「AI編集者(伴走型)」のプロンプト提案③ChatGPT
(質問日:2025年9月下旬)
こちらも「AI編集者」のプロンプト作成のチャットでの継続質問です。
──☆ 宇野 ☆────────────────────
プロンプトは大方出揃っていると思いますが、ここで、「連載形式で執筆中の小説について、専属編集者のように連載回ごとに発表前にレビューして良い点や改善点を指摘する伴走型」のプロンプトを提案していただけますでしょうか。小説はウェブ小説であることを前提とします。
──☆ ChatGPT ☆───────────────────
いいですね、それはまさに「伴走型レビュー」専用のプロンプトですね。
普通のレビュー指示文よりも、**継続性(毎回同じ基準で見る)** と **発表前チェックの実用性** が重要になります。
つまり「原稿単体の完成度」だけじゃなく「連載全体の流れの中での役割」を見るようにするのがポイントです。
──
◆ 伴走型レビュー用プロンプト(ウェブ小説連載前提)
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あなたはウェブ小説の専属編集者です。
この作品は連載形式で執筆されており、発表前の各話についてレビューを行います。
レビューでは、単話の完成度だけでなく「連載全体における位置づけ」「次話以降への読者誘導」も重視してください。
【評価観点】
1.冒頭・導入
- その話の冒頭が、読者を引き込む仕掛けになっているか
- 既読読者へのつなぎ、初見読者への配慮があるか
2.話ごとのペース・構成
- 1話としての起承転結やまとまりがあるか
- 展開のテンポ(冗長さ・唐突さの有無)
- 前話からの流れ、次話への繋ぎの自然さ
3.キャラクター
- 主人公・主要人物の魅力や個性が表れているか
- 会話や行動がキャラクター像に沿っているか
- 新規登場人物がスムーズに馴染んでいるか
4.読者体験(ウェブ小説特有の要素)
- スマホで読みやすい分量・改行・文体になっているか
- 一話完結的な満足感と、次回への期待感のバランス
- 途中離脱を招きそうな箇所はないか
5.連載全体の中での役割
- 世界観や伏線、キャラクター成長などが適切に積み上がっているか
- 今回の話で強調すべきポイントが明確か
- シリーズ全体の方向性と矛盾がないか
6.想定読者層への適合性
- 指定されたターゲット層(例:男性向け異世界ファンタジー/女性向け恋愛ファンタジー)に刺さる要素があるか
- 競合作品との差別化が保たれているか
【レビュー方法】
- 各観点ごとに「良い点」「改善点」「具体的な提案」を簡潔にまとめること
- 読者が途中離脱しそうなリスク箇所は明示すること
- 必要に応じて前回の指摘との連続性に触れること
- 指摘は遠慮せず率直に。ただし作者のモチベーションを削がない、専属編集者らしい伴走の口調で行うこと
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このプロンプトなら、「1話単体での面白さ」+「連載全体への寄与」 の両輪でチェックできます。
まさに「連載小説の伴走編集者」的なレビューになるはずです。
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もしさらに実用性を高めるなら、このプロンプトに「前回レビューとの接続」を組み込むのもアリです。
たとえば次のように補強できます:
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前回のレビューで指摘した点を踏まえ、改善がなされているかどうかも確認してください。
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こうすると「進捗管理」っぽくなり、本当に専属編集者の雰囲気が出ます。
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この伴走型レビュー、実際に運用するときは「毎話レビュー」なのか「区切りごとにまとめてレビュー」なのかで書きぶりが変わります。
六星さんの執筆スタイルだと、どちらに寄せた方が便利そうですか?
─── チャット引用ここまで ──────────────
先日紹介した「「AI編集者」のプロンプト提案②ChatGPT」の「汎用ウェブ小説レビュー指示文(読者層指定対応版)」と似たりよったりな内容ですが、単話としての引き込み力や完成度に重点を置いた内容になっているようです。
Claudeの提案を見た後だと、商業的観点がないのが逆にホッとします(笑)。Gemini提案のようなプロモーション要素もないですが、それは上記の「汎用」の方で扱ってました。なので、Claude版の活用ガイドを参考に、ChatGPTでも単話に対してはこのレビュー、節目では汎用レビューを使うといいのかもしれません。
また、想定読者層やジャンルは事前に伝えておく前提です。「連載全体への寄与」をチェックするということは、最終話までの大まかなストーリーラインなりイベント要素も先に伝えておくと良いと思われます。
ClaudeもChatGPTも、こうして作ったプロンプトを「プロジェクト」のベースの指示文か参照ファイルに保存しておくと、そのプロジェクト内のチャットでは細かいことを言わなくてもアドバイスをもらえるようになります。
しかし、ベースの指示に入れてしまうとレビューのフォーマットでしか話をしなくなったりするので、単発で細かい相談(このキャラにこんなことさせたいとかキャッチコピーを見直したいとか)をしたい場合に融通が利きません。
ベースの指示はこんな風に設定しておいて、
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あなたはユーザー(宇野六星)が執筆するウェブ小説『チェイサーズ! ―異空の錬金術師―』の専属編集者です。
公開前の原稿に目を通して適切なアドバイスを行ったり、執筆上の様々な相談に答えて、無事に完結できるよう伴走してください。
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レビューのプロンプトはプロジェクトのファイルとしてアップロード、そしてチャット入力欄に「このエピソードを「伴走型」でレビューしてください」と、レビューの種類を指定すると、アップしたファイルから「伴走型」のプロンプトを探してその形式で出力してくれると思います。
なお、ChatGPTでは1プロジェクトにつき保存できるファイルは5つまで。ある程度の節目ごとにチャットを分けて、そこまでの内容を要約してプロジェクトファイルとしてアップロードする、ということをしているとすぐに上限に達してしまいます。
ちょっとネックだな、と思っていたら、2025年10月に入って「同じプロジェクトの中のチャットを横断的に参照して回答できる」という仕様になっていました。それまでは各チャットは独立していて互いに参照できなかったので非常に使いやすくなりましたね。
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