2025/8/21

しばらく何をすることもなくごろごろし続けていた夏季休暇も一か月ほどが経過した。あまりにもやることがないので、ずっと電子機器、主にスマホを触って一日が終わる。夏休みってこんなに長かったっけなんて、いつもは「夏休み終わるな!」と念じている私にしては珍しいことを思ったりする。

そんな中で私は先日念願の水族館を訪れた。久しぶりに旧友と再会するにあたって私が行きたいと希望したのだ。中に入ってすぐ、大きな水槽と魚たちが迎えてくれる。魚たちが映えるようにか、水族館の中は照明が落とされていて薄暗くなっていた。それも相まって、魚たちと共に水の中にいるような心地になった。ゆらゆら水面で揺られるようでとても心地がいい。ツーフロアにまたがる大水槽を上のフロアから見下ろすと、自分の足元も海の中みたいだった。とりわけ目を引いたのは雄大に泳ぐエイとサメだ。進んでいくとまた大きな水槽があり、ペンギンたちが快適そうに泳いでいた。水槽内に設置された岩場で横たわっている姿も大変愛らしい。猛暑が留まるところを知らない外に比べてここはなんて清涼感に溢れているのだろうかと、ずっとここにいたいようなそんな気持ちになった。やっぱり夏の水族館はとてもいいと思う。

話は変わるが、先日、アニメーションについて少し調べたことがあった。そこでカメラで風景や人物を捉える時にはピントが一か所にしか合わないためピントがずれて見える場合があるといったことを知ったのだが、これが面白かった。人間の目はカメラとは違ったピントの合い方をするから、性能的には優れていると言えるらしい。電車に乗って目的地までの道中は車窓から過ぎ去っていく風景を眺めるのが好きなのだが、その風景を見て「映画みたいだな」なんて思うことがしばしばあったからだ。この目に映る風景を記録して、ちょっとばかし詩的なモノローグを付けて、しんみりした、どこか切なくなるようなピアノ曲を付けて。そんな風にしたらどれほど素敵な映画ができるのだろう、なんて夢想したことだってある。そんな幻想が何だか急に実体をもったように思えたのが嬉しかったのだと思う。こんな風に思うのは元来自分がそういった、風景を主軸に据えた番組も好んで見るからだと思うが。もしそういった流れゆく季節と風景を自然のままに捉えた作品があるのなら、ぜひ触れてみたいとそう思った。

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