死者への手向け
今日という日を呪ったのは、いつぶりだろうか。
「相、棒?」
いやいや、ただの似てる奴、なはず。
そんな馬鹿なこと、あっていいはずがない。
「すみません。アルコン本部です」
その一言で、私はどうにかなりそうで、何故立っているのかさえ忘れてしまいました。
それもそうでしょう。
血の海に沈んだ相棒を見れば、誰だって、そうなるでしょう。
「相棒、お前は、私に何を伝えたかったんだ?」
私は、家に帰り、ペンダントを取り出す。
何度も何度も、思い出す。
相棒のことを。
「ハル?本部から通達だよ?」
「ルルですか。悪いですが、断ってください。」
「それが、お前の相棒の件だぞ」
勢いよく扉を開け、通達の内容を確認する。
「お、おい大丈夫か?」
「……相棒の遺品整理に、どうやら呼ばれたようなので、行ってきます」
「ハル!おまえ……無理すんなよ」
少し立ち止まった後、少し振り返る。
「……カルタを頼みました。」
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