×16のマジックチューブ!:緊急配信!私が冒険者を退治!?

(森の中から突然声が聞こえた。)


「おい、スルムお前は向こうから回り込め。まだあっちの方が動きやすいだろ。俺たちはこのまま見失わないように追いかけるぞ!」


(慌てている男の子の声。)


こ、これは――森の奥深くで、しかも多数で何かを追いかけている方たちですよ……! 間違いありません、冒険者たちでしょう!?


早速、僕も後を追いかけて行きますよ。


手振れ補正はON。僕の『環境偽装シューズ』もOKです。


「パーケンあんなモンスターいる?女の子だったよ」


(心配している女の子の声。)


「ディリン、見えなかったのか?そのずっと先にいたのはユニコーンだぞ、俺は角を見たからな。あれ一本でみんなで一年は冒険なんてしなくていいんだぞ」


おっとこれはみなさんも思っている事でしょう。私もそう思います。これは”乙女”ちゃんでしょうね。僕も一度は助けてあげたので、このままほっては出来ませんよね!助けましょう。


でもすぐには無理です。タイマンでもやられちゃうかもしれないので、しばらくは追いかけて行きますよ。


(頭に尖がり帽子。ローブを着た人物が見えた。)


どうやら長い間追跡している様で走る速度の差ではぐれていっているぽいですね。


最初に捕捉したのは魔法使いでしょうか?行きますよ皆さん。応援お願いします。


(魔法使いは息も荒く立ち止まった。)


「あの~。大丈夫ですか?」


「む?誰じゃ!はぁ~はぁ~。何だここで何をしている。お前もモンスターか?始末じゃ、はぁ~。我、紅蓮の獣王に命じる……」


「あ、はい特には何もしていませんけど……これをどうぞ」


この、新開発の石鹸玉を見てくださいね~おりゃ!


(ピンポン玉ほどの球が魔法使いの口に入る。)


あ!しまった……


「なひほふるんだひさは~」


いえ、狙い通りです。詠唱を中断させることも出来ますし、見て下さい、すぐ泡が水なしでも出るんです。


「むはふあむな~――っぺ、っぺ。かぁーっぺ。いくぞ」


(魔法使いは唾を吐き詠唱を唱える。)


もう一発。と・ど・め。で~す。とりゃ。


(ピンポン玉を頭で受けた魔法使いがニヤッと笑った――途端に転んで岩に頭をぶつけた。)


あーらら、まぁこれで平気でしょう。起きたとしても、スベスベツルリンですからね。さぁ、次の人を追いかけていきますよ~

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