2025/07 後半
7/16
躊躇わず ふたりの線は交差した 運命じゃない これは、必然
白昼夢 活字に溺れ いまを見ず ファサード撫でる 指をみつめた
夏恋氷 シャクシャクつぶす 恋をきく シャクシャクすくう 君にひとくち
二人橋 未来に消えて しまっても また次の橋 架けられるよね?
7/17
(心に残る漫画をテーマに三首連作で)
会いたいの 歌姫もとめ大空へ おねがいだから「ハチ」って呼んで?
月睨む「忘れるもんか」愛しさも 命育む君の歌声
二ツ星 命揺さぶる恋を知る 激流飲まれ あさきゆめみし
気づいたの 冷めた表情 冷たい眼 もういいからね さよなら言って?
とりあえずその場しのぎで打つ「ごめん💦」つけて誤魔化すホントの気持ち
7/18
苦笑い 言葉を奪う悪魔かな 背中をなでる手 やっぱり、好きだ
もてあそぶ ころころ回す そそる指 そろそろ僕の 心返して
可愛くて まいめろなキミ やわらかで めろめろなボク 双丘沈む
カンオチね 貪る貴方 コケティッシュ 甘美蜜汁 ガマン、できない
7/19
(とある短編のプロット短歌を三首連作で)
瞬恋花 執着してる 蔦絡め 終わらせるのも情熱のうち
縁切れ目 愛より重い 地位名誉 紙より軽い、それだけのこと
ふと見える 面影怯え 愛募る 終わらせたはず 背中想って
7/20
かぶりつく 唇みつめコーラ飲む はみでたソース 昨夜の記憶
愉蜜時 肩にのる顎 くすぐる眼 重みも嬉しおなかの腕も
変なトコうれしくなるの ひとりごち 君とおそろい 玄関ならぶ
7/21
好きだから すべて許してきたんだよ? 乱暴やめて。…壊れちゃう、から
波音香 空と溶けあう水平線 二人で脱いだビーチサンダル
遠いのに 残響ふるえ 凍りつく 好きだったこと、忘れたいのに
7/22
蔦絡み 濃密吐息とじこめて 湿る密林 嬌声響く
7/23
苛立ちもならべた嘘も溶けていく 首をおとせば、雨はやむから
7/24
涼風雅 願いをこめて 閉じこめる 色褪せきえる 貴方引きとめ
(地球最後の短歌をテーマに五首連作)
何もない終わりが来ても変わらない いつも君とは そう、思ってた
笑弾光 忘れるなんてできないよ ずっと一緒 約束したし
ちっぽけな僕たちだから忘れてよ いつかのことが来るだけだから
それなら愛だけちょうだい。あなたごと 未来はこない?それで、いいから
ギギガガ 破滅むカえテモ消エなイ、ヨ ギギガガ ゴトン 君へノ愛ハ
7/25
溺れゆく 過去と現在溶け曖昧に 月を喰む夜 甘毒を呑む
7/26
もうおわり 独りでいくわ 夢抱え 最後にくれた愛、と思って
騙したの? ウソだとしても甘いわね いつかは消える魔法の言葉
7/27
笑いあい 競い飛ばした恋の種 大きく育て!こっそり願う
雨キライ?ううん、好きだよ。 抱きしめて もちろん君がいちばん、だけど
おねつかな? おでこがコツン。もうやめて これは君のせい、恋の病
7/28
大小と 一緒にそよぐ 風揺香 ならんで干して 頬が熱もつ
煌めいて 咲くべき場所をさがす旅ぼくは見送る真白な永遠を
うつろいに色香失い 花散影 時間よ、とまれ ぼくが守るよ
7/29
檻の君 救ってあげる ほら、おいで? 天地を割って 銀糸を垂らす
君溺れ 混沌世界 花束を 振りむかないで ぼくが、消えちゃう
7/30
青甘く 若き日もどる真桑瓜 叶わぬ契り種に託して
傷抉る 汚れ痕跡 鮮やかに 溢るる泥土 握り潰して
7/31
海味氷 いちごとまぜて紫に ひとくちくれる?おなじ味でも
変わらない 塀睨みつけ 三味担ぐ 綿菓子の空 あなたも見てる?
(7月後半 45首 7月計88首)
(7月は造語が流行ったのと、後半は複数の短編やプロットを書いていたのでそちらの世界に引っ張られた、躁鬱の波が激しい内容となりました。中の人に何かあったわけではありません。私は元気です。)
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