第三話
それを聞いて、私はもちろん
この国では国王の誕生日に、お城でパーティーが開かれる。もちろん私のような一般市民はパーティーには参加できないが、その時に
そこまで思い出した私は、
そして
ちなみに私は、髪は金色で背中までの長さで、今は万が一にも料理に入らないように後ろでまとめてポニーテールにしている。そして目はパッチリとしていて二十一歳なのでお客さんに『ナヒコちゃんは若いのにがんばっているね。可愛いね』と言われることもある。
あ、ち、違う。今は、そんなことを考えてる場合じゃない! トミヒ様に気に入ってもらえるような、料理を作らないと! そこまで考えた私は早速、トミヒ様の体をスキャンすることにした。
「あ、あの、トミヒ様。申し訳ありませんが、ちょっと立ち上がっていただきますか?」
するとトミヒ様は、すぐに立ち上がってくれた。
「えーと、こうですか?」
「はい、それでいいです」
そうして私はトミヒ様に右手をかざして、魔法を
「スキャン!」
すると私の右手は、ボウと弱く青く光った。そのまま私は右手を、トミヒ様の体中にかざした。そうしているとトミヒ様の全身で、右手は黄色に光った。なるほど。トミヒ様の体で、ここが確実に悪いという部分は無い。それなら私の右手が、赤く光るはずだ。
黄色に光るということは、体中が少しづつ調子が悪いということだ。例えばストレスが原因で、
「トミヒ様。体中に、疲労感はありますか?」
するとトミヒ様は、少し驚いた表情になった。
「はい。最近は特に、体中に疲労感を感じます。でも、どうしてそれが分かったんですか?」
なので私は、説明した。
「はい。私は魔法で、相手の体の
するとトミヒ様は、
「うーむ。なるほど……」
そして私は、更に聞いてみた。
「トミヒ様。何か最近、ストレスを感じることはございませんか?」
「はい? どうしてですか?」
「はい。体中に疲労感を感じる原因は、主にストレスだからです。さあ、何かストレスはございませんか?」
するとトミヒ様は、小さなため息をついてから答えた。
「思い当たるフシは、一つしかありません。それは、ガナス国との戦争です。私はまだ二十五歳ですが今年の一の月から、父である国王からガナス国と戦っている部隊の
それを聞いて、私は納得した。なるほど、そうでしたか。それならば、疲労感を取る料理を作った方が良いかしら? 私はトミヒ様に、確認した。
「それではトミヒ様。これから疲労感を取る料理を作ろうと思うんですが、それでよろしいでしょうか?」
「はい、それでお願いします」
なので私は早速、料理を作ることにした。私はまず魔法で、かまどに炎を
「フレイム!」
そして、料理を作った。メニューはレバニラ
レバーには栄養素からエネルギーを作り疲労を回復させるビタミンB1、B2、B6が
私がそれらの料理をテーブルに出すと
「うーむ。何だか、体の疲労感が少なくなったような気がします……。ありがとうございます、美味しかったですよ、ナヒコさん」
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