第二章「句読点と文法」
練習問題②ジョゼ・サラマーゴのつもりで
一段落〜一ページ(三〇〇〜七〇〇文字)で、句読点の無い語りを執筆すること(段落などほかの区切りも使用禁止)。
テーマ案:革命や事故現場、一日限定セールの開始直後といった緊迫・熱狂・混沌とした動きの最中に身を投じている人達の群衆描写。
※ジョゼ・サラマーゴ……改行を滅多(めった)に行わず、ピリオドをほとんど使わない、引用符でくくった直接話法の会話文を用いない文体が特徴。「見ること」「白い闇」など。
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さあ始まった時間限定の大安売り流行りものもシックなドレスも三割以上の値下げとなっているふだん贅沢を禁じて質素に暮らしている主婦婦女かたがたが目の色を変えて陳列棚に向かっていく当初シワひとつなく並べられていた商品はあっという間にもみくちゃにされただの布きれ一枚と化すそれが多数の手によって繰り返されるともはや魅力的なファッションであるという事実は失われ、さながら嵐に蹂躙された港である奇妙なことに入店客は互いに肩がぶつかるほどに入り乱れて人の波が渦を巻くほどだというのに衝突したりすることがなく上手いこと避けあいながら商品を物色しているただしそれも会計の時までだレジスターへ辿り着くまでに購入数を決めきらなければならないから列に並ぶあいだの手持ち無沙汰を狙っておかれたもう一点のアイテムに気を取られふらりと外れセール客たちはなかなか会計を済ませることができないのである
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所感:個人的には句読点をよく使うタイプの作家だと思うので、違和感が半端なかった。ウズウズする。
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