#4

カレーを食べ終わった後2人並んでテレビを見る。

しばらくすると肩が重たくなる。

…ん?と思い隣を見ると、彼女が俺の肩にもたれて寝ている。

マズイ…これ動けないヤツだ……

起こすのも申し訳ない…どうしたものか。


「仕方ない…このままで居るか…」

彼女が起きるまでしばらくこのままでいる事にした。


ーー数十分後……


「やべ…俺も寝ていた…」そうつぶやき隣を見る。

『ん…』と彼女が目を覚ます。

『…あ、ごめんなさい…ついうたた寝しちゃって…』と俺に謝る。

「いや、俺も少し寝てた」と彼女に言う。

時計を見ると21時を過ぎている。

「さて…帰るか…」とおもむろに立ち上がろうとするが、そのこが俺の袖を掴み立ち上がりを阻止してくる。

『ねえ、ケンさん…明日土曜日で仕事お休みでしょ?』と俺に話しかけてくる。

そして袖を掴む手に力が入る。

『あの……あのね…もし良ければ…その…泊まっていってくれないかなって……ダメ?』と潤んだ目でこちらを見つめてくる。

「う…うん…俺もそのちゃんと一緒に過ごしたいと思っていた」と言うと彼女の顔がぱっと明るくなる。

『ふふ…やった!』と前に見た喫茶店と同じように満面の笑みでピースをしている。

俺はそのまま彼女の部屋に泊まる事にした。

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