第12話 ウィンナー



「よぉ蜜柑。さすがは奴隷、早めに到着して偉いぞ…………ん、横に誰かいるのか?」


「ええ、さっき伝えた友達。まぁ生徒会メンバーの一人なんだけどね。どうしてもアナタに会いたいって聞かないから、仕方なく連れてきちゃったわ、別に問題ないでしょ?」


……お、お、お前は、今朝のフワッとした女!


何処かで見た記憶があると感じたのは、コイツが生徒会メンバーの一員だったからか!


生徒会室に飾られている集合写真に写っていたのを思い出したぞ!


……うむ、こうして見ると、ちっちゃくて可愛らしい女子高生じゃないか。


ゆるふわ系女子を彷彿とさせる、マイペースで表情の薄い女の子。


アホな毛が何本か立っているのがチャームポイントの一つ。


そして赤っぽい眼鏡が真面目そうな優等生を連想させるのだ。




ここで俺は自分に言い聞かせる。


……見てくれに騙されるんじゃないぞ!


あの生徒会書記、如月杏子と同じく、まともな感性を持っているとは到底思えんのだからな。


……てか、何故に俺の隣に座る??


「ふんっ、良かったじゃない、懐かれたみたいで……!」


「じゃじゃーん、ワタチとの相席を存分に楽しみたまえ〜」


「蜜柑……おまっ、まさか……主人取られて嫉妬しちゃったの?!」


「はぁー?! 別に、ち、違うしっ! こちとらセイセイしてるんだからね……!」


はぁ、全く勘弁してくれよ。


俺は幼児の世話係じゃないんだから、お守りをするつもりはさらさらないんだ……柄にもねぇし。


「まあ、なんだ。とにかく俺の隣にピッタリとくっ付いて座りつつ、地味におっぱいを擦り付けるのはやめなさい。あらぬ誤解を招く恐れがあるだろ」


「何でぇ? 別に減るもんじゃないだろぉ。ほら口開けてよ聖也くん、アーンしてあげるから」


「……ほんと調子狂うぜ」


「は、早く食べさせてもらいなさいよ……! 強がってるだけで本当はアーンしてもらって歓喜しちゃってるんでしょ……?」


なーんか蜜柑のやつ、マジでむくれ始めてるんだけど……こりゃ本当に嫉妬なのか?


俺は仕方なく箸で掴まれているウィンナーを食べさせてもらった……。


「おっと、落ちたな……俺の下腹部に」


「ちゃーんと口を開けないからこうなるんだぞぉ。じゃあ次は、そのウィンナーをワタチに食べさせてくだちぃ。あ、ちなみに聖也君の本物のウィンナーでもいいからなぁ」


……はいきたぁ。


さっそく淫乱発言がおっ始まったよ。


『くだちぃ』じゃねぇし、どこのGA◯TZだってんだ、アホか!!


まあ別に分かりきってたことだし、大して驚いちゃいないけどさ……お前ら生徒会って、マジでまともな人間いないの?!


がぁぁ、この俺が精神を掻き乱されるとは、異常者レベルが高いなお前らは。


「何をしているんだよぉ。早くワタチにお前のチ◯コを……あっ、間違えた、ウィンナーを食べさせてくれませんかぁ??」


公衆の面前で平然と下ネタ言うな!


それにワザとだろ、明らかにワザと言い間違えただろ!


「お前に食べさせるウィンナーはないんだ。残念だがお断りさせてもらうぜ!」


「ふぅーん。このワタチが迫ってあげてるのに勃たないなんて、腐れたち◯ポだなぁ……えぃっ」


俺の股間の上に落ちていたウィンナーはいつの間にか取り除かれ、その代わりと言わんばかりにズボンの上から棒を鷲掴みにかかるイカれた女が、ここには居た。


先ほどよりも更に至近距離でピッタリとくっ付き、ワザとらしく自分のおっぱいを押し付けてくるのも相まって、萎びていた棒が蠢き始めてしまった。


うぇぇ、エグい程に胸がデカい……そしてやたら柔らかい……まずいぞ、このままでは大人しくしている息子が勃ってきてしまうじゃないか。


「そうかぁ、ワタチ分かったぞ。変態の癖して意外と小心者なんだなぁ聖也君。うむっ。なら、早く誰もいない体育倉庫に行こう。そこでウィンナー味見してやるからさぁ〜」


とうとう半勃ちになる我が股間。


「背に腹はかえられないってか……分かったぜ。じゃあ、ちょっとばかし体育倉庫に行って一仕事してくるからさぁ、蜜柑は留守番頼むなぁ〜」


(うぅっ、死ね、浮気者……!!)


「お、おぉん?! 今なんか言ったかぁ?!」


「何でもないわよ……馬鹿ぁぁ」





ドクン……ドクン……。


うわぁ、俺の心臓が高鳴っている!?!


み、み、蜜柑が……か、か、か、可愛い。


その拗ねてそっぽを向いた表情、普段クールぶってる癖にたまに見せるデレた顔、くぅぅうっ、過去一可愛いかったぞ!


ある意味、絶頂した時の顔より良かった気がする……!


……よし決めた。


ここは溜まり切ったお玉杓子の放出は諦めて、きちんとお断りしないとだな。


「生徒会会計担当、水上みなかみ桃奈ももな、聞け。俺のそびえ立つエッフェル塔を舐め回せるのはただ一人、ドMエロ奴隷の蜜柑をおいて他にはいない。大人しく諦めて警察に自主するんだ。今ならまだ間に合う」


「なるほどぉ、そうきたか。さては、君らって……出来ちゃってんのかぁ??」


「だから違うって言ったでしょ桃奈! 私たちは別に……何もないんだから……!」


「そうだぞ桃奈、勘違いも甚だしい。俺と蜜柑は主従関係、俺が主人で蜜柑が奴隷だ。分かったらさっさとお縄に着きなさい、犯罪者予備軍め!」


ついに現れた第二の四天王。


果たして俺たちの行く末は……。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る