五話 母の血、獣の血への応援コメント
母という生き物のけものらしい一面が生々しく胸に刺さります。母子の情は、どうにも生理的な側面がやはり実感としてある、そこをここまで詩的に書かれるのが痺れます…
作者からの返信
このですね、遠吠えを書きたかったんですよね。ケモノっぽい。
……まあ、実際の狐が遠吠えをするかと言われると困るんですが。狼の遠吠えは離れた仲間との連絡の意味があるらしいので、単独生活者の狐は遠吠えしないっぽいです。
ただ、単独生活動物(猫とか)は基本無口だけど「親子のコミュニケーション」とかの際には鳴くようなので。「母を恋うる」という意味での遠吠えだということで書きました。
一話 狐畜生の子どもたちへの応援コメント
冒頭から不穏でゾワッとしますね…へその緒が宙に消える描写、怖いのに美しい。
作者からの返信
感想ありがとうございます!
なんというか「異物感」を出したかったんですよ。
創作上の安倍晴明の少年時代って割と、霊能のせいで気味悪がられて差別されてかわいそう、みたいな文脈で書かれがちだと思うんですが。
本作では「そりゃまあ区別されるわわしら、異なるものだもの」「で、その上でどうすりゃええんやろかなあ」という感じで考えていきたいです。
三十三話 弘法大師はどこにでもいるへの応援コメント
「わからせ」の新しい使い方……。
でもちょっと言われてみたい笑
作者からの返信
悟(わか)らせられちゃう! エロい意味で!(嘘)
空海はぜひ書きたかったんですが、サブタイトルにも出てるのに登場が遅かったなあ……。
空海の登場シーンにはだいぶボツを重ねたんですが(というかこの小説自体ボツが異様に多い)、正にこれ! という空海を書けたと思っています。
ですがこの後の空海VS童子丸のシーンでまたボツにボツを重ねたのでした……。
どう戦えば空海なの? いや、どう救えば空海なの? いや……そもそもこの状態の童子丸どうやって救うんだよ!?
思い悩む余り私自身仏道修行の旅に出(誇張あり)、小豆島八十八ヶ所(の一部)を巡りました。
そして自らを投げ打つかのように、険しい山道を歩く難行の果てに(バイクで回ってたけどあまりに急勾配で歩くしかなかった)……悟(わか)ったよ! 全てが!(この先のアイディアが)
正に空海、という空海が書けたと思います。
これには安倍晴明もアへ顔ダブルピースで分からせられ不可避(大噓)。
木下さんにしては、だいぶ硬派なのでは(以前にも言いましたっけか)!?
当時の歴史感満載ですし、まさに大河ドラマに匹敵する語り口!
遠回しに方違えをせよとのくだり、ちょっとおもしろかったです。
作者からの返信
そうそう珍しく硬派で……って硬派な文も割合書いてるんですよ!?(そうか?)
平安時代の資料もだいぶ読んだつもりですが、元々そこまで詳しかったわけではないので、平安時代が好きで書いてる方の作品読んでは「すげぇなあ……」って思わされてます。
三十二話 橋の下に誰がいるか、四国の者は皆知っているへの応援コメント
ほほう! これは興味深い悟りの様子ですな!
作者からの返信
密教でいう即身成仏(この身このままで仏となる)+百鬼夜行を武力以外で制圧できたらただ者じゃない感がでるよなあ、と思いこういう感じにしてみました。
そういえば貞明の時の百鬼夜行も、同じく武力以外で対処して見せたかったんです。
ちなみに貞明がその時言った和歌は、百鬼夜行を避けるまじないとして伝わってるものを使いました。
和歌の意味としては「酔っぱらって何も分かりません!(なので百鬼夜行ノーカンでオナシャス!)」という……そんなんで何とかなるのか百鬼夜行!?
でもそんなんで何とかなるのが百鬼夜行なんだろうなあ……というのもあって、本作の百鬼夜行=お祭り騒ぎな形に。
序 安倍晴明は二人いたへの応援コメント
私もようやく、新作にGO!!
セイメイは二人いたという序盤の時点で、すでに木下さん節が炸裂(*≧∀≦*)。
にしても、コメント欄に「安倍晴明の名前がえっち」って書いてあって笑ってしまった(*゚▽゚*)。
作者からの返信
ありがとうございます!
思い返せば元ネタはぽんつくさんのおっしゃってた安倍晴明ネタなんですが……申し訳ありません! 「安倍晴明が主人公な点」以外もはや元ネタとの関連がありません……!
どちらかと言えば「ぽんつくさんのネタを聞いて私が思ったネタ」がルーツ……! とりあえず心の中で五体投地して謝っておきます!
序 安倍晴明は二人いたへの応援コメント
安倍晴明って名前がなんかえっちです。応援!!!
