第19話 絶対1人は怖い先輩っているよね

エル[なんや、大変なことになってもうたなぁ。]


ロス《そうやな、エル。これ、どないするねん。》


エル[…死海みたいになっとるな。]


ヴィクター<あ〜、確かに。>


エルス{へぇ〜。1年のくせに結構いい例えすんじゃん。面白いねぇ?}


ヴィクター<ヴァッ!?え、誰!?>


エルス{俺ぇ?俺はねぇ、エルス・クレマン。エルダープレイス寮のぉ副寮長でぇ、ハヴィがやってるこのグループの副リーダーだよぉ♪}


ヴィクター<え?エルダープレイス寮?確かそこって、アリーザ君の…ところだったよね?>


ロス《誰やそれ。》


エル[あれやろ?同じクラスの初対面の時、教師の真似しとった…変なやつやん。]


ロス《あぁ〜。確かにそないなやつおったわ。》


エルス{へぇ〜。お前らぁ、アリーザと一緒のクラスなんだぁ。つーことは、お前ら2人が噂のロシュコーフ兄弟なの?ふーん。}


ヴィクター(なんだろう、この人。掴みどころがないのかな、少し怖いな。)


エルス{あ、ハルだぁ♪何やってんだろぉ?つか、この蝶々綺麗だなぁ。写真撮っとこ〜。あ、そういやお前ら獣人だろぉ?なんでここにいんのぉ?ハヴィ班は基本、エルフと人魚がメインのはずだけどぉ。}


ヴィクター<え、そうなんですか?…なんで??>


エルス{それはぁ、リーダーがハイエルフでぇ、俺がぁシャコエビの人魚だからぁ♪}


エル[なんやあんたも人魚やったんかいな。]


エルス{そんなことより、なんでお前らいんのぉ?}


エル[ワイらは獣人は獣人でもシャチやからな。海に住んどるから人魚扱いされとんのちゃうか?]


エルス{なるほどねぇ。}


ドンッ


エルス{痛っ。はぁ?なにぃ?急に。}


モブルス「いってぇなぁ!!どこに目ェつけてんだ、ゴラァ!あ〜いてぇ、こりゃあ骨折れちまってるわ。つーわけで慰謝料寄越せや。」


エルス{…あ"?何お前。超ウザイんですけど。マジで骨折られたくなかったらさっさと失せろよ。}


モブルス「はぁ?wお前が骨を折る?やれるもんならやってみろよ。www」


ボキッ


エルス{はぁい♪コレでいい?それにしても弱いねぇお前。生きてる意味あんの?}


ヴィクター(いや怖っ。え?折ったよね?今。骨。折った。この人ってもしかして、やばい人?)


ハル{…お前らこんなとこでなにしてんの?}


ヴィクター<ハルさぁん!!あっ、感動の余り涙が…。>


ハル{うん?どうした、ヴィクター?}


ヴィクター<それが急に絡まれたと思ったら骨折ったんですよ、この人。>


ハル{骨折った?……あ〜エルスか。んで?何を呑気にお前は写真撮ってるんだよ。}


エルス{えぇ?だってぇ〜あまりにいい顔してたからぁ。写真に収めてあげようと思ってぇ〜。}


ハル{はぁ。そんなもの撮るんじゃありません。後輩達が怖がってるでしょうが。}


エルス{でもぉ、こんな表情、中々見れないよぉ?ハルも一緒に写真撮ろうよぉ。}


ハル{俺は絵描く趣味も写真撮る趣味もねぇから遠慮しとくよ。それより、ほら。そこのお前。骨折れたんだろ?エルスは俺がどうにかしとくから、さっさと治療受けてこい。}


モブルス「チッ。(覚えてろよ、コイツ。)」


エルス{えぇ〜?勿体ないことするなぁ。つか、ハルはぁなんでここにいるのぉ?}


ハル{ん?ハヴィと話すことがあってな。}


エルス{ふぅーん。そうなんだぁ。まぁ、俺には関係ないかぁ。}


ハル{あ、それと少しロス借りてもいいか?}


エルス{ん〜?別にいいよぉ?ハルが借りるならぁ誰も文句は言わないだろうしねぇ。}


ハル{いや言い過ぎだろ。まぁ、とにかく借りてくぞ。っとその前に。1つ事実確認しとくぞ。さっきのあいつ。先に絡んだ方はどっちだ?}


エルス{あっちだよぉ?}


ハル{お前ら、間違いは無いか?}


エル[あぁないで。]


