第3話 暴露3
//SE:音系
//:演技指導
※:状況説明
//SE 蝉の鳴き声
//SE 先生が授業をする声
※蝉の鳴き声と先生の声が小さくなる
//SE 主人公の寝息
// 待ち望んでいたように
「……ふふっ。どうやら寝たようだね」
「もうイタズラされないと思って気持ちよさそうな顔で寝ちゃって、本当呑気なもんだよ」
「確かに言ったよ? もうイタズラしないように気をつけるって」
「でも気をつけるって言っただけでもう二度とイタズラしないとは言ってないんだよなぁこれが」
「私の言葉、鵜呑みにしすぎなんだよ」
「こんなんじゃすぐ詐欺とかに引っかかりそうでお母さん心配ですわ」
「ってことで今日も君が驚いて飛び起きそうなこと、囁いてやるかな」
「私は悪くない、私が仕掛けた罠に気付かない君が悪いんだからね」
「さぁさぁ、今日はどんなエッチな内容で起こしてやろうかなぁ」
「丁度いいエッチな話考えるのも中々大変なんだから」
「私ほどの美少女が君のためにここまで脳のリソースを割いてあげてるんだから、土下座しながらお礼を言ってもらわないと気が済まないくらいだよ」
「まあ流石にイタズラされてお礼を言う人なんていないだろうけど」
「さっ、どんな話にしようかなっと……」
「……あれ、私気付いちゃったかも」
「もしかしてエッチな話なら本当の話する必要無いんじゃないか……?」
「自分の胸がBカップだとか、体は胸から洗うタイプとか、わざわざ本当のこと言ってたけど別にエッチな話なら嘘でもいいんじゃない……?」
「地球が滅亡するって嘘で起きなかったから嘘じゃなくて本当のこと言わないとって勝手に思っちゃってたけど、多分エッチな話なら嘘でも起きるよね」
「というか起きなかったら怖いわ、嘘発見器じゃんそれもう」
「なんでそんな単純なことに気づかなかったんだ私……最初から気づいてればそんな恥ずかしいこと言わずに済んだのに……」
「嘘でいいならもう少し胸のサイズ盛って言えばよかったよ……」
「まあ実際Bカップってそんなに大きくないからあんまり盛り過ぎるとすぐに嘘だってバレちゃうだろうけどさ……」
「いや、めげるな私。頑張れ私」
「嘘なら比較的考えやすいし、これからのイタズラ活動、略してイタ活が捗るじゃない」
「よしっ、恥ずかしい思いをさせられた分、私の悪戯でちゃんと飛び起きてもらって先生に怒られてもらわないとね」
「それじゃあ……」
// ヒロインが主人公に近づく
// 耳元で囁く
「--私、今日ブラつけてきてないんだ」
//SE 主人公が飛び起きる音
// 主人公から離れる
// 我慢するように笑いを溢す
「ふふっ、はははっ」
// 笑いながら
「相変わらずエッチな話だと反応して起きるね」
「君って普段そんな風には見えないのにね」
「ムッツリスケベさんだ」
//SE 怒った主人公が身を乗り出す音
「いやだからもうこのノリ何回目? 大きな音立てると先生に気付かれちゃうって」
//SE 主人公が仕方がなくゆっくり席に座る音
「まあそう怒らなさんな。私が今ブラつけてないって貴重な情報が聞けたんだからさ」
// 小声で
「そうかそうか、やっぱりエッチな話なら嘘でも起きるんだ」
※主人公が聞き返す
「なんでもないよー」
「というかブラつけてないってくらいでそんなに驚かなくてもいいのに」
※ヒロインが胸元を見せようと服を引っ張る
// ヒロインが主人公に近づく
「服着てないとかって言われてるなら流石に驚いてもしょうがないけどさ、ブラつけてないだけなんだよ?」
//SE 主人公が体をビクつかせ机の音が鳴る
//SE 先生の授業をする声が一度止まる
// 主人公から離れる
※ 主人公が先生に睨まれる
「ふふっ。やっぱり先生に目付けられてる」
「私が君に何か仕掛けようとしてるのはもうまるわかりなんだからさ、いい加減慣れてもいい頃合いなんじゃない?」
