【40,000PV突破御礼】古医術で診療所やってたら医術ギルドに潰されそうになり、闇バイト先が魔王軍で魔族たちに溺愛されてます(R15)
第33話 ヒロインたちが押しかけてきて心が休まらない朝に、謎の来訪者が現れました
第2章 ヒロインたちが同棲しはじめて心が休まらないし、また色々起こりそうです
第33話 ヒロインたちが押しかけてきて心が休まらない朝に、謎の来訪者が現れました
夜明けの光が、仮修理の屋根の隙間から差し込む。
灰色の空気が、まだ消えきらぬ焦げの匂いを撫でていく。
俺は穏やかな気持ちで目を覚ました。
ゆっくりとまぶたを開けると──
やわらかな体温が、ぴとりと頬に触れていた。
ラナだった。
「……ん、せんせぇ、おはよ♡」
もぞもぞと布団の中で動く感触。
柔らかな吐息とぴとっと頬に当たる体温に、俺は一気に覚醒した。
「ちょっ……なんで隣に……」
「昨日、夜寒そうだったから……♡」
「自分の布団で寝なさい」
「えー、せんせぇのとこが落ち着くのにぃ……♡」
甘い魔力香が立ち上り始める。
いかん、これ以上一緒にいたらやばい。
俺は、布団を乱暴に跳ねのけた。
***
廊下を歩いていると、どこからともなく現れる黒衣の影。
「おはようございます、セレン先生……」
ヴェレムが滑るように寄ってきて、腰に手を触れる。
やめろ、朝からやらしい触り方するな。
「用はないけど、用を作って追いかけてきました」
「トイレぐらい、一人で行かせてくれ……」
***
台所へ逃げ戻れば、朝の光が古びた木のテーブルを照らし、アスリナが待ち構えていた。
「セレン……口、開けろ」
「なんで?」
「
もう十分に育っているのだが?
フォークを突き出され、「あーん」までされてしまう始末。
***
何とか適当に理由をつけて朝飯を食い終わり、診療机に向かう。
ようやく落ち着いたと思ったところで、今度はエリシアが静かに隣に座った。
「セレン……昨日の問診記録の整理についてなんだけど。あと、ちょっと相談があって。私じゃないんだけど……その、友達がね? もし仮に……前に別れた誰かと、やり直したいって思ったら……どうすればいいのかしら」
「あ──」
いや、それは俺に相談するのはおかしくないか?
***
そして、俺は大きくため息をついた。
「……なんか、心が休まらない……辛い」
そのとき──。
玄関から、ドサッと音がした。
「い、いったぁ……」
***
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現在、第4回「G’sこえけん」音声化短編コンテストに応募するため、スピンオフとしてヒロイン達のASMR回想録を制作しています。
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