作者からの返信
えっちなのか安倍晴明!?
私はまだそこまでの領域に至ってないのか、よく分かりませんが……元ネタの安倍晴明の物語も「妖狐が晴明の父の妻に化けて寝取った結果、生まれたのが安倍晴明」なのでえっちなのかも知れません……!
編集済
一話 狐畜生の子どもたちへの応援コメント
いやもう…この文章だけで圧巻。
ちょっとずつ愉しませてくださいませ。
葛の葉の我が子への動物的な愛情は、小さいころ昔話で読んだときから、ものすごく惹かれておりまして…
自分が親になってますます、感情移入してしまう…乳をやりたい、舐めるように可愛がりたい、そんな思いの生理的原始的感情がぞくりとリアルです。うらやま。
勝手ながら、Xで宣伝させて頂きました…これだけのものが読まれていないのは、単に、知られていないだけだと思います。読者に出会ってください…
あ、ご迷惑でしたらすみません…
先に読ませていただいた掌編など…コンテストに出したり宣伝したりしたら、共感されやすい内容ですし、大変面白いと思うのですが…
と、勝手な1意見を失礼いたしました。
これからも楽しみに読ませていただきます!
作者からの返信
昔何かのテレビで「キツネは授乳期になると自分で乳房の周りの毛をむしる(子供が吸えるようにする)」とか「(人間や動物の)母乳は血液が変化したもの」とか聞いた覚えがあるのでその辺から。
安倍晴明と母の絆はどんなものだったのか? これについてはもうちょい先で自分なりの意見があったりします。
宣伝、本当にありがとうございます! 読んでくれた方も増えています。
読者数については少なさに機嫌を悪くしていた時期もありましたが、「そもそも自分の怒りを叩きつけて癒すために書いたような小説なので誰も読んでなくても文句は言えない」ということに最近気づきました。
読者数については現在進行系で諦めており、「この小説を読んでこの世で私一人癒されれば全然オッケー!」という精神で今後もやっていきます。
序 安倍晴明は二人いたへの応援コメント
コメントお邪魔します♪
歴史と伝承の狭間に潜む「二人で一人の安倍セイメイ」。
史料を丁寧に紐解きながら、静かに不気味さが積み上がっていく構成に引き込まれました!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
安倍晴明の少年・青年時代は歴史的な記録がないこともあり、歴史に沿っていくのは難しいのですが。
物語として伝わる説話の内容+同時代人+晴明香川県出身説を足して考えていっています。
同時代人は十話、十一話辺りで出ますが一人は小説に書かれた例が見出せないレベルでマイナー……!
サブタイトルにある空海は晴明より百年ぐらい前に死んでますが、伝説上はその後も死んでおらず瞑想に入っていると伝えられているので、登場しても矛盾はない(はず)!四国の言い伝えにも「四国八十八ヶ所を巡る者は、その旅のどこかで必ず空海と出会っている」とあるそうです。
二十八話 この血をこの体を吐き出してしまいたいへの応援コメント
生まれ出た者の苦悩ですね。
作者からの返信
この話の根底に「怒り」と「孤独」、「孤独であることへの怒り」というのが強烈にあるので。この辺りは直接そういうシーンですね~。
あと実は、この三話目ぐらい後にある童子丸がブチ切れてるシーンを本当は一番最初に持ってくる予定だったシーン(の改変)だったりします。最初にした方が良かったのか改変して良かったのかは未だ分かりません……!
二十五話 この日の本を尽(ことごと)にへの応援コメント
蛍火のように光輝く神、蝿の羽音のように騒ぎ立てる神が数多く在り、草木や岩も言葉を語る。それらは火の粉のように蝿の羽音のように、沸き上がるように騒ぎ立てる――。何かに、似ていないかね
それは、まるで。
わしらが……見とる、モノ
ほおおお、面白い解釈です!
作者からの返信
この辺の文章は日本書紀にはあるけど、古事記にはない(荒ぶる神が多く騒がしい、ぐらいで済まされてる)んですよね。
具体的かつファンタジックで大好きな文章です。原初の日本はそんなにも不可思議で生き生きとした場所だったのか! と。
個人的には、古代は神と人との境目がすごく曖昧で好きなんですよ。国津神って書かれてるこいつは神っていうか豪族だったんじゃないか、とか。でもこっちの国津神は吹雪とか降らせてるからマジの神なのか? とか。
これが平安時代になると、神仏の霊威は盛んに語られるけど、人は人、神は神なんですよ。つまらん。
貞明が何をしたいかというと、「自分を理解してほしい」んですよね。否定され続けてきた自分を理解してほしい。
それを無理やり日本全土でやろうとしていて、ついてこれない奴は死ねばいい、と。
まあそれじゃダメだろ、という話なんですが。
個人的にはぜひやってみたいですね。俺様の小説が分からん奴は死ねーー!! って(笑)。ひどすぎる。
二十四話 二人で一人だったのにへの応援コメント
それは……巨神兵を蘇らせるくらい危険なことでは……?
