おまけ:機体解説、東武連邦編

●東武連邦

 シェンチアン

開発コード:FS004

頭頂高:15メートル

フレーム:標準型


武装

 リニアキャノン

 アサルトライフル

 コンバットナイフ/青龍刀


 深緑の無骨な機体。

 連邦で幅広く運用される大型コマンドスーツ。小型化されたリニアキャノン、アサルトライフル、コンバットナイフなど、幅広い装備を扱える。

 リアクターやアニムスキャナーの性能は平凡だが、簡単な改修で砂漠、ジャングル、都市部など、様々な環境に適応でき、製造コスト、メンテナンス性、信頼性が高い。

 基本設計に「武装による強化」があるため、拡張性が高い。強化兵士であれば多彩な武装も使いこなせる。

 飛行ユニットを搭載した軽量型の他、海中戦仕様、宇宙仕様。極地仕様など、様々なバリエーションが存在する。

 ボルンを元に東武連邦が完成させた第三世代コマンドスーツ。ボルンの設計思想はそのままに、モノコック構造からフレーム式に変更。さらにコックピットボールの採用により、現代のコマンドスーツの基本形を完成させた。


武装

●リニアキャノン

 電気によって運動エネルギーを作り出し、弾丸を発射する兵装。弾丸に火薬を搭載する必要がないため、安全面や弾薬のコストに優れ、また、銃身内部で段階的に加速するため、弾道が安定する、反動制御がしやすいなどのメリットがある。

 デメリットである「電力の供給が必須」の問題が、リアクターの登場で事実上なくなったため、様々な兵器に搭載されるようになった。

 威力はリアクターの出力と砲身の長さに依存するが、シェンチアンのものは現代の戦車砲を優に上回る威力がある。


 ギンの一口メモ

 「東武連邦で最も多くみられる機体だ。かつての大戦で活躍したボルンの後継機として開発され、現在のコマンドスーツの基本形になっている。性能は可もなく不可もない感じで特筆するものはあまりないが、唯一、拡張性の高さは目を見張るものがある。深海から宇宙まで使える凄い機体なんだ」


 ソークル

開発コード:FW002

頭頂高:14.8メートル

フレーム:可変型


武装

 ミサイルコンテナ

 機銃


 空戦に特化したコマンドスーツ。可変フレームにより空中での機動性が高い。

 リパルサーリフトによって浮遊するため、そこまで空力や重量の影響がなく、可変機構やリアクターを搭載したまま飛べる。

 武装はミサイルと機銃の他、爆弾なども搭載可能。

 欠点として、可変機構の分だけコストが嵩み、また、戦闘機形態ではアニムスキャナーが使えないため、戦闘機のパイロットでなければ扱えない。

 既存の戦闘機に変わり、空から奇襲を仕掛け、そのまま歩兵になる、というコンセプトで開発された機体。

 シェンチアンよりもリアクター出力ではやや劣る反面、アニムスキャナ―の性能では上回る。これは、特殊部隊などに優先的に配備されているため、高性能なスキャナーの恩恵が大きいからである。


 ギンの一口メモ

 「時代の進歩とともに戦闘機は姿を変えた。翼を捨て、リパルサーリフトとリアクターを搭載した大型機体が主流になった。ソークルはここにCSとしての機能を追加したものだ。分類としてはCSにもなる戦闘機だね」


 ティエジア

開発コード:FG008

頭頂高:20メートル

フレーム:巨人型


武装

 背部武装コンテナ

 ガトリングガン

 青龍刀

 防護フィールド発生装置


 拠点防衛用の超大型コマンドスーツ。頭頂高20mの巨体に、大型のリアクターを搭載している。

 重装甲に加え、防護フィールドにより、鉄壁の耐久力を誇る。

 しかし、機体重量が重く、機動性は極端に低い他、攻撃を受けた部位の防護フィールドは 一時的に消失し、リチャージにある程度のタイムラグがある。

 リアクター出力が高く、防護フィールドを常時発生できる反面、コストがかさんでおり、生産数はかなり少ない。基本的には重要拠点の防衛、または、機動要塞の代わりとして運用される。


 ギンの一口メモ

 「機動要塞とCSの中間の存在だ。このサイズで大型リアクターを運用できるのは、東武連邦の技術では画期的なことだ。でも、ノヴァの大型機には遥かに劣る。技術の差は残酷だよね」


 ボルン

開発コード:F003

頭頂高:15メートル

フレーム:モノコック構造


武装

 マシンガン

 大型ナイフ


 かつて東武連邦で使われていた量産型コマンドスーツ。

 灰色の装甲と、モノコック構造が特徴。

 旧型の機体であり、反応速度や装甲の強度が低く、シェンチアンの登場と同時に戦場から姿を消した。

 モノコック構造の都合上、機体を支えるために装甲の形を合わせるため、防御力に劣る。

 機体の信頼性は高いため、今でも建設会社や農業プラントで運用されている他、一部は小国家に売られ、使われている。

 装備はマシンガンと大型ナイフ。ただし、どちらも制御システムが古く、性能は低い。

 第二世代のCSであり、世界で初めてリパルサーリフト、アニムスキャナー、リアクターを搭載したCSである。これらの機能が以降のCSの礎となった。ただしコックピットボールが無く、脱出機構には難がある。


 ギンの一口メモ

 「ボルンは旧式だが、CSの発展の歴史を語るなら重要な機体だ。モノコック構造のため、アニムスキャナーと相性が悪く、動きが鈍い。それでも、フレームがない分だけ安く作れるので、今でも世界各地で使われているよ。ちなみに、農業や建築に回す場合、ボルンはそのまま使われるが、シェンチアンは装甲を外して軽量化して使われる。装甲付きだと重たいけど、モノコックだから外せないんだね」


 ピャオフー

開発コード:FF009

全長:12メートル


武装

 機銃

 多目的コンテナ


 東武連邦で一般的な多目的戦闘機。

 リパルサーリフトとリアクター、そしてミサイルなどを入れるコンテナを組み合わせた箱のようなシンプルな外観。

 空飛ぶミサイルランチャーであり、コンテナを入れ替えれば爆撃機や輸送機としても運用できる。

 低コストで作れ、かつ、幅広い任務に対応するため、連邦全土で数多くが生産されている。

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