだけど。」

それを聞いたタッシーは受話器を持ちながら固まり、そしてキズナはあの時の自分の失態とニコポンの悲鳴がフィードバックした。

狩人少女「無理ゲーすぎて言葉が出ないってわけ?そう、じゃ分かったわ。

タッシーは引き続きメッセージ送れるようにしましょう。でも以下の事をしたらニコポンが大変な事になっちゃうから

😈気を付けてね。」


狩人少女 今日 17:57

・私の事やニコポンが行方不明だという事を書いちゃダメ。

・創作オプから退会した人の名前を書いちゃダメ。

(そもそも退会者の名前を書いたらメッセージ消える。)


狩人少女「これでタッシーは、オプを楽しむ事はできるでしょ。タッシーはね!」

狩人少女「それじゃ、せいぜい頑張ってね。😈」

キズナ「ちょっと、まだ話は終わっt、」

【狩人少女が「作戦会議」を退出しました】

タッシー「……………………ここから先は、

1人じゃない。だから一緒にこの問題を

なんとかしていこう。」

しばらくの間、漂っていた沈黙を破る様に

言った。

キズナ「分かった。タッシーはとにかく

個人情報が漏れない様にみんなを誘導して

ほしい。私は狩人少女が何者なのか調べるのと、ターゲットにされたオプメンバーと合流する為の準備を進めようと思う。」

タッシー「了解、それでやっていこう。」

タッシーの母さん{遠くから}「達起!ご飯は自分のタイミングでいいけど、風呂洗いは

早めにねぇ!」

タッシー「あぁ!そういえばそうだった。」

キズナ「今日はこの辺で終わりにしよう。」

タッシー「うんじゃあ、これからよろしくね。」


【キズナが「作戦会議」を退出しました】

【タッシーが「作戦会議」を退出しました】


会話が終わると、深雪の部屋は完全に沈黙に覆われた。

深雪(◞‸◟)(はぁ〜ニコポン)

泡を吹いて倒れたニコポン、狩人少女に目玉を抜かれた時のニコポンの悲鳴、そして、

どうにかならなかったのかと後悔の様な

感情が、もしもの世界を意味もなくループ

再生し、たまに自分の声をした自分でない

別の誰かにヤジを飛ばされる。

そんな事が頭の中でぐるぐるしていたら、

とある、過去のワンシーンが聞こえてきた。

???「深雪、もうダメだなーって思っても、ただ沈むだけだら。大丈夫、こんげぇの大したことねって思ってりゃ、出口はちゃんと見つかるもんだ。」

深雪(;ω;)「でも、私できないの。」

???「そんなことねーさ。だっておめぇ、困ったこと乗り越えたことあっぺや。あの時の感じ思い出せばいいんだら。」

深雪「そうだよね。不安を感じている時

こそ前向きでないと。」

深雪「こんな気持ちの時には、

誰かと一緒にのんびり過ごす。私は別に

ひとりぼっちじゃないんだし、毎回そうしてきたじゃないか。」

そう思った瞬間、深雪のアパート全体が無音に包まれた。

そして深雪は何を思ったのか

作業部屋兼寝室部屋さぎょうべやけんしんしつべやを出て礼儀正しそうに

リビングの方へ向かった。

リビングの一角には仏壇があり、その中央にはご高齢の女性の遺影が飾られていた。

その遺影は冬の時に撮った写真らしく、背景の雪景色がとても印象的だ。

手前の方にはお供物として食べ物ではなく、ノートとペンが供えられていた。

そして深雪は正座をして、大切な人と共に

過ごす時間の合図を鳴らした。

(おりんを鳴らす音)チ〜ン

深雪「久しぶりだね、おばあちゃん。」

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