前のエピソード――Q．Geminiに小説のレビューを依頼するとき、「編集者としてレビューする」と「読者としてレビューする」では回答内容が異なってきますか？

（質問日：2025年7月26日）

──☆　宇野　　☆────────────────────

もう一つ質問です。不必要に美化しすぎず、しかし建設的に、問題点のみを挙げてほしい場合はどのように依頼すればよいでしょうか？

──☆　Gemini　☆────────────────────

不必要に美化しすぎず、しかし建設的に、問題点のみを挙げてほしい場合は、以下のように依頼すると良いでしょう。

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◆　具体的な依頼の仕方

「編集者としてレビューする」の項目で述べた内容に近いですが、より「問題点」に焦点を絞るために、以下のような指示を含めると効果的です。

１．役割の明確化:

「編集者（または校閲者）の視点から、この小説の問題点を洗い出し、改善のための具体的なフィードバックをお願いします。」

「読者目線ではなく、プロの視点から、改善が必要な点を中心にレビューしてください。」

２．美化の排除の明示:

「良い点や魅力的な点は今回は不要です。純粋に、弱点や改善の余地がある点に絞って指摘してください。」

「表面的な賞賛は不要です。作品の完成度を高めるために、遠慮なく問題点を指摘してください。」

３．建設的な指摘の要求:

「問題点を指摘するだけでなく、可能であればその理由や、どのように改善できるか具体的な提案もお願いします。」

「『何が問題なのか』だけでなく、『なぜ問題なのか』、そして『どうすれば良くなるのか』という観点から分析してください。」

４．具体的な焦点の指定（もしあれば）:

「特に、物語の展開の不自然さや、キャラクターの行動原理の不明瞭さ、文体の癖など、気になる点があれば具体的に指摘してください。」

「読者が混乱しそうな箇所、物語の説得力を損ねる箇所に焦点を当てて教えてください。」

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◆　依頼文の例

✧　例1：

「この小説を、プロの編集者の視点からレビューしてください。今回は、作品の魅力や良い点については触れず、純粋に改善が必要な点、つまり問題点に絞って指摘をお願いします。具体的に、物語の構成、キャラクターの描写、文体において、読者が引っかかる可能性のある箇所や、より説得力を持たせるために修正すべき点を挙げていただけると助かります。できれば、その問題点がなぜ問題なのか、そしてどのように改善できるのか、建設的な提案を含めてください。」

✧　例2：

「この小説について、率直なご意見をお願いします。褒め言葉は一切不要です。あなたが読者として、あるいは編集者として『ここは良くない』と感じた点、改善の余地があると感じた点のみを、具体的に、そして建設的に指摘してください。特に、展開の矛盾、感情移入しにくいキャラクター、あるいは読みづらい表現など、作者が気づきにくい盲点があれば教えていただけると幸いです。」

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これらの表現を使うことで、Geminiはあなたの意図を正確に理解し、あなたが求める「不必要に美化されず、建設的な問題点のみの指摘」というレビューを提供しやすくなります。

───　チャット引用ここまで　──────────────

　ぬるま湯なんかに浸からず、バキバキに叩かれてベコベコに凹まされてこそ成長するんや……という考え方もあると思います。でも、褒めるの禁止！　決して忖度すな！　と酷評だけを求めると、人によっては心が折れかねないので（私も折れる）、「建設的に」と一言添えるのがポイントです。