ロス《俺も見てましたけど、あっちが悪いと思います。》


ヴィクター<エルス先輩の方が怖くはあったけどね。>


ハル{ん。それならいいんだ。エルスも反省文3枚くらいで済んで良かったな。}


エルス{えぇ〜!?なんで俺ぇ、悪くないのに反省文書かなきゃいけないのぉ?}


ハル{そりゃ、お前。骨折っちゃったんだから。反省文書かないとだろ。}


エルス{でもでもぉ、骨折ってみろって煽ってきたのはあっちだしぃ、嘘ついて慰謝料請求されたしぃ悪いのはぁあっちじゃーん。( ˘•ω•˘ )}


ハル{もう諦めろ、エルス。俺が口添えして反省文1枚だけで済むようにしてやっから。}


エルス{えぇー!結局書かないとじゃん!俺ヤダー!……ハルのバーカ。バカバーカ!!}


ハル{別に俺は口添えしなくてもいいんだけどなぁ。}


エルス{ゲェッごめんってハルぅ!ごめんなさい!!俺が悪かったからぁ許してぇ。}


ハル{ったく。お前3年だろ?自覚をもてよな。…はぁ。なんで俺の周りにはこんなやつしかいないんだか。}


エルス{はぁい。}


ロス《そないなことより、ハルさん。俺に用事ってなんですか?》


ハル{あぁ、まぁ、用事って言うか用事って程でもねぇんだけど。少しな。水の力を借りたいんだ。}


ロス《水の力?》


ハル{あぁ。お前たちみたいに水の中に住む獣人達は、水の力を使えるだろ?}


ロス《まぁ、使えますけど、何されはるんですか?》


ハル{森の再生にその力を使って欲しいんだよ。}


ロス《それなら俺やなくて、エルでもええんちゃうか?俺より扱いは上手いですよ。》


ハル{そうなのか?こっちのレオン班に1人欲しいんだよ。俺としては、水の力が使えるなら誰でもいいと思ってたんだけど、ちょうどロス達が見えたからさ。}


ロス《そうなんですね。》


ハル{まぁ、俺としてはどっちでもいいよ。水の力使えるなら。}


ロス《ほんなら、エル行きや?あんた、ハルさんらのこと知りたい、言うとったやろ?》


エル[いや、確かに言うたで?言うたけどもや。…まぁ、ええわ。ワイでよければ力んなるで。]


ハル{そ?じゃあ行こうか。えーっと。}


エル[エルや。エルドウィン・ロシュコーフ。]


ハル{そっか、エル、よろしくな。俺はハルでいいよ。}


エル[ほんならロス、行ってくるわ。ヴィクターと仲良うせぇよ。]


ロス《はぁ?ヴィクターと喧嘩なんかしたことあらへんのに、何言うとるん?》


エル[これからのことは分からへんやろ。このあほんだら。]


ロス《アホってなんやねん。それが弟に向かって言う言葉かいな。》


ハル{兄弟で仲良いな。こいつら。まいいや、ほらエル行くぞー。}


エル[え?もう行くんか?]


ハル{ん?あぁ。こっちにはリーヴェスもいるけど、それでも心配なものは心配だからな。}


エル[へ〜?まぁええわ。じゃあまたほなな。ロス、ヴィクター。]


ロス《ほな、生きてたらまた会おな。》


ヴィクター<生きてたらって…。またね!エル!>


ハル{別れはすんだか?なら行くぞー。}


エルス{またねぇ。ハルゥ。}


ハル{あぁ。邪魔したな。エルス。ありがとう。}


エルス{あ、ねぇハル。キャンプ終わったらぁ、そっちの寮泊めてくれなぁい?}


ハル{え?なんで?}


エルス{それがぁ、寮長に怒られちゃってぇ。それでぇ1ヶ月出禁になっちゃったんだよねぇ。}


ハル{何やったんだよ…。まぁ、レオに聞いとくけど。いいんじゃないか?うちの寮、空き部屋あるし。そこでいいよな?}


エルス{どこでもいいけどぉ、レオンかハルの近くの部屋がいいなぁ。面白そうだしぃ、綺麗なものいっぱいあるからぁ。}


ハル{まぁ、どうにかしてみるよ。それじゃ、また。}


エルス{バイバーイ。}

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