第44話
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🎭未明の劇場・第3
開幕:鏡の奥、愛を叫ぶ道化の部屋
鏡の部屋を抜けた先。
仄暗い舞台のような部屋、
中央には**再び現れた道化(ピエロ)**が、
深々とお辞儀をして待ち構えていた。
👺道化「――愛とは、君だったのだ。」
👦主人公「……は?」
📢コメント:
> 「おい、道化が本気の目してるぞ」
「ちょ、おまえ本命なの主人公!?うそでしょ!?」
「また奇行の時間か」
👺道化「君は、僕の奇行すら『ネタ』に変えてくれた。
僕の迷走すら、切り抜かれる“芸”に変えてくれた。
それこそが……真実の愛だったんだよ!」
👦主人公「いや待て。
それただのバズ欲しさで擦られただけだよな?」
👺道化「違う!
君が“どんなに訳のわからないスキル”を使っても、
“巫女服で駅弁買って”ても、
“狼スライムを胸に入れて”ても、
“リス太郎にスリスリされて”ても――
僕は、君を、画面越しに、愛していた……!」
📢コメント:
> 「うわ、ガチ恋勢……!」
「ピエロがピエロじゃなくなった瞬間」
「まって、この空気、笑っていいの?泣くところ?」
👦主人公「……お前、
“前の筋骨隆々の変態”と同じじゃねぇか……」
👺道化「いや、違う!彼は押し付けた、だが私は――受け入れてきたんだ!」
👦主人公「……え?」
👺道化「君が、笑われても配信をやめなかった姿。
登録者が400人減っても、次の配信で笑ってくれた姿。
僕は、ずっと、見ていた。
リスナーとしてじゃなく――
一人の愛を知った“奇行ピエロ”として!」
主人公は、言葉を失う。
画面の向こうのコメント欄も、しばし沈黙。
――そして、
📢コメント:
> 「道化……なんかカッコいいぞ?」
「いやまて、これガチなやつじゃん」
「主人公どうするん?YES?NO?」
👦主人公「……俺は男だし……その、うん、正直ちょっと引いたけど……
でも……そう言ってくれるやつがいたこと自体、なんか……ありがとう」
👺道化「――それで、十分だ」
道化は、満足げに笑い、
ふいに背後の舞台が崩れ――
📢《システム通知》
📌『未明の劇場・第3幕』クリア
📈主人公のレベルが+2
📈登録者が+90
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