ランク8のサイレント・ゲーム

kareakarie

第1章 ウェンディーズの赤いソファ

ウェンディーズの、あの妙に硬い赤いソファに座って、瀬呂杏里はストローの袋を細くねじっていた。紙製の、すぐにふやけるタイプのそれを、爪先でしごいてはテーブルの木目に押し付ける。冷房が効きすぎた店内は、ハンバーガーの油とポテトの匂い、それから微かな甘いシェイクの香りで満たされている。外の、七月の湿気を含んだアスファルトの熱気とは別世界だ。


「ねえ、杏里ってさ、そういうの本当に好きだよね。指先でなんかこねくり回すの」


テーブルの向かい側から、からっとした声が飛んでくる。出村璃子だ。彼女は、杏里が組み立てた哀れな紙のオブジェを、チェリー味のフロート越しに楽しげに眺めている。その瞳は、新しいおもちゃを見つけた子供のように屈託がない。


「別に好きじゃない。手持ち無沙汰なだけ」

「へえ。じゃあ、その手持ち無沙汰を解消するために、もっと面白いことしない? 例えば、向こうの角の席に座ってる男の人、あれ、絶対私たちのこと意識してると思わない?」


璃子は顎で、窓際の二人掛けの席を示した。そこには、ヘッドフォンを首にかけた、気の弱そうな青年が座っている。彼はスマートフォンの画面に視線を落としているが、その肩は不自然に強張っていた。


「してないでしょ。自意識過剰」杏里は興味なさそうに言い、ねじり終えたストローの袋を、今度は丁寧に結び始めた。

「いーや、してるね。あれはNTEのカメラ映りを気にする奴の典型的なポーズ。通称『物憂げな俺』。被写体としての自分に酔ってるんだよ。わかるわかる」

「璃子は、なんでも番組に結びつける癖、やめた方がいいよ」

「だってそうでしょ? 私たちは『収容テスト』の被験者で、この生活の全部がコンテンツなんだから。意識するなって方が無理な相談だって」


璃子は悪びれもせず、フロートのアイスをスプーンで崩しながら言った。彼女の口から出る「収容テスト」や「NTE」という単語は、まるで昨日の天気の話でもするように軽い。この管理された区画都市での生活が、誰かの娯楽のために消費されているという事実を、彼女はとっくに受け入れ、むしろ楽しんでいる節があった。


杏里は、その気安さが時々ひどく羨ましく、同時に、同じくらい苛立たしくもあった。自分はまだ、この世界のルールをうまく飲み込めていない。まるで、サイズの合わない靴を無理やり履かされているような、常にごろごろとした違和感が足の裏にこびりついている。


「ねえ、聞いてる?」

「聞いてる。被写体としての自覚ね。ご苦労さま」

「ちょっと、その言い方! 別に私はいいんだよ? 私は私を商品としてどう売るか、結構マジで考えてるから。でも杏里はさ、もうちょっと愛想よくした方がいいって。その顔、美人なんだから笑えば視聴率三パーセントは硬いよ、マジで」


璃子は身を乗り出して、杏里の口角を自分の指でぐいっと持ち上げようとした。杏里は顔をしかめてその手を払う。


「やめて。気持ち悪い」

「はいはい、接触ペナルティいただきましたー。でもさ、本気で言ってるんだよ? ここでの評価は、外に出た時のキャリアに直結するかもしれないんだから。飼い慣らされるのは癪だけど、どうせなら上手く乗りこなさないと損じゃん?」


キャリア、と璃子は言った。その言葉の響きは、このファストフード店の、安っぽいが完成された空間には不釣り合いに聞こえた。ここにいる限り、未来なんてものはNTEが用意したシナリオの中にしか存在しないような気がして、杏里は時々、息が詰まりそうになる。


「……別に、損してもいい」

「あーあ、また始まった。そういうとこだぞ、瀬呂杏里」


璃子はわざとらしく天を仰いで、ストローでフロートをかき混ぜた。氷とグラスがぶつかる、からん、という涼しげな音が響く。


その時だった。店の入り口のチャイムが鳴り、一人の男が入ってきた。年の頃は二十代前半だろうか。着古したTシャツに、気の抜けたような表情。しかし、その足取りには奇妙な自信が滲んでいる。彼は店内を一瞥すると、カウンターには向かわず、まっすぐ杏里たちのテーブルにやってきた。


