第6話
両者は動きを取れんようになったみたいに、張り詰めた空気の中で、動かなんだ、全く。一〇秒ほどが過ぎただ、そのまま。
その張り詰めたバランスは、ブクの宣告が破る。言わせてもらう事があるだ!と、ブクは吠える。俺が今から意地悪をする為に、お前にゆうその言葉を聞かぬ為に、耳を塞げクロムよ。俺は。
ブクはそうゆって、禍々しい邪気を醸し始める。パチパチと何か毒素が弾ける音が、部屋の空気のあちこちで、立てられた。ブクは言葉を継ぐ。
お前から言い分をゆう余裕を奪う言葉を、これ
よりゆう。我が生霊がその言葉と共にお前を包まむぞ。
それに応えてクロムはゆった。そんな事したらいけん、と。
それで。ブクはそれをゆうのをやめようと、迷っただ。自分らあは、魔族と人の関係だが、しかし、クロムの言葉を聞いてみてー。その方が、私らあって感じがするだ。クロムと俺、二人おる。
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