第42話
(佐奈視点)
家に帰って、最近親に帰りが遅いと怒られて、風呂に入った。
きれいだと褒められた身体を洗い、好きな男の子にキスしてしまった唇を濡らして、ナデナデしてほしい髪の毛に寂しさを覚えながらバスキャップをつける。
浴槽に入り、浴槽の淵とバスキャップを枕の代わりにして、天井を見上げて今日の出来事を思い出していた。
――私達の彼女になりなさい。
二人の美人双子に身体を遊ばれながら命令されて、私はもうダメかもしれない。
受けてしまったのだ。私は冬香と夏美の彼女になった。
もうあの二人のテクニック無しでは生きていけない。
――誠二の事好きなんでしょ。
その言葉を掛けられる度に、私の頭の中に誠二への思い出と想いが浮かんできて、私が誠二の事を「好き」と口走ると双子が私に快楽を与えてきて、だんだんと想いと快楽が反射の様に紐づけられてきている。
浴槽に浮かべている身体が思い出しに気持ちよくなろうとしている。
今日の数時間で何度も気を失いそうになるくらい遊ばれたのに。
――お兄さんと子供を作って、子育てして、老後を過ごして、生涯を一緒に過ごしたいと思うでしょ。
思う。私と誠二はずっと一緒だったから。この先もずっと一緒に過ごしたいと今まで思ってきたのに。
――ごめんね。誠二は私の物だから。
――だけど、サナが私達の物になれば、お兄さんと一緒に過ごせるんだよ。ね、だから私達の彼女になりなさい。
囁く双子の
私の描いていた将来は快楽に塗りつぶされて、人の理から外れた真っ当ではない道を歩こうとしている。
もう止められない。誠二を大好きで双子の快楽に染まり切った私には、与えられた将来しか選択肢しか見えなくなっている。
浴槽の中で水面が波立っている。私の幸せは壊れてしまったのだろう。
一人とはいえ、家族共用の場で我慢できない私の身体が、満足するまで止められなかった。
少し落ち着きを取り戻して、仮に身体を拭いてから服を着て、髪の毛をドライヤーで乾かして、歯を磨いてこの日が終わる事に備えている。
洗面所をでると、玄関のドアとカギが閉まる音。「ただいま」というおっとりした声が聞こえてくる。お姉ちゃんが帰ってきた。
今、まだ今日が終わらない予感を感じ取って、靴を脱いでいるお姉ちゃんに話しかけた。
「お姉ちゃん、こんな遅くまでどこに行ってたの?」
「沙月さんの所。別の生徒さんと一緒に、お勉強した後、特別授業してもらってたのよ」
立ち上がりながら疲れた様子でほわほわと語るお姉ちゃんは家族が聞いているかもしれないと表向きの事だけ話している。、だけど私はお姉ちゃんが本当は何をしていたのか教えてもらったから。
別の生徒と一緒に勉強したというのは、沙月という家庭教師が何人か受け持っているので、一緒に勉強してもらっていたのだが、その後の特別授業というのは、沙月という人がお姉ちゃんをお気に入りにしていて、女同士の遊び方を調教しているのだ。
頭の中にお姉ちゃんが仕込まれて堕ちていく姿が浮かんでしまい、興奮が止まらない。
玄関から上がったお姉ちゃんが、浴室へ向かいすれ違いざまに囁いてくる。
「お風呂から上がったら、そっちに行くから待っててね」
「はーい」
お姉ちゃんは興奮した私にアクセルを踏む様に迫ってきた。
すれ違いざまに私の身体を触り、この後する事を教えてくる。
もうかつての負け負け幼馴染姉妹はいない。いるのは別のご主人様を見つけた雌が二頭だった。
自分の部屋に戻ってお姉ちゃんが来るのを待つ。
今日はカーテンを閉め切り、この後が待ちきれずに身体に着けていた衣服を自分で脱いで待機していた。
ドアがノックされると、期待は最高潮になり勝手に開けられるドアを待ち望んだ。
「おまたせ。佐奈」
「うん、早くしよう涼花」
私はベッドの上で姉妹の関係を止めた愛しい彼女の名前を呼ぶ。
あの日以来、私とお姉ちゃんはお互いに持ってしまった朝から、すっかりお互いの身体で遊ぶ遊びを覚えてしまった。
私は待ちきれずにお姉ちゃんが身体に巻いていたタオルの引きはがしながらキスをして、お姉ちゃんが私をベッドに連れて行って押し倒す。
「今日はね、夏美と冬香に何度もいかされて、気絶しながら気持ちよくされて、私あの双子の彼女になったんだ。誠二に冬香とキスしているのを見せつけちゃったし、夏美も私とキスした後、誠二とキスさせてくれたんだ。最高のご主人様だよ」
「そうなんだ」
嫉妬したような涼花が私の口に記憶をを上書きする様に深い深いキスをする。家庭教師に仕込まれたキスのテクニックで私を攻め、私は冬香と夏美に仕込まれたキスのテクニックで涼花の口の中を責める。
お互いの手が相手の身体を探索する事を止められない。
今日されてきたテクニックを、自分が使いこなす為に姉妹の身体で復習して、覚えていく。
もう怒って姉妹の関係が壊れる事は無い。嫉妬したなら相手の身体にテクニックと叩き込めばいい。
昔好きだった
調教された身体にまた快楽を上書きされる。
「私は沙月とね……」
お姉ちゃんはまだ私が誰も許した事の無いその先を、家庭教師の女としている。
身体の外から、身体の中でされた事を耳元で囁かれて想像してしまう。
夜が更けて、眠気の中で教えられる。
せっかく仲良し姉妹に戻れたのだから、ずっとこの関係を維持していたい。
頭の中におぼろげながら浮かんでくる。私達姉妹があの双子のペットとして生きる未来を。
それは外から見られたら、バッドエンドと言われるかもしれないけれど、私にとって最高の未来。
私はこんなにも欲深くなってしまった。
欲しい、欲しい、欲しい。何もかもが欲しくてたまらない。欲しがりな私は、快楽を与えられてただ乞うだけの自分の卑しさを恥ずかしいとも思えない。
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