Astrolibra (アストロリブラ)
希紡の月
1.小さな少年の物語
【1章設定資料集】ネタバレあり
※ネタバレを含みますが読んでいないとわからない単語も出てきますので、先に目を通しておくことを推奨します。
【世界設定・通貨】
・通貨について
この世界では「ドーナ」が基本的な貨幣単位として使用されています。
1ドーナ=現実で言うところの1円に相当します。
ドーナ貨は以下の種類があります
鉄貨→1ドーナ
銅貨→10ドーナ
大銅貨→100ドーナ
銀貨→1000ドーナ
大銀貨→10000ドーナ
金貨→50000ドーナ
大金貨→100000ドーナ
白金貨→500000ドーナ
・魔石通貨について
魔石通貨は、半透明の円盤型の魔石を加工して作られた特殊通貨であり、物々交換が主流の地域や、超高額取引・魔道契約の際などに使用されます。
魔石通貨には「色による格」が存在しますが、色の格=価値ではありません。
真の価値は、魔石がこれまでに記録してきた情報にあります。
魔石通貨は通貨との両替時に「最低価値」が設定されています。以下が基準です
ルクス→1万ドーナ→薄黄色
セレス→10万ドーナ→青緑色
ルブラ→100万ドーナ→赤紫色
アステリオン→1000万ドーナ→黒色
※格が進化した魔石通貨は、正式な鑑定を受けることで再評価されることがあります。また、アステリオンは10回取引するごとに価値が変動します。
【世界設定・3つの供物と価値】
「七つの美徳」が人々の手に渡った時、その力を継ぐ3名を「神の意思を伝える3柱」として崇め、供物を捧げました。
時が経ち、供物は通貨や贈り物として広まり、
やがてその量や質を示すための特殊な単位が生まれたのです。
・《ラフィー》…賢者への供物・砂糖
名前由来:古代語で「甘露」「叡智を育む粒子」という意味
主なもの:花蜜、精製糖、果糖など
単位換算:1ラフィーあたり約100g相当の高純度糖分(※ただし、質で前後する)
高級料理や儀式料理、重要な写本の保存に使用することが多い。
・《ヴァルド》…勇者への供物・武具・金属
名前由来:「戦場に捧ぐ鉄の祈り」から
単位換算:1ヴァルドあたり鉄1kg相当(※ただし金属の種類や質、武器の場合は完成度によって変化する)
武器職人や軍属でも使われている。主に「鍛治の価値」を測るための基準。
・《クレア》…魔女への供物・香と知識
名前由来:古代語で「霧」「芳香」という意味
主なもの:香草、香木、魔香、知識の断片
単位換算:明確な重さや大きさはなく、香りの濃度や持続時間、または知識の密度と希少性で測る。
《裁価の瞳》
世界には「価値」を測る唯一無二の装置が存在します。
それは、神の意思を伝える3柱を祀る
裁価の瞳は供物の本質や歴史、その背景にある想いや因果までも審査し、神聖なる価値として記録するものです。
一部の大商会や、ギルドが扱う《裁価の目》と呼ばれる小型端末は裁価の瞳と接続されており、簡易的な価値判定を行うことができます。
ただし、裁価の目では極めて特殊な供物の価値の審査、魔石通貨の進化や格上げ処理などは行えません。
【世界設定・スラムの双銅の話】
かつて、勇者がまだ「人として」この地を歩んでいた時代——
あるとき、戦地へ向かう途中の街角で、彼はひとりの少年に出会いました。
少年はスラムの細道で、顔まで泥にまみれながらドブさらいの仕事をしていました。
それも、銅貨二枚という、わずかな報酬のために。
その仕事を仲介していた地元ギルドは、子どもたちの労働を巧妙に「合法」として扱っていたとされます。
しかし、勇者は黙って見過ごさなかった…見過ごせなかったのです。
翌日、ギルドの本部は更地になっていたという伝承が残っています。
ーーーーーーーーーー
この出来事は後に「スラムの双銅の話」として民謡にもなり、以来勇者の名のもと——
「未成年者を雇う可能性のある職場には、“正義の監査”が入る」という法律と、「勇者に許しを請うための働き方」という文化が生まれました。
特に、公爵家や王家など、格式ある家系ではこの教訓が重く受け継がれ、少年少女が働く場合には、待遇・労働時間・支援内容まで細かく管理されるようになったのです。
【世界設定・継承型スキル】
この世界には3つの継承型スキルがあり、そのスキルを持つものは「賢者」「勇者」「魔女」と呼ばれます。
スキルは
今代の…27代目賢者は傲慢、181代目勇者は憤怒、18代目魔女は暴食を背負っているようです。
継承型スキルは継承する者、継承させる者、スキルの意思が一致した時、初めて継承の試練を受けることができ、その試練に合格した場合のみ、継承が許されるようですが、継承の試練がどんなものなのかは、本人にしか分からないことです。
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