第18話 漫画「SLAM DUNK」

 その昔、昼食を町の中華屋で摂ったことがある。

 心做こころなしか壁もテーブルもベトベトしていた。


 きのせいかな。

 本棚にはズラリと漫画が揃えてあった。

 その1つがの名作「SLAM DUNK」シリーズだ。


 神奈川県立湘北高校に入学した桜木花道が、初心者にもかかわらずバスケットボール部で大活躍をするという物語。

 シリーズは全部で20巻あるらしいが、町の中華屋で最後まで読むわけにいかない。

 だから1巻を読んだだけになってしまった。

 続きはアマゾンキンドルの電子出版で読もうと思っていたが、なぜか紙の本しか見当たらなかった。

 だから、そのままになっていた。


 ある日の事。

 バスケットをしていたという脳外科のレジンデントと「SLAM DUNK」の話になった。

 まだ1巻しか読んでいない、と筆者が言ったらレジデントにびっくりされた。


「あれを1巻だけ読んでやめることって出来るんですか!」


 つまり、読み始めたら終われないということか。

 筆者の場合は町中華で読んでいたので炒飯チャーハンを食べ終わるとともに強制終了になっただけなんだけど。


 久しぶりにキンドルを覗いてみたら「SLAM DUNK」が電子出版されていた。

 これは読むしかない。


 そう思って読み始めた。


 ギャグも絵も90年代。

 でも勢いがある。

 巻を追うごとに絵が上手くなっていくんじゃないかな。


 遅ればせながら若者たちと感動を共有したい。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る