※主人公が黙り込む
「うわっ、出たっ、君必殺のダンマリ作戦」
「それもう試合放棄してるのと一緒なんですけどぉ? 戦わずして逃げるとかカッコ悪いと思うんですけどぉ?」
「諦めたら試合終了って言葉、聞いたことないわけ?」
※主人公は依然として黙り込む
// 無視を強調して
「……はぁ。まあ確かに自分を煽ってくる人に対しては無視が一番効果的だよね、無視が」
//SE 主人公の胸に矢がグサッと刺さる音
「イタズラしてくるような相手、いくら無視したって心は痛まないもんね」
//SE 主人公の胸に矢がグサッと刺さる音
「悲しいなー無視、寂しいなー無視」
//SE 主人公の胸に矢がグサッと刺さる音
※それでも主人公は無視
「ふふーん。そっかそっか。もう何言われても絶対反応しないって石のように硬い意思があるわけだ」
「いいよいいよ、そっちがその気ならこっちにだって考えってもんがあるんだから」
// ヒロインが主人公に近づく
// 耳元で囁く
「--実は下も履いてないんだよね」
//SE 主人公が体をビクつかせ机の音が鳴る
//SE 主人公が先生に注意される
//SE 主人公が先生に謝罪
//SE 主人公が謝罪後席に着く音
「はははっ。もう何言っても驚くじゃん」
「入れ食い状態だねこれは、確変突入しちゃってるねこれは」
※主人公がヒロインを睨む
「おー怖い怖い」
「それがか弱い女の子に向ける視線かね」
「女の子にはもっと優しくて暖かくて包み込むような視線を向けるのが常識ってもんだと思うんだけど」
「そんなに私が恨めしいなら君も私を揶揄えばいいんだよ」
「まあ私が君を揶揄おうとするなんて十年、いや、百年、いや、一億年は早いけどね」
※主人公がノートの端をチラつかせる
「こっ、この前のはアレだよ、君があんまりにも予想外のこと書くもんだからびっくりしちゃっただけで……」
※主人公がフッとしたり顔で笑う
「なっ、君のクセに生意気なぁぁぁぁぁぁ!」
//SE 先生の授業をする声が一度止まる
※ ヒロインが先生に睨まれる
「--っぶなぁ……。また怒られるところだったじゃん」
「もう君のペースには乗ってあげないんだから。君とは違って私は大人だからね」
「ほら、君なんてこれでイチコロでしょ?」
※ヒロインが胸元を見せようと服を引っ張る
※主人公は焦って視線を逸らす
「ふふっ。やっぱり君って揶揄いやすいね」
「ブラつけてないなんて嘘だよ嘘。そんなの忘れる女子いるわけないじゃん」
「だからそんなに焦って視線を逸らさなくっても--」
//SE 主人公がノートの端をちぎる音
「うわっ、また筆談だよ……。もう怖いからやめてほしいんだけど」
//SE 主人公がノートの切れ端に文字を書く音
「……はぁ。どうせ受け取らないって言っても無理やり渡してくるんでしょ? 迷惑極まりないんだけどほんと」
※主人公がノートの切れ端を渡す
「もういいよ、逆にノーガードで行ってあげる」
「君の策略に私がハマるはずなんてないんだから」
「どれどれ……ブラ付けてるとしてもそんなはしたないことはするな……?」
// 思いのほか本気の注意で面食らう
「……」
「……ま、まあそれもそうだね。今後注意するよ」
//SE スカートをヒラヒラする音
// 気まずい空気をどうにかするように
「あっ、あともちろん下も履いてきてないってのも嘘だから。流石に学校に下履いてきてないなんてただの痴女でしか……」
※下を履いていないことに気づく
「………………」
「そっ、そんなわけないでしょ!? わっ、私ともあろうものがまさかそんな、下を履き忘れるなんてことあるはずないじゃん! ははっ、ふふっ、はははははーーーー!!!!」
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