第28話忙しくて忘れてる

 祭りの後日、太郎はいつも通りに仕事を始めた。


 「ガイアさん、今日も大活躍ですね」と太郎が声をかけると、「ふっ…これはカップ麺のためだ。仕方ない。それに、焼きそばというものも、カップ麺に似ているとやつがあると聞く」と黒野が答えた。


 それを聞いて太郎は、「えっ、UFOのこと?」と尋ねる。

 黒野は笑顔で応えた。「なるほど!感謝するぞ!」


 黒野は早めに帰宅した。もちろん、ガイアさんはこの程度の仕事だけでなく、それ以外もこなしているため、早帰りなんて余裕で許されるのだった。


 夜になり、仕事を終えて帰宅すると、部屋は暗かった。


 「もう水と霊歌は寝ちゃったのかな?」と太郎がつぶやくと、突然明かりがつき、クラッカーの音も鳴った。


 「太郎さん!お誕生日おめでとうございます!」と、水と霊歌が祝福の声を上げる。


 太郎は忙しさに追われていて、自分の誕生日をすっかり忘れていたのだった。

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