第44話案内サファイア
サファイアは黒野の家を訪れた。
「ここがガイアくんの家だよ。」とサファイアが案内する。
それを聞いたトパーズは少し驚いて言った。
「家を持つとは信じがたいな。」
すると、黒野が怒った様子で言った。
「なんだ。またお前か、邪魔神。何か用か?」
サファイアは気さくに尋ねた。
「ガイアくん。ガイアくんはこの世界のこと、どう思ってるの?」
黒野は疑問を持ちつつ答えた。
「なぜそんなことを聞く?」
サファイアは真剣な眼差しで話した。
「いや、ずっと疑問だったんだけどさ。ガイアくんだけじゃない。他の皆も、たまたまこの世界に迷い込んだだけで、帰りたいならいつでも帰れる。ガイアくんも自分の力で帰れるし。」
黒野は少し答えを考えながら言った。
「オレはこの世界のことを気に入っている。前の世界とは違う良さがある。カップ麺もあるし。強さだけが全てだったあの世界とは違う。太郎やスライム、ほかの奴らとの関わりも悪くないと思っている。これで満足か?」
黒野がドアを閉めかけると、トパーズが言った。
「お前。この世界に害をなそうなどとは?」
「するわけがないだろ。したらカップ麺が食えなくなる。」と黒野は答え、ドアを閉めた。
トパーズは驚きながら呟いた。
「…あの黒龍が、丸くなった。だが、その場しのぎの言葉かもしれない。今後も警戒しておく。」そして、去っていった。
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