《最凶魔王カイザー、異世界全制圧》 ~俺を笑ったお前ら全員、ひとり残らず蹂躙してやる~
@kei_9
1話プロローグ
俺の名は斉藤皇帝。読み方はカイザー――まさにギラギラネーム。ヤンキーの真似をした親がつけやがった。
152cm、体重は80kgちょっとぽっちゃり系ってやつだ。
今、俺は高校の屋上に立ってる。死ぬつもりでここに来たんだ。なんで俺がいじめられなきゃならない? 何も悪いことなんてしてないのに。
この朝礼が始まる瞬間、目立つ形で――目立つ死に方してやろうって思ってる。遺書には、中学でも高校でもいじめてきたヤツらの名前を全部書き出した。憎い、憎い、憎い。全員地獄に落ちろ。
手すりを握り、身長より高い柵を乗り越えようとするが…高すぎて怖い。足はかけたものの、跨ぎきれない。五階の高さ、けっこうヤバい。
背後から声がした。
「あれ、何してんの?自殺でも考えてるの?」
振り返ると、そこには九条理人がいた。
181cm。68kg。誰がどう見ても文句ナシの“完成された優等生”。
学校の説明
栄央(えいおう)学園高等部
生徒数約1000人超え。1学年330人超のマンモス校
生徒数(目安)
・特進科SSSクラス
上位大学進学特化(東大・京大・一橋)/授業料・寮費すべて免除/成績全国上位者のみ
約10名/学年
・普通科Ⅰ群
公立上位校~MARCHクラス志望者中心/人数最多
約100名/学年
・普通科Ⅱ群
総合進学/内部推薦や指定校推薦中心
約90名/学年
・スポーツ科
各種全国大会出場/特待制度あり(サッカー・バスケ・柔道等)
約60名/学年
・PCAI科(パソコンAI)
プログラミング・AI基礎/偏差値設定なし/実技重視
約30名/学年
・電気科
資格取得(第二種電気工事士など)/即戦力育成
約20名/学年
・自動車科
国家資格取得・自動車整備士志望者向け
約20名/学年
僕たちが通っていたのは栄央学園高等部。生徒数は1,200人を超えるマンモス校で、制服の襟章一つにすら社会的階級が貼り付けられていた。
特進科SSSクラスは、選ばれた10人たち。東大、京大、一橋。そこに行けない者はこの学校に居場所がない。授業料も寮費も無料。むしろ存在するだけで価値があった。
一方、PCAI科、電気科、自動車科に至っては偏差値すら持たない。まるでどこにも行けない者達が集まる場所。僕はパソコンAIを学びたくてきたのに大間違いだった。
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