作者からの返信
貞明的には、まあ自分のやろうとしてることのついでだし、兄弟も母を蘇らせるためにこっちの目的に協力するだろうし、いっかなー? ぐらいの気持ちです。
兄弟がどう思うかは……
二十二話 母の心子知らずへの応援コメント
ひぃぃ、ユングの言うグレートマザーですね……。恐ろしや……。
作者からの返信
前にも書きましたが、説話での安倍晴明の母(狐)って別れた後一回会うだけで出てこないんですよね。
それもう愛してないんじゃないの? と。
狐って、子供がある程度大きくなったら母親がブチキレて出ていかせる、子別れをやる(外飼いの猫とか、縄張りがある動物はやる)んですが。そういう、人間とは別の理(ことわり)に生きてるんじゃないかと思います。
人間も肉を取る家畜を愛情込めて育てたりするわけだし、理ってそれぞれなんだと思います。
あと、「親がろくでもない人だったとき、子供はどうしたらいいんだろう」というのもあります。「母性は本能ではなく才能である」って意見を聞いて衝撃を受けたんですが、確かにその才能持ってない人は、本当に持って無い。
二十一話 草薙剣、三度目ないしは四度目の強奪への応援コメント
むー、盗むのは成功しなさそう……。
船の言葉を漢字で読むと、そうだったのか!と思いますね。あと、水を掻き出しながら船に乗ってたんですね。怖いなあ。昔の旅人でなくてよかった……💦
作者からの返信
宜(よ)う候(そろ)、って「よろしゅうございます」って意味なのでなんか丁寧過ぎて海の言葉としては変にも思えますが。「おの段」の音なので、おー! と声を張り上げやすく、波音の高い海でも聞こえやすい言葉なんだと思います。
他にも「良う揃(そろ)」=舵が指示どおりに揃った、という言葉とする説もあります。
童子丸は「炊(かしき)」という役職でしたが。「水主(かこ)、猫、かしき」という言葉があり、一般水夫→ネズミよけの猫→雑用係、という序列だったそうです。
ネコ「働けニャー」
童子丸「はい……」
ただ、源氏物語(漫画版を読んだ)によると当時の猫は貴族階級のペットらしいので、作中の時代では猫は一般の船にいなかったと思われ、残念ながらこの言葉は出せませんでした。
ネコ「働けニャー」
純友「はい……」
尾花丸「いヤ船長だろお前」
やはりおネコ様は神。童子丸はいいから水をかきだしなさい。
十八話 兄、弟、そして母への応援コメント
ええええ、お母さんは何をしようとしているのか……。やはり妖なんですねえ。
作者からの返信
その目的は無論……兄弟の授業参観に行くことだぜ!(嘘)
スーツが合わなくなったから新調したいしついでにバッグも買うぜ! 葉っぱのお金で!
ふぅん、名作『てぶくろを買いに』ではなく『ヴィトンのバッグを買いに』ということか。
やはり狐は邪悪。弘法大師が「瀬戸内海に鉄の橋が架かるまで四国には帰ってくるな」と追い出したという伝説も納得。(一方、狸は弘法大師を助けた伝説がある)
しかし瀬戸大橋が架かってからは狐も帰ってきたのか? とは四国民皆が言ってるのである。
十五話 神宝護る式神 対 狐の子たるセイメイ兄弟への応援コメント
おおお、なんか少年ジャンプっぽい絵柄が想像できます! モノがいいんですよね。小さい龍も納得する絵だし、口吻のある勾玉とか可愛い感じです。
作者からの返信
今昔物語だと、少年時代の晴明が鬼を見ることができることについて、師(賀茂忠行)が「私は修行してやっと鬼が見えるようになったというのに、なんという才能だ」と言うエピソードがあるんですが。
それ以上に、陰陽師ですら見ることのできない世界を見てたんじゃないかな……と。
それって専門家にすら理解できないし誰とも共有できない領域なので、ものすごい孤独なんだろうなあと。兄弟はまだしも貞じいの孤独がヤバい。
あと賀茂忠行の弟子だったとしたら(今昔物語ではそうだが史実上は定かではない)、忠行は晴明のことメチャクチャ嫌いだっただろうなぁ……と。
忠行は修行して鬼を見ることができるようになった、古今比類なしと言われる陰陽師。努力して成功した人なので。
自分以上に成長し成功するであろう才能の塊が目の前にいるとかものすごい嫌だったろうなぁ……。
ちなみに忠行の子の保憲も子供の頃から鬼を見ることができたとかで、多分忠行の胃痛がヤバい。
十四話 神の宝を護るものへの応援コメント
あれっ、取り戻す予定のものを裂いて捨ててはいかんのでは……?
