第7話黒い騎士

 ある夜、突然、闇の中から一人の黒い騎士モンスターが出現した。彼は静かに呟く。「無事だろうか……スライム」と。そして、その魔力を感じ取りながら、その人物は人間の姿に変貌を遂げる。美しい少女の姿だ。


 街を歩いていると、微弱な魔力を察知し、太郎の家のインターフォンを押す。ドアが開き、太郎が出迎える。


 「はい、どちら様ですか?」と太郎。


 すると、そこに現れたのは黒い騎士の姿をしたモンスターだった。「愚かな人間よ!スライムを返せ!ここにいるのはわかっている!!経験値の材料にしようと言うなら、許さん!!」と、怒りに燃えた彼は剣を抜き、太郎に向けて構える。


 その瞬間、家の中から水の声が聞こえた。「騎士さん!」


 「え?どういうことだ?スライムよ、無事か?」と黒い騎士。


 水は笑顔で答える。「はい、太郎さんが私を助けてくれました」


 その言葉に、騎士は少し驚いた表情を浮かべて、「そ、そうか。太郎とかいうのか…。すまなかったな」と深く頭を下げた。

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