「よお、二人とも。こんなとこで油売ってんの?」


会沢晴真だった。彼は、この区画にいる誰よりも、この「ゲーム」のルールを熟知しているような顔をしていた。


「晴真じゃん。何、暇なの?」璃子が、先ほどまでの杏里に対する態度とは打って変わって、猫なで声で応じる。

「暇っていうか、まあ、散歩の途中? そしたらさ、面白いものが見えるんだもん、ここの窓から」


晴真はそう言うと、杏里の隣に、断りもなく腰を下ろした。そして、璃子が先ほど話題にした、窓際の席の青年に向かって、にやにやと笑いかける。


「ねえ、そこの『物憂げな俺』くん。そろそろカメラ、あっちの天井の隅のやつに切り替わる頃合いだよ。今の角度だと、君の綺麗な鼻筋、逆光で潰れちゃってるから」


ヘッドフォンをかけた青年は、びくりと肩を震わせ、顔を真っ赤にして晴真を睨みつけた。しかし、何も言い返せないまま、気まずそうに立ち上がると、足早に店を出て行ってしまった。


「……最悪」杏里は、聞こえるか聞こえないかの声で呟いた。

「え? なんか言った?」晴真が、屈託のない笑顔で杏里の顔を覗き込む。

「あんた、性格悪いよ」

「今さら? それ、俺にとっては褒め言葉だから」


晴真は肩をすくめ、テーブルの上に残された杏里のポテトを一本、ひょいとつまんだ。そして、それを口に運びながら、楽しそうに目を細める。


「でもさ、ああやって揺さぶってやらないと、面白くならないだろ? 物語ってのはさ、波風が立たないと始まらないんだよ。視聴者は退屈な日常なんて見たくない。ちょっとした事件、小さな悪意、そういうスパイスが欲しいんだ。俺たちは、その期待に応える役者なんだからさ」


彼はこともなげに言う。その口調は、まるで演出家が役者に演技指導をするかのようだった。璃子は、うんうんと頷きながら、目を輝かせている。この二人には、きっと世界のすべてが壮大な舞台に見えているのだろう。


杏里は、結び終えたストローの袋を指で弾いた。それは力なく放物線を描いて、テーブルの端から床に落ちた。誰にも気づかれず、ただのゴミくずとしてそこに転がっている。自分も、今、あんな感じなのかもしれない、とぼんやり思った。


床に落ちたストローの袋から、杏里は視線を上げなかった。会沢晴真の言う「物語」や「スパイス」が、具体的に何を指しているのか、考えたくもなかった。油で汚れたトレーシングペーパーのような床のタイルを、ただぼんやりと見つめている。それは、この区画都市のどこに行っても見かける、NTEが定めた統一規格の床材だった。


「いや、晴真の言う通りだよ。マジで」沈黙を破ったのは璃子だった。「退屈は罪だって。この間なんてさ、私、三日間ずっと同じ服で過ごしてみたんだよね。そしたら、個人評価ポイント、だだ下がり。わかる? 『変化のないキャラクターは視聴者に飽きられます』って、ご丁寧な警告メッセージ付きでさ。服を変えただけでポイントが戻るんだから、ちょろいもんじゃない?」


「だろ? この世界は、そういう単純な記号で動いてんだよ。視聴者ってのは、俺たちが思ってるよりずっと馬鹿で、ずっと残酷だからな。彼らは俺たちの人生を覗き見て、気に入らなければチャンネルを変えるだけ。それだけのことさ」晴真は、杏里の分のシェイクにまで手を伸ばそうとして、すんでのところで杏里に手首を叩かれた。


「……触らないで」

「はいはい。ケチだなあ」


晴真は面白そうに笑うと、今度は杏里の顔をじっと見つめた。「でもさ、瀬呂さんみたいな無愛想な置物も、たまにはいいアクセントになるけどね。視聴者の中には、そういうのが『リアル』に見えるおめでたい層もいるし。制作側も、あんたみたいなのを一人くらい混ぜとかないと、番組の深みが出ないって計算してるんだろうよ」


その言葉は、ナイフのように的確に杏里のプライドを切りつけた。自分がここにいる理由が、誰かの掌の上で計算された結果に過ぎないという事実。分かってはいても、他人の口から、それも会沢晴真のような男の口から聞かされるのは、腹の底が煮えくり返るような屈辱だった。杏里は何か言い返そうと口を開きかけたが、声よりも先に、店の外から鈴を転がすような声が聞こえてきた。


「あら、皆さんお揃いで。楽しそうなティータイムね」


ガラス張りのドアの向こうに、茂手木諒花が立っていた。彼女は、まるでファッション雑誌から抜け出してきたかのような、完璧な出で立ちだった。シンプルなリネンのワンピースに、さりげなくブランド物だとわかる革のショルダーバッグ。彼女が纏う空気は、このウェンディーズのプラスチッキーな空間とは明らかに異質で、まるで解像度の違う映像が無理やり合成されたような違和感があった。