それにしても「神荼」と「鬱塁」なんて神様がいるんですね。知りませんでした。悪鬼を捕まえても食わせる虎がいない日本ではどうなるんでしょう。山猫も本土にはいなかったでしょうし、狼にでも食わせるんでしょうか。
作者からの返信
あ、裂いちゃうのは守ってる式神の方なので……と思ったが、狭い倉庫の中で戦ったら確かにお宝も壊れてしまうかも……箱の頑丈さに期待(?)。
中身は金属製なので落としたぐらいでは多分壊れないから大丈夫だ?
2体の神は道教由来らしいんですが、なるほど……虎がいないからこいつらは日本でメジャーになれなかったのか!?
虎でなく猫に食べてもらうしかないのか……食べやすいサイズに敵を刻んで湯がいてね!
……かなり猟奇的な神のような気がしてきた……。
十二話 誰がために殺すのかへの応援コメント
え、純友さんは貞明ラブ……?
作者からの返信
純友はですねぇ、コミュ力(りょく)の権化なんですよ……!
史実として、純友が海賊退治の命を受けて伊予に向かってから『わずか3ヶ月で、多くの海賊が温情を受けて投降』という形で争いが収まっています。
どうやったら話し合いでそんなスピード解決が……!?
それ以前から海賊とつながりがあったのではとも考えられますが。ともかくコミュ力がないと乱も起こせないぜ!
そういうリア充気質な人なので、人の輪に入れてないと寂しいんだろうな、と思います。あと人の輪に入れてない人を輪に入れたがるのかも知れない。そういう意味で貞じいをすごくかまうんだと思います。
人なつっこい大型犬みたいなイメージ。
他の人でいえば貞明は老獪な猫って感じで、尾花丸は飼育下にあるキツネ、童子丸は野生と飼育下の間で揺れ動いてるキツネな感じがします。
一話 狐畜生の子どもたちへの応援コメント
ケータイだとフォローが付いてたのに、PC だとフォローされていませんでした……。たくさん読み逃してしまった 🥺 急いで追いつかねば!
作者からの返信
ありがとうございます!
ところで随筆の方に「小説が読まれない。どれくらい読まれないかというと知人にも読まれてない」というネタを書こうとしてたところです(おい)。
でもネタとしてはおいしいのでそのまま使わせていただきます……!
序 安倍晴明は二人いたへの応援コメント
おおおお、いよいよ始まりましたね! 楽しみです!
作者からの返信
なんだかんだ言いつつようやく始められました。
紹介文案へのご意見ありがとうございました! ご意見が反映されてるとこもされてないとこもありますが、自分なりに練り直してみました。
三十四話 陰陽師・安倍セイメイ 対 弘法大師・空海への応援コメント
破綻してるんですね! 考えたこともなかった……。
作者からの返信
なんかですね、陰陽道の解説本を読んでも「金が水を生ずる」については「結露のことであろうか」と濁されてるだけで明快な回答がないんですよ。金属でなくても露を結び霜が降りるのに。
観念的なたとえだと言う人もいるかもしれませんが、たとえにしても整合性のあるたとえを上げるべきであろうし、そのたとえが挙げられないというのは何かがおかしいからではないか。
システムとして不完全。その辺りも、個人的に陰陽道をそこまで好きじゃない理由ではあります。
とはいえ、「そもそも、この世は別に完全なシステムではない」ということを示している、という解釈もできるのかもしれません。重要な示唆であると思います。
というか神道や仏教と比べて、陰陽道は現代に継承している方がごくごくわずかなこともあり情報が少ない……! 現代の専門家ならその辺の解釈もあるのかも知れませんが、その情報がちょっと手元には入っていません。
あと、空海は出家の決意を示した文書『三教指帰』で、儒教と仏教、陰陽道の大元である道教について語っているんですが。
儒教と道教に一定の価値を認めつつも〈それらの教えも仏教の一部に過ぎない〉〈忠孝の道を説く儒教も、真実の教えで世を救うという大孝の道である仏教には及ばない〉〈道教の説く不老長生も、しょせんはかない世のひと時の栄華に過ぎない。諸行無常の真実を説く仏教には及ばない〉というような立場なので。
陰陽道も大してリスペクトしないのが自然なんだろうなあ……というのを昨日今日考えました。
あと四天王はそれぞれキャラクターを考えてたんですが……明るくなりすぎて場面にそぐわないのでボツ。「童子丸ですら完全に感知できない、完全に格上の力」という形にしました。