第2話 高嶺の花

午前9時。校門の前に2台のリムジンが止まる。

リムジンからでてきたのは国王である一条大和、もう一台から女王、星宮楓。

本来なら学校の駐車場に止めるのだから、2人は特別だ。

執事とメイドが二人を教室まで送る。2人はレッドカーペットの上を堂々と歩き、教室に向かうのであった。

その時のオーラは凄まじい。

圧倒的な権力と学力。日本の高校生代表だと感じるのであった。


歴代の国王、女王はこの2人ほどの学力が無かった。家柄とカリスマ性が主な権力であり、成績が悪い国王も少なくはなかった。


でも、今は違う。日本一を競う2人が国王、女王なのだから。



2人のクラスの授業は有名大学のようなレベルで、とても高校生が受ける授業ではない。

体育の授業もアスリートのトレーニングのようである。


大和はサッカーと水泳が得意。

楓は剣道とバレエが得意。

もちろん、日本一に輝いている。


だから皆は言う、高嶺の花の御二方、と。




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