双子の魔導士と魔力実験

〈研究棟・第七魔導室〉


「ふーん……これが、“供給者”か」


俺の目の前には、赤いメガネをかけた女性がいた。栗色の巻き髪に研究服。スカートの丈は驚くほど短い。しかも――


「……お姉ちゃん、この人、目つきがエッチだよ」


もう一人が言った。そっくりな顔立ち、同じ研究服、しかし胸の大きさだけが――極端に違った。


「仕方ないじゃない。男ってのは、見られて興奮する生き物なんでしょ?」


「じゃあ、見せてあげればいいんじゃない? “実験”のために」


まるで囁くような声に、俺の心拍が跳ねる。


「で、なにをするんですか……?」


震える声で聞いた俺に、二人はにこりと笑った。


「簡単よ。あなたに、私たちの魔力を“挿れて”もらうの」


「魔力循環の実験よ、もちろん科学的に!」


「科学……?」


「感度、反応、射出までの時間。全部、記録しながらね」


「……うわ、なんか嫌な予感しかしない」


逃げ場はなかった。


俺は、台座の上に設置された“魔力拡散結界”の中心に座らされ、拘束具のようなリストバンドを両手首に装着された。


「じゃあ、いきまーす。実験、開始♡」


その言葉と同時に、姉の方――ミレイが俺の太腿に跨った。


「触れるだけで、魔力が溢れてくる。これは高効率だわ……!」


「はやく、感度の測定してよぉ〜お姉ちゃんばっかりずるい〜!」


妹のノエルが膝をついて、俺の胸元を押し倒すように覆い被さってくる。二人の香りが混ざり合い、脳が熱を帯びた。


「ひゃっ……魔力が、どんどん……!」


「やっぱり、この体位が一番流動効率いいなぁ〜」


「うぅ、こんな……データ取るなんてムリ……!」


「でも、これが仕事なの。我慢してね♡」


胸を、腰を、指先を。すべてが快楽の波に飲まれていく。


「……だめ、出る、もうっ……!」


次の瞬間、全身を貫く閃光のような衝撃と共に、魔力が一気に放出された。


ミレイとノエルはその魔力を全身で浴び、ふぅっと熱い吐息を漏らした。


「やっぱり……最高の反応。あなた、実験素材として100点よ♡」


「また明日も来てね……ねぇ、次は三人で実験してみない?」


「えっ、三人目って誰!?」


「……ふふ、それは――」


そのとき、研究室の扉が、ぎぃっと音を立てて開いた。


そして現れたのは、巫女装束に身を包んだ――銀髪の美少女だった。

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