第37話
(夏美視点)
放課後に、生徒会の活動が終わった後、忘れ物を思い出して一度教室に戻った。
自分の机の横にかけてあるバックを手に持つために屈んだ時、ため息が出た。
「はぁ」
生徒会だって私はやる気はなかったけど、生徒会長の指名を受けろと周囲の同調圧力で受けざる終えなくなったせいで、誠二と離れる時間が長くなった。
彼氏と遊びたい。フユとするのは気持ちいいけど、誠二と男女の仲でありながら事故るリスクがより快楽を掻き立てる事を覚えてしまった身体が、三人で遊ぶ中で挟まれるのを求めている。
フユを誠二に抱かせて、レベチな技術で絞りつくさせるのもいいかもしれない。
誠二は危ない事は止めてほしいって言ってるけど、フユに教えてもらったもっと気持ちよくなる遊びを知ってしまって、止められなくなっている。
だから早く帰りたかった。誠二成分が足りてなくて、フラフラしそうになりながら忘れ物を取り、家に帰ろうとするとそこに女子生徒が一人立ちふさがっていた。
「えっと、海崎さん」
「はい? 皆本さんでしったっけ」
誠二の幼馴染の皆本さんだった。
時々私と誠二で遊んでいる時に覗き込んでくるし、昨日は誠二を奪っていこうとしたし、今日も奪おうとしてきた。
何ならさっき、フユが引き離して羽交い絞めにされたまま、私が誠二にしたキスを見て興奮していた変態性は、男女問わずに人気があって、ボーイッシュな彼女のイメージにそぐわないと思う。
そんな彼女が私に何の用なのだろうか。
「誠二の事で海崎さんに話がある」
「はあ……?」
どこか彼女には私に対して敵対心を露わにしている。
人の彼氏を勝手に呼び捨てにするなって言ってやりたい気持ちはあるが、それは皆本さんが幼馴染である事に免じて抑えて、切り出してきた話を聞く。
「誠二が海崎さんとの関係で困ってるって言っているんだ。二人掛かりで襲われて、遊ばれている最中に事故が心配になって怖いって言ってたんだ」
「なんで」
本人が言う訳でもなく、なんでこの人にそんな事を言われなきゃいけないのだろうか。腹立たしく思って怒りの滲みてた声が出た。
言っている事は分かる。誠二は安全に気を付けて事故が起きない様に気を使ってくれている。でも、その先を知ってしまったのだから今更、戻れるわけがない。
「だいたいそんな事、貴方に関係ないでしょ」
「私は、誠二の幼馴染だ。先に誠二を好きになったのは私だ」
「でも踏み出し切れなかったから私が先に誠二の恋人になったのよ」
口が滑った。皆本さんは痛いところを突かれて「ぐっ」と鳴いて、心が苦しそうに怯んだけどまだ私に食って掛かって来る。
その姿は恋焦がれる乙女のようで、大事な幼馴染をまだ思う必死さに、皆本さんを可愛いを思ってしまった。
「海崎さんは、あの人、冬香さんと双子なんでしょ。誠二と付き合っているのに、血の繋がった双子と浮気したまま、誠二と両立するつもり?」
「浮気……?」
双子で浮気していると問われて、外から見られて誠二とフユに二股している事に気が付いた。でもそれのどこが問題だろうか。
誠二だってフユが襲われていると言っても、浮気してるし本気で拒絶してた事が無いわけだから、実質誠二だって浮気している。
だったら三角関係でつき合えばいい。私は双子と一緒に居れてヨシ、誠二は二人の女を抱けてヨシなんだから。
「私と誠二が相思相愛のカップルなのはわかっているでしょ。それで誠二とフユは義兄妹よ。誠二が私にそっくりなフユに」
「誠二の隣にいたのは、元々私達姉妹なのにっ!」
皆本さんは誠二との友情を長い年月をかけて温めてきた中で、ぽっと出の女に寝取られた挙句、双子姉妹で仲良くされて悔しがっているのだ。
だとしても、私と誠二が出会うまで皆本さんは誠二との関係を進展できなかったのに、隣に居る権利を主張するだけなんて。
彼女の言葉と雰囲気と誠二との関係性を感じて、私は余計な一言を滑らせてしまった。
「進展できない幼馴染なんて、負けヒロインじゃない」
「お、王道ヒロインだろ!!」
私の言葉に皆本さんの大声を聞いて、驚いて滑稽な事を滑らせた口を手で塞いだ。
涙目になりながら大きな声を出した皆本さんがピコピコと跳ねてかわいいが、それでもまだ唸って、私に抵抗しようとしてきている。
「誠二が不幸になるくらいなら、私が奪い返すから」
「私がここから負けるとでも思ってるの? もう私という彼女がいるんですけど」
勝者の余裕の微笑を見せると、どうあがいても勝てない皆本さんは勝ち目がなさ過ぎて、ボロボロに泣いてしまっている。
さっきまでのボーイッシュガールのカッコよさはどこへ行ってしまったのか、愛おしいくらいに可愛い少女になってしまった。
だから、泣いている彼女に近づいて、顔を寄せてキスをしてしまった。
誠二とフユで経験した全力のキスを無関係の女の子にしてしまったわけだけど、表情がトロトロに解けて、泣いた表情と一緒に悦に浸った顔になってしまった。
それから皆本さんは、何をされたか分からない様子で声をかけた。
「どう? 誠二との間接キスは」
その言葉に状況を理解して、動揺しすぎて力が抜けて、その場に転んでしまった。
それを見て少し不安になって駆け寄ると、真っ赤な顔で混乱しているので手を差し伸べる。
「だ、大丈夫?」
「ふぁ、ファーストキスだったのに」
まだ涙目の彼女は動けそうになかった。
今にも泣きだしそうな彼女を沈黙させる為に追撃のキス。
深いキスに皆本さんは逃げられなかった。そして、誠二にすら許した事のない秘密の場所に指の侵入を許している。
それから、彼女がメスに至るまでしたのを確認して、ようやく彼女を開放する。
「私ね、毎日こういうキスを誠二としてるの、好きでも無い他人にしたのはあなたが初めてだけど」
「あわっ、あわ」
皆本さんはもう私を拒めなかった。チョロい。それがOKサインではないのは分かっているのに、私は欲求を止められなかった。
フユに教えてもらった術で、彼女の制服を乱し、汚し、私に染め上げた。
押しつぶされた様に横たわる彼女を横目に片付けをしながら話しかける。
「場所を移動しましょ。今のあなたじゃ、私から誠二を奪うなんてできないから、もっと教えてあげる」
「あい」
溶けた返事が返ってきた。
多分誰かに見られたという事は無いだろうけど、女の子としてこんなのを見られたら終わったような状態にしてしまった事は反省してる。
だから、蕩けた表情で敗北した皆本さんに手を伸ばして腰を支えて立たせた。
彼女の眼は愛おしい幼馴染を見る眼差しを快楽に濁らせて、私を求めていた。
これは浮気じゃなくて、誠二の為の教育。女の子同士はノーカンだから……。
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