諒花が店に入ってくると、晴真の軽薄な空気がわずかに揺らいだ。


「これはこれは、茂手木様。散歩ですか?」

「ええ、少し。ウィンドウショッピングのついでに、ここのサラダでも買って帰ろうかと思って」諒花は優雅に微笑み、晴真の隣に立った。その視線は、値踏みするように晴真に向けられている。「会沢くん、また若い子たちをからかって遊んでいるのかしら。あなたのその悪い癖、そろそろスポンサー受けが悪くなるんじゃない?」


その声はあくまで穏やかだが、そこにはヒヤリとするような牽制が含まれていた。この「収容テスト」において、「スポンサー」という存在がどれほどの意味を持つか、ここにいる誰もが知っている。


「俺のスポンサーは、こういうピリッとした展開がお好みの方々なんで、ご心配なく。退屈な善人よりも、魅力的な悪役の方が価値が高いって、よくご存知なんですよ」晴真は肩をすくめてみせる。その態度は、諒花に対してですら一歩も引く気がないことを示していた。


璃子は、二人の間に流れる見えない火花を感じ取ってか、少し体をこわばらせながらも、憧れの眼差しで諒花を見つめている。


「も、茂手木さん、こんにちは」

「こんにちは、出村さん。あなた、この前の配信イベント、とても良かったわよ。度胸があるのね」

「えっ、本当ですか!? ありがとうございます!」璃子の顔が、ぱあっと明るくなる。有力な参加者からの褒め言葉は、NTEの評価ポイントよりも価値がある。


一通り挨拶を終えると、諒花の視線が、不意に杏里に注がれた。探るような、それでいてどこか優しい、不思議な眼差しだった。


「瀬呂さん。あなた、いい目をしてるわね。何にも染まっていないようで、全部を見透かしているような」


諒花はふっと息を吐くように笑った。


「そのままでいなさい。その他大勢と同じ色になる必要はないわ。無理に笑うくらいなら、ずっと黙っていた方が、あなたの価値は上がる。ここでは、そういう戦い方もあるのよ」


それは、慰めでも、忠告でもなかった。ただ、事実を告げているだけのような、淡々とした口調だった。しかし、その言葉は、晴真に切りつけられた杏里の心の傷に、すっと染み込んでいく軟膏のように感じられた。


「……ありがとうございます」かろうじて、杏里はそれだけを口にした。


「じゃあ、私は注文してくるから」諒花はそう言い残し、ヒールの音も立てずに、滑るようにカウンターへと向かっていった。


残されたテーブルには、奇妙な沈黙が落ちた。晴真は、先ほどまでの余裕のある笑みを消し、少しだけ面白くなさそうに唇を尖らせている。璃子は、憧れの先輩と会話できた興奮と、その会話の緊張感との間で、感情の整理がつかないといった顔だ。


杏里は、テーブルの下で、自分の指先が少しだけ震えていることに気づいた。諒花の言葉が、心の深いところで小さな波紋を広げている。同じ色になる必要はない。その言葉は、この息苦しい世界で、初めて与えられた酸素ボンベのようだった。戦い方。そうだ、これは戦いなのだ。そう認識した途端、今まで足元を覆っていた霧が、ほんの少しだけ晴れたような気がした。


茂手木諒花が注文したサラダの入った紙袋を受け取り、軽く会釈して店を出ていくと、テーブルの上の空気は急速に澱んでいった。嵐の後の、妙に生暖かい静けさだ。


「……すっごい。茂手木さん、オーラやばい」璃子が、まだ夢見心地のため息をつく。

「オーラねえ。まあ、高い服着て、高い化粧品使ってりゃ、誰だってそれなりに見えるもんさ」晴真はつまらなそうに鼻を鳴らし、再び杏里のポテトに手を伸ばした。今度は、誰もそれを止めなかった。


杏里は、もうここには一秒もいたくなかった。諒花の言葉も、晴真の軽口も、璃子の能天気な感嘆も、全部が自分の周りで渦を巻いて、思考をかき乱す。彼女は音を立てずに椅子を引き、トレーを手に立ち上がった。


「あれ、杏里、もう行くの?」

「……うん。ちょっと、頭冷やしてくる」


璃子の声に背を向けたまま、ゴミ箱に食べ残しを捨て、トレーを返却口に戻す。ガラスのドアを押して外に出ると、夕暮れ前の、ぬるい空気が全身にまとわりついた。七月の川崎。空は、工場の煙突のシルエットを滲ませながら、オレンジと紫のグラデーションに染まり始めている。管理されたこの区画都市の、非の打ち所がないほどに整備された街路樹が、風もなく静かに揺れていた。


杏里は目的もなく歩き始めた。評価ポイントを稼ぐための人気スポット、例えばショッピングモールやアミューズメント施設とは逆の方向へ。人通りの少ない、古い集合住宅が並ぶエリアへと足が向かう。ここは、この「収容テスト」が始まる前から存在していた区画で、NTEによる再開発から取り残された、いわば街の澱のような場所だった。


やがて、古びたレンガ造りの建物が目に入った。第三区画公営ライブラリ。ほとんどの参加者は、もっと新しくてお洒落な、情報端末がずらりと並んだ中央ライブラリへ行く。こんな、紙の匂いが染みついた時代錯誤な場所に足を運ぶ物好きは少ない。NTEの監視カメラも、入り口とカウンターに一つずつあるだけ。だからこそ、杏里は時々ここへ来た。誰の視線も計算も気にせずにいられる、数少ない避難場所だった。


重い木製のドアを押し開けると、カビと古い紙の、懐かしい匂いがした。静寂が耳に痛いほどだ。受付カウンターには誰もいない。杏里はそのまま、高い書架が迷路のように入り組んだ奥へと進んだ。


書架の間を抜け、一番奥にある閲覧スペースに出た時、そこに先客がいることに気づいた。高い背もたれの椅子に深く腰掛け、分厚いハードカバーの本を読んでいる男が一人。夕日が差し込む窓からの光が、彼の銀に近い色の髪を縁取っていた。長谷聖真。彼もまた、この「テスト」の参加者の一人だった。しかし、彼が晴真や璃子のように、誰かと馴れ合っているところを見た者はいなかった。常に一人で、まるでこの世界の出来事すべてを、分厚いガラスの向こうから観察しているかのような男だった。


聖真は杏里の気配に気づくと、本から顔を上げた。感情の読めない、静かな目が杏里を捉える。杏里が軽く頭を下げると、彼もまた、小さく頷きを返した。それ以上の会話はない。杏里は、彼から数席離れた席に腰を下ろし、近くの棚から適当な本を抜き取った。色褪せた植物図鑑だった。


聞こえるのは、空調の低い唸りと、時折、聖真がページをめくる、乾いた音だけ。杏里は図鑑を開いたまま、そこに描かれた花の絵ではなく、窓の外の、刻一刻と色を濃くしていく空を見ていた。


諒花の言葉が蘇る。「そのままでいなさい」。その言葉は、確かに杏里を救ってくれた。しかし、それは同時に、茂手木諒花という強者の掌の上で踊るための、新しい振り付けを与えられただけなのではないか。そんな疑念が、心の隅で小さく芽生え始めていた。


「茂手木さんの言葉、聞きましたよ」


不意に、静寂を破る声がした。聖真だった。彼は本を閉じることなく、視線も寄越さずに言った。


「ウェンディーズの窓、あそこは音がよく漏れる」

杏里は驚いて顔を上げた。聖真は、ようやくゆっくりとこちらに視線を向ける。

「あの人の言うことは、半分だけ信じればいい。残りの半分は、彼女自身の利益のためにあるんです」

「……どういう意味ですか」

「言葉通りですよ。彼女はあなたを自分の派閥に取り込みたいのかもしれない。あるいは、会沢くんへの単なる当てつけか。もしくは、無垢な新人を導く善良な先輩、というキャラクターを演じて、スポンサー受けを狙っているだけかもしれない。いずれにせよ、他人の言葉を鵜呑みにして自分の『戦い方』を決めるのは、あまり賢い選択とは言えない」


聖真の言葉には、体温というものが一切感じられなかった。彼はただ、観測した事実と、そこから導き出される最も確からしい推論を、淡々と述べているだけだった。


彼は静かに本を閉じ、立ち上がった。

「この世界で信じられるのは、結局のところ、自分自身の観察と分析だけです。他人は、常に変数でしかない」

彼は杏里の横を通り過ぎ、書架の迷路へと消えていく。去り際に、ふと何かを思い出したように付け加えた。

「……まあ、この図書館の埃っぽい空気くらいは、信じてもいいかもしれませんがね」


一人残された閲覧室に、再び静寂が戻ってきた。諒花の言葉によって灯った小さな希望の光に、聖真が冷や水を浴びせていった。だが、不思議と不快ではなかった。むしろ、彼の言葉の方が、諒花の甘い言葉よりもずっと、信頼できるもののように感じられた。


誰も信じない。誰の言葉にも頼らない。

自分の目と、自分の頭で、この世界のルールを解き明かしていく。

それが、この場所での、瀬呂杏里の本当の「戦い方」になるのかもしれなかった。


杏里は、手にしていた植物図鑑のページを、初めてきちんと見た。そこには、「ワスレナグサ」と記された、小さな青い花の絵が描かれていた。色褪せてはいるが、その青だけは、やけに鮮やかに